餌はその個体の体重の、10%の量を与えるとよいとされています。キャンベルハムスターの体重は30~40gですから、3~4g程の量となりますね。主に、ペレットを主軸に餌を与えるのがよいでしょう。
食べられるもの
ここからはキャンベルハムスターへ日常的に与えて大丈夫な食べ物と、ときどき与えてもよい食べ物のご紹介です。日常的に与えても大丈夫な物は上記の3~4gの量に収まるように、ときどき与えてもよい物はおやつとしてあげましょう。
日常的にあげてよいもの
にんじんやブロッコリー、キャベツやかぼちゃなどは水分やミネラルが摂取できるので、少量をペレットと一緒に毎日与えて大丈夫です。葉物はよく水洗いをして水気を切って、根菜類や実物野菜はふかしてから与えましょう。
たまにあげるとよいもの
りんごやイチゴなどの果物は、糖分が高いのでごくたまに与える程度でよいでしょう。また動物性タンパク質として、ハムスター用チーズや鶏のささみを茹でた物、抵抗がなければミルワームを与えるのもよいですね。
食べられないもの
野菜ではネギ類やじゃがいも、トマトなどが中毒や嘔吐を引き起こします。果物ではモモやさくらんぼ、柿などが同じく中毒を引き起こします。チョコレートやアルコール、カフェインを含むものも与えてはいけません。
また、粘り気のある炊いたごはんや茹でた麺類も、与えるのはやめましょう。頬袋内にくっついて取れなくなったり、喉に詰まらせてしまう場合があります。ほんの僅かでも死に至る場合がありますから、気をつけましょう。
キャンベルハムスターは病気になりやすい?
キャンベルハムスターも生き物ですから、病気にかかってしまうことがあります。特にキャンベルハムスターはストレスを感じやすく、体が小さいため食事によって病気になってしまうことがあります。
他のハムスターよりも病気になりやすい
キャンベルハムスターは体が小さく、ちょっとしてストレスや食事の変化で体調を崩してしまいます。かかりやすい病気をいくつか上げていきますので、飼育の際は毎日様子を見て確認してあげてくださいね。
糖尿病
餌の与えすぎや脂質の高いものを多く与えるとなってしまいます。水をたくさん飲むようになったり、尿の量が多くなったと感じた場合には気をつけましょう。ダイエットをさせたり、病院から薬を処方してもらったりしましょう。
腫瘍
顔や体表にできる腫瘍から、肺や肝臓などの内臓にできる腫瘍など様々です。早期発見は難しく、食欲不振や呼吸音の乱れ、腹部のふくらみなどから発覚します。これらは、外科的な処置が必要になります。
ニキビダニ症
別の病気と併発する可能性が高い病気で、潜んでいたダニが活発になって、そのかゆみから徐々に背中の毛が薄くなっていく症状が見られます。他の病気の解明・改善と、定期的な殺ダニ剤の投与が必要なので、通院することになるでしょう。
もしもの時のために近くの病院を確認しておく
ひとつの命を預かっているのです。常日頃から、食事の管理を行い観察をするのが一番です。そして不意の事態に備え最寄の動物病院が、キャンベルハムスターの受け入れが可能か調べておきましょう。
キャンベルハムスターが長生きするために
キャンベルハムスターは、人間の30倍のスピードで年老いていきます。少しでも長生きしてもらえるように、そして快適にすごしてもらえるように、ちょっとした工夫が必要になってきます。そのご紹介をしていきましょう。
食べやすいご飯を用意してあげる
ペレットはそのほとんどが硬いものです。年老いたハムスターには、硬すぎて食べることができないという事態が起こります。ぬるま湯でふやかす、摩り下ろした野菜と混ぜて柔らかくするなど、工夫しましょう。