短い怖い話13選!子供にもおすすめのゾクッとする怖い話

急いで彼女を起こし、事情を聞くと「怖い夢を見た」と怯えた様子で話しました。曰く、夜中に目が覚めるとCさんが布団におらず、枕元の明かりを付けて探してみると鴨居に浴衣の紐をかけ、首吊りの準備をしていたとのこと。彼女が「何してるの」と聞くと、Cさんは振り向いて笑い「さあ、準備できたよ。これ使いな」と言ったのだそうです。

それを聞いてCさんも驚きましたが、彼女には自分の話はしませんでした。何となく話してはいけないような気がしたのです。とりあえずCさんは彼女を宥め、食欲のないまま朝食を取りに食堂へ向かいました。その帰りにあったレセプションカウンターでCさんは中居さんに「僕達の部屋で首吊りがあったんですか?」と思い切って尋ねてみました。

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その時はCさんも予想していた通り言葉を濁されましたが、チェックアウトの時に料金を見ると数千円ほど差し引かれていたそうです。明確な宿名等は不明ですが、静岡県の某温泉地で起こった出来事です。

中居さんは名言を避けたようですが、宿代が割引されている事から答えは明白です。もしもあの時Cさんが彼女に夢の話をしていたらどうなっていたのでしょうか。また、首吊りの紐を前にして気絶せずに意識があったら。もしかしたら、2人揃って鴨居にぶら下がっていたのかもしれません。

短い怖い話おすすめ13選⑫

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少なくなったとは言え、今でも毎日交通事故が起きています。もちろん、ほとんどはすぐに加害者が見つかるものですが、残念ながらそうでない場合もあります。そんな時、無念を残して亡くなった人々はどのような行動にでるのでしょうか。

おまえじゃない

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ある晩、Dさんは残業で終電を逃してしまいタクシーに乗りました。運転手は気さくな人で会話も弾み、楽しく帰路に着きました。しかしタクシーが山の中を通りかがった時、運転手がさっきとはうってかわって暗い顔つきでこんな事を言い出しました。「お客さん、ここから先は私がいいというまで外を見ないでください」。

Dさんは運転手の真剣な口ぶりに驚き「はい」と返事をするしかありませんでした。途中、気になって「見たらどうなるんですか?」と尋ねてみましたが、運転手は答えません。事情もわからず段々怖くなってきたその時、窓の外から「うう〜」と声がしたのです。Dさんは思わず声のした方を見てしまいました。

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すると窓には物凄い怒りの形相をした男が張り付いて、Dさんを見るなりこう叫んだのです。「おまえじゃない!」と。Dさんはそのまま気を失いました。後で聞いた所によると、昔そこで轢き逃げがあり、男性が亡くなっているそうです。犯人は捕まっておらず、男性は今も轢き逃げ犯を探して車の中を確認しに来るそうです。

この怪談に出てくる幽霊は、その道を通る限り誰のところにも現れます。犯人を見つけるまでこの幽霊は現れ、人を脅かし続けるのです。山道を通るときはこの怪談の事を思い出してみて下さい。通っているその道は、彼が非業の死を遂げた山道かもしれません。

短い怖い話おすすめ13選⑬

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面白半分に心霊スポットへ行ってしまったおかげで痛い目を見る話は多々あります。これからご紹介する話も同様に、とある廃屋から「あるもの」を持ち帰ってしまったばかりに恐ろしい目に遭ってしまいます。

返してくださいね

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ある大学の心霊研究部の男女5人が、一家心中したという家を訪ねました。家に着くとそこにはほとんど廃屋となった一軒家が建っていました。仮に佐藤さん宅とします。彼らは家の中に忍びこみ、ビデオカメラを回しながら部屋を回りました。ふざけて「佐藤さん、お邪魔しますね」「ここは台所ですか?」「トイレ借りていい?」等と話しながら。

しかし、途中で女の子の1人が怖くなってしまい引き返す事にしました。5人は「おじゃましました〜」と挨拶して家を後にしました。帰りの車の中でも残りの4人はふざけていました。話が盛り上がる中「そういえば」と1人の女の子が古びた指輪を取り出してみんなに見せました。「あの家で見つけたの。記念になると思わない?」。

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後日、5人はビデオテープを再生して何か映っていないか確認しました。結果、そこには何も映ってはいませんでしたが、5人は絶句しました。5人以外には誰も映っていないのに、こんな音声が混じっていたからです。「佐藤さん、お邪魔しますね」「お待ちしてました」「ここは台所ですか?」「そうですよ」「トイレ借りていい?」「いいですよ」

その時です。5人の携帯が一斉に鳴り出しました。一瞬みんなパニックを起こしましたが、落ち着いて全員電話に出てみました。すると、5人中4人は無言電話。しかしただ1人、指輪を取った女の子の携帯から聞こえてきたのは「佐藤ですけど…指輪、返してくださいね…」

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死者から電話がかかってくるというだけでも恐ろしいですが、加えてこの女の子は指輪を返すためにまたあの家に出向かなければなりません。そこでどんな目に遭うかはわかりませんが、返さなければもっと悪い結果を招くでしょう。ふざけて心霊スポットを訪ねたり、その場にあった物を持ち帰るのは危険ですので絶対にやめましょう。

心霊スポットについてもっと知りたい方はこちら

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