みのむしが絶滅危惧種?その理由や面白い生態と一生、中身まで解説!

蓑を剥いだりしても死なないことや、なくなっても再度作り出し、その時色のついた材料を与えばカラフルな蓑を作る。そのようにメインとなるものが蓑と言っても過言ではないのですが、そんな蓑には実はすごい性能があるのです。

みのむしの蓑はこうやって出来る

自身がその一か所を見定めて、そこによいしょよいしょと徐々に木々などの材料を集めるのではないのです。自身が糸を使って木と木を伝い動く過程の中で、徐々に草や小さな枝、花びらなどがその糸によって巻き取られるように合わさって蓑が出来上がるのです。

みのむしの蓑は過酷な環境でも耐えられる

蓑虫の口から出すその糸の強度はとても強く、実験では風速10m弱程度も耐えたとされています。そして当然極寒の冬も土の中ではなく、蓑の中で過ごすためその過酷な寒さにも耐えるほどの、優れた保温性があるのです。

みのむしは昔は子どもに人気の虫だった

絶滅危惧種のリストに載ってしまう前、昔の日本中ではあちこちで蓑虫の姿が見かけられ、子供から非常に人気の虫であったのですが、その人気となる要素は一体何だったのか、そのことについて解説していきます。

みのむしを折り紙の中に入れるとカラフルな蓑を作る

蓑虫はありとあらゆる素材を使ってその蓑を作ります。つまりは必ずしも自然の中のものでなくても問題ないのです。その特性を生かした遊びが流行りました。それは色画用紙をちぎったものを材料として与えて、カラフルな蓑を作らせるというものでした。別の生物がそんな可愛らしい、作品を作ってくれるとなると人気なのもうなずけます。

触っても楽しめた

そんなカラフルでアートな作品を作ってくれる虫は、私たちを見て楽しませることだけではなく、触っても楽しまさせてくれたのです。その幼体や成体となった雌とカラダはとてもぷにぷにして柔らかく、見つけると思わず触ってしまうほどだったそうです。

以前は害虫扱いだったみのむしの末路

そんな日本中の子供たちから、カブトムシやクワガタにも引けを取らないくらい人気があった蓑虫ですが、実は害虫としての意外な一面も持っていたのです。なぜ害虫であったかを説明して記述していきます。

何でも食べる虫だったことから野菜の被害も多かった

実はキャベツやニンジン、いろいろな野菜全般もそうですが何でも食べる虫だったことから、いかんせん野菜をはじめとする農作物の被害が多かったのです。そのため農家や畑を持つ人からしたら害虫に当たるわけなのです。

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