みのむしが絶滅危惧種?その理由や面白い生態と一生、中身まで解説!

秋の風物詩であるみのむしですが、意外とその生態を知らない方々も多いのではないでしょうか。みのむしの驚きの生態や今みのむしが直面している危機、そして昔ながらの遊びなどみのむしの全てを盛り込んだ内容でみのむしを徹底的に紹介していきたいと思います。

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みのむしとは

茶色い物体が木から糸を引いてぶら下がっているというものを子供の時に見たことはありますか?それは蓑虫(みのむし)かもしれません。今回はそんな意外と知らないような、謎めいた生き物について理解していただけるように解説していきます。

みのむしはガの一種

蓑虫は実際どんな虫なのか?何の種族か?などは見た目だけではとても判断が付きづらいとはずです。実はこの虫「ガ」の一種なのです。そしてその蛾のなかでも日本国内数種類生息している、「ミノガ科」に分類され、そして大蓑蛾やチャミノガの幼虫の事を指すのです。

皆さんは蛾にはどんなイメージを持たれますか?蝶はきれいで美しい。蛾は醜く汚れている。そんなイメージを誰しもが持っているのではないでしょうか?ですがこの世界には見るものを魅了する美しい蛾が存在します。そんな美しく「画」となる蛾について気になる方は是非こちらの記事をご覧ください。

みのむしの名前の由来

ありふれた自然の中にごく普通に落ちているような、木の枝やその葉を手繰り寄せて、自身が出す糸で混ぜ合わせて作るような棲家のことを蓑(みの)といいます。その蓑の中で生活をするため文字通り蓑虫と呼ばれるわけです。

みのむしの季節は秋から冬

幼虫ということなので、当然一年を通してもその姿である時間は一時ということになります。季節は段々と寒く乾燥してくるような秋から冬の季節に表れるのです。つまりはこれから差し掛かる夏の時期ではお目にかかることはないでしょう。

みのむしは今では絶滅危惧種に

先ほどでは秋から冬にかけてが幼虫の時期であり、そのころに見かけるようになるといったようにお話しさせていただきましたが、大多数の方はそんな旬の季節がやってきたとしても見かけたことがあまりないはずです。

最近ぱったりと見かけなくなったみのむし

30年ほど前には日本の各地でかなりの確率で発見していた蓑虫も、最近ではその姿をぱたりと消してしまいました。実は現在では絶滅危惧種のリストに載ってしまっているのです。なぜそのように絶滅の危機に瀕してしまっているかをこれからお話ししていきます。

この地球上にはほんとに数多くの生物が、私たちと同じように命をもってその大地のもと暮らしています。そんななか2万種以上の生物体が現在、絶滅危惧種となってしまっているのが現状なのです。もしそんな絶滅危惧種である生物たちに興味がある方は、是非こちらの記事をご覧になってみてください。

減少の原因は外来生物

都市開発が急激に進んで彼らの環境である自然が損なわれてしまった。これも一説として考えられますが、減少の一番の原因は外来生物と言われています。具体的にはどんな外来生物と言いますと、中国からやってきた「ハエ」と言われております。

悲惨なみのむしの襲われ方

その蓑虫という幼虫がどのようにして襲われて捕食されるかを説明します。なんとも無残でショッキングなのですが、分かりやすく言えば「エイリアン」の様な感じなのです。中国からやってきたハエの生体がまず、蓑の部分に卵を植え付けるのです。

その卵ごと蓑虫は何の迷いもなしに食べてしまうのです。そしてその蓑虫の体内でそのハエの幼体が孵化して、蓑虫のカラダを体内からむしとるように喰らうのです。そのような事実を知ってしまうと、少しかわいそうになるものです。

みのむしは雄と雌で生態や特徴が全然違う!

実はこの生物は雄と雌で生態や特徴が全然違うのです。具体的にどんな生態や特徴を持っているかを、雄と雌それぞれに分けて解説していきます。体のつくりそのものが異なったり、その生態が全く異なるので一見別の生物とも思えるのです。

雄の特徴

雄はサナギの状態をえて、いよいよ成体になり立派な蛾として空を飛ぶようになるころには、口がなくなってしまうのです。口がなくなってしまうということは、生きていくために必要な養分を蓄えられません。実は成体となったらすぐに空を飛び雌を探して、生殖することだけがその命の目的となるのです。

雌の特徴

一方の雌は成体になったとしても、通常想像される蛾の様な翼や脚部などもありません。頭と胸、そしてお腹のみで形成された生物なのです。成体になってもその蓑の中で一生を過ごすのです。そして交尾の相手である雄をその中で待つのです。

みのむしの寿命と儚い一生

ハエの幼体に体の中から食べられてしまう、そんなかわいそうな蓑虫ですが、こちらの見出しでは寿命と儚い一生について解説していきます。寿命がどれくらいであり、雄と雌それぞれの違う一生を分かりやすく記述していきます。

みのむしの寿命は約一年

秋から冬にかけて、まさしく蓑虫の姿で幼虫として暖かくなる春まで冬眠します。そして春になると冬眠から目覚めて、そこから夏にかけて徐々に蛹の状態から成体になっていきます。そのため寿命は約一年と言われています。

みのむしの雄の儚い一生

ようやくさなぎの状態から成体に変わり、羽が生えてまさしく蛾のように空を飛んでも、口がないために長くは生きながらえることができません。その短い命の中で次の子孫を残すために、懸命に蓑の中にいる雌を探すのです。交尾が終わると静かに一生に幕を閉じるのです。もちろん相手が見つからない場合もあるのです。

みのむしの雌の儚い一生

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