カマキリの卵鞘が見つかって喜んでるのもつかの間、持ってっ帰って見たら全然羽化しない!ということにならないように注意していきたい点を上げます。まずはしっかりとした枝についていること、また色の変色にも気をつけましょう。最後に崩れているもの、これは他の虫に寄生されていたり中身が空っぽだったりするので選ばないようにしましょう。
カマキリの卵を孵化させてみよう②孵化編
ここからは実際に孵化させるまでの手順と用意するもの、注意事項などを簡単に案内していきます。生まれたてのカマキリの赤ちゃんはとても小さくて可愛いのでぜひ頑張って卵から還しましょう。また多くの卵を産むカマキリですが卵から還った後の生存率は低いので注意しましょう。
用意するもの
用意しておくものは以下にまとめました。どこでも用意できるものばかりなので気軽に始められますね。後で慌てないようにしっかり用意しておきましょう。孵化してからのほうが餌を調達したり大変かもしれません。
- 虫かご
- 蓋にするための薄い布、またはキッチンペーパー
- 虫かごがない場合は縦長の瓶
- 蓋を止めるための輪ゴム
- 場合によっては木と木工用ボンド
卵鞘を棒にくっつける
枝についているものではなく茎などで見つけた卵鞘の場合は木材の木に卵鞘を貼り付けて固定させる必要があります。貼り付けるための木工用ボンドを用意しましょう。最初カマキリが孵化する前は縦長の瓶でも代用可能です。斜めに立てかけて安定させましょう。
場所は必ず寒い部屋
以外にも重要なのが気温です。カマキリの殆どが秋に卵を産卵し冬は卵のまま越冬するので、万が一暖かい部屋においておくと勘違いしてしまって孵化が思いの外早くなってしまう可能性があります。未完成なままでの孵化と季節が違うことによって寿命が短くなってしまうので気をつけましょう。
驚愕!カマキリの卵から別の虫が生まれてくることも
一生懸命育てて来たのに実は孵化しなかったとか、別の虫が産まれてきてしまったこんな経験をしたことはないですか?実は例外ではなくカマキリの卵も頑丈な卵鞘に守られているのにガード出来ない天敵がいるのです。
カマキリタマゴカツオブシムシ
まず代表的な卵鞘の天敵はカマキリタマゴカツオブシムシです。特徴黒くてまあるい甲虫です。なぜこの虫がカマキリの卵鞘から産まれるのか、それはカマキリの卵鞘に産卵をするからなんです。よく出来ていて幼虫を食べて過ごすものと、空の卵鞘にも産み付けられた幼虫は卵鞘を食べて成虫する虫がいます。
コバチ
2つ目に挙げられるのがコバチと呼ばれる蜂の一種です。代表的なのがオナガアシブトコバチで、すごく長い産卵管を持っているのが特徴です。この長い産卵管でカマキリの卵鞘に産卵し同じようにカマキリの幼虫やタマゴを食べるのを目的とします。ただ全滅するまで食べることは少ないとされています。
実は他にも寄生されてしまう生き物は世界中にたくさんいます。場合によっては私達人間に悪影響もあるかもしれません。そんな寄生虫についてもう少し情報を集めたい方はこちらもぜびご覧ください。