衣をつけずに豪快に素揚げにしてもおいしくいただけます。小さめの個体に適していますので、捌くのに難儀しそうなサイズのものが多くてに入ったらぜひ試してみてください。骨まで食べられるのでカルシウム満点の料理です。お子さんにも喜ばれます。
キュウセンの素揚げの作り方
3枚おろしとは違って背開きという捌き方を用いて下準備します。背開きに関しては動画を貼りましたので参考にしてください(動画はアジですがやり方は同じです)。あとは粉をまぶすことなく塩だけ振って油に投入するだけです。兵庫県明石に伝わる漁師料理でもあります。
材料とワンポイントアドバイス
- キュウセン 3尾
- サラダ油(揚げ物用) 適量
- 塩 少々
(引用:クックパッド)
火の通りをより良くするために背開きにしていますが、上手に開けなくても大丈夫です。味付けは塩のみですが、お好みでマジックソルトのようなスパイシーなものや、単体でタイムなどのハーブをまぶしてもおいしいです。油の温度は170度が目安。あまり高いと中まで火が通る前に外側だけ焦げてしまうので要注意です。
美味しい作り方
ぬめりとウロコを落としたら背開きにします。よく洗い水気を拭き取ったら全体に塩を振ります。鍋に油を入れて170度に加熱したら静かに投入します。じっくり揚げることで骨まで食べられるようになります。ぜひレモンを絞って食べてみてください。香ばしい骨とほくっと仕上がった白身が癖になります。詳細なレシピはこちら
キュウセンのおすすめの食べ方⑤南蛮漬け
南蛮漬けはアジを用いるのが一般的なのですが、実は西日本ではキュウセンも多くの料理店や家庭で作られています。お酢の酸味の効いた漬けダレを吸った身は冷めたままでもおいしく、夏の暑い日にもぴったりです。
キュウセンの南蛮漬けの作り方
漬ける前の魚の下準備は「素焼き」と「揚げる」の2種類ありますがどちらもおいしくいただけます。揚げた方が衣にもタレが染み込むので口に入れた時の口当たりがジューシーです。一方、素焼きはさっぱり食べることができます。
材料とワンポイントアドバイス
- 青ぎそ(キュウセン) 4尾
- 玉ねぎ(スライス) 1/2個分
- 酢 100cc
- 醤油 100cc
- 和風だしの素 小さじ1杯
- 水(だし用) 50cc
- 砂糖 大さじ4杯
(引用:クックパッド)
ここで紹介したレシピは野菜は玉ねぎのみを用いていますが、他にもニンジンやピーマンなどを入れると彩りも豊かになるので見た目も重視する人は色のある野菜を活用してください。一晩冷蔵庫で寝かせたくらいが丁度いい漬かり具合になります。
美味しい作り方
3枚おろしまでの一連の工程をしたあと、魚は素焼きにします。なお、ここで注意して欲しいのは「皮は取らない」というところです。素焼きすることで香ばしさが出てアクセントにもなるのでぜひ皮はそのままで調理しましょう。玉ねぎはスライスし、一度沸かして冷ました漬けダレに入れて一晩冷蔵庫で寝かせて出来上がりです。詳細なレシピはこちら
キュウセンのおすすめの食べ方⑥一夜干し
旨味が凝縮されるので塩焼きよりも好きという人も多い一夜干しもおすすめの食べ方の1つです。普通の焼き物に飽きた人や、普段から干物が好きな人にはおすすめです。塩味が入った白身は適度に引き締まっていてまた違った発見ができます。
キュウセンの干物の作り方
背開きにしたものを一度塩水に2〜3時間浸けます。水から上げたらしっかり水気を拭き取ってすぐに干さない場合は冷蔵庫で保存します。日が暮れたら風通しの良い場所に専用の干し吊り棚を使に並べて干します。約1日干してみて表面から水分が飛んでいれば完成です。
材料とワンポイントアドバイス
- キュウセン あるだけ
- 塩 大さじ1と1/2
- 水 500ml
(引用:クックパッド)
干す作業がもっとも重要になってきます。夏場であれば高温多湿、直射日光が当たる場所は避け、日陰で風の抜けが良い場所に干します。それでも腐敗が心配な人は大さじ1ほど塩を多めに加え、少し濃い塩水で浸けるという対策もあります。
美味しい作り方
ぬめりやウロコの処理をしたら背開きにして流水に当ててよく洗います。特に内臓の部分は血合いも多いので入念に洗い、水気もしっかり拭き取りましょう。塩水を作り2〜3時間浸けた後、水気を拭き取ってあとは干すだけです。外観からは想像できないほど透明感のある美しい白身に仕上がります。詳細なレシピはこちら
キュウセンをおいしく食べるための裏技
短所があるとすれば「ぬめりが気持ち悪い」ところと「磯臭さ」が他の魚に比べてつよいところなど、この2つが上げられる魚ですが、処理の方法さえ間違わなければ十分おいしく食べることができます。ここでは下処理の方法の裏技を紹介します