ここまで、「テレゴニー」が根強く信仰されてきた側面をお話してきました。ハエの実験を例に挙げましたが、実際、人間にテレゴニーの例は認められるのでしょうか?実際にあったお話をざっくり解説したあと、一時期話題になった駒田徳広さんの噂についてご紹介します。
暴行された女性が帰国後に産んだ子が…
今からご紹介するお話は、結構有名なお話かもしれません。ある女性が、海外旅行先で性的暴行を受け、妊娠してしまい、堕胎の決断をしました。その数年後、彼女は日本人男性と結婚し、子宝に恵まれます。しかし、産まれた子供の見た目は黒人そっくりだったのだそうです。女性は交際時に一切の不貞行為はしていませんでした。
テレゴニーの類似現象か?
さきほどのお話から窺えるのは、やはり「テレゴニー現象」です。強姦された過去に振り回され、女性はつらい想いをしたことでしょうが、このエピソードがすべて本当なのだとしたら、テレゴニーと呼べるような現象が起こっていたと言えるでしょう。
駒田徳広さんと妻の子が黒人のような子だった
根拠のない噂だとされながら、話題になった元プロ野球選手・駒田徳広さんの奥さんのお話も、テレゴニーのひとつだと言われています。駒田さんの最初の奥さんとの間に授かった子どもが、黒人のような外見をしていたそうで、後日、それがきっかけで離婚に至ったという噂です。出産に関連して、バニシングツインの記事もご覧ください。
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動物にもテレゴニーの実例はあるの?
動物のテレゴニーは、「モートン卿の牝馬」の例が真っ先に挙げられました。隔世遺伝による、と結論付けられてしまいましたが、「メンデルの法則」はテレゴニーの可能性を完全に否定できたわけではありません。
家畜やペットなどの近親交配のことを「インブリード(Inbreeding)」といいます。近親交配を続けると遺伝子に異常を来すため、タブーとされています。ここでは血統の操作が進んで行われる犬や馬に焦点をあて、そのタブーをご紹介します。
血統書付きの犬におけるタブー
血統書とは、人間でいう戸籍にあたります。血統書もちは一種のステータスです。ブリーダーの中では犬の「テレゴニー」は周知されているようで、雑種犬から生まれる子犬は、親と同一とは思えないほど異なった見た目であることも、よくあるそうです。そのため、純血同士の交配が好まれるのです。
競走馬における挙げられタブー
競走馬の交配は有名ですね。優れた馬、サラブレッドを産むために、良質な遺伝子および能力を固定させる意味合いで、近親交配を行っていきます。しかし、血筋に偏りが見られてくると、遺伝子に欠陥が生まれやすくなるという問題点が浮き彫りになります。
さきほど「犬の血統」についてのお話をしてしましたが、「かわいい犬に癒されたい!」と思った方は、こちらの記事もぜひ!ご覧になってください。とくに「大きい犬」が好きな方にはたまらない内容になっています。
テレゴニーに悩まされる彼氏・夫たち
一時期のインターネットの掲示板では、「テレゴニー」の言葉を知ってしまったばかりに、疑心暗鬼に陥る男性が続出しました。今では否定派の声も大きくなりつつあって、前ほど目立った書き込みは見受けられません。
どのような不安の声かといえば、「子づくりを検討していたが、妻の男性遍歴から、純粋な二人の子が生まれないのではないか」というものや、「彼女が避妊せずに性交渉をしたことがあると聞き、今後が不安」などといった、「漠然とした不安」です。
不安ならDNA鑑定という手段も!
子どもを産んでもなお不安が残る場合は、DNA鑑定をするのが一番手っ取り早いです。DNA鑑定は、親子確率が「0%」か「99.99…%」のどちらかの結果しか出ません。良くも悪くも、一瞬で判断ができます。
気になるお値段ですが、私的鑑定であれば2万円から3万円程度です。2週間前後で通知が届きます。公的機関へ提出する「裁判用鑑定」の場合は、より精密な鑑定が求められるため、価格も6万円以上になります。
もし今後テレゴニーが証明されたら?
まだ「テレゴニー論」を後押しするような実験結果などは出てきていませんが、今後証明されていく可能性は大いにあると言えるでしょう。仮にいま蔓延っている説のとおり証明された場合、世の中に何か変化をもたらすのでしょうか?
売春が減るかもしれない!
セックスに抵抗のない若者が増えてきた…ということは近年言われてきたことですが、その奔放な性でお金を稼ぐうごきは、ずっと前から存在しています。もし「テレゴニー」が本当だったとしたら、いわゆる「売春」を職にする女性の数も減っていくかもしれません。
男性が処女を好む理由も納得!
処女を好む男性は多いという噂は、前々から存在していますね。もしテレゴニーが本当だと証明されたら、本能的にその女性との間に「純粋な自分の子」が欲しいという考え方から、他の男性と性交渉をもっていない女性を好む、という理屈は通るといえます。
女性がすぐれた人に惹かれる理由も納得!
反対に、女性は容姿の優れた人や、知的な人など、どこか人より優れた能力を持つ人を好むような印象を、婚活ブームなどを見ていても感じますよね。女性は本能的に、より優れたDNAとの接触を求めているといえます。
見直されるコンドームの意義
「テレゴニー」が証明されることは、「コンドーム」の意義を再確認することにも繋がります。避妊用具として広く認知されるコンドームですが、それがどのように関わってくるというのでしょうか?
将来を見据えた行動を!
テレゴニーが定説通り解明されるということは、過去に一度でもコンドームを付けずに関係をもった男性のDNAが、将来的に反映されるおそれがあるということに繋がるからです。コンドームは避妊防止の道具でもありますが、性感染症の予防にもなります。コンドームの有用性が再確認されますね。
「ピルを飲んでるからコンドームは必要ない」と言って性交渉に及ぶ人も居ると聞きますが、もしも将来子どもが欲しいと考えているなら、コンドームは付けるに越したことはありません!将来を見据えた行動しましょう。
DNAだけがすべてじゃない!子どもには環境要因も重要!
子どもの外見だけに留まらず、「親子なのに性格が全く似ていなくて不安になる…」という方も、中にはいると聞きます。親のDNAは、子どもにどの程度影響を与えるものなのか、お話していきます。
性格は遺伝50%・環境50%!
親の遺伝が、子の性格に与える影響は、38%~50%だと言われています。残りの部分は環境要因になりますが、家庭環境や育て方が子の性格に与える影響は、ほぼ0%、一番高くて11%なのだそうです。しかし例外的に、親が子に対しひどく虐待を行った場合は、人格形成に影響を及ぼすと言われます。
環境は変えられる!
家庭環境が影響を与えないのだとしたら、子の性格はどこで変わるのでしょうか?ご存知のとおり、大きくは「友人関係」です。子自身の行動によって、周囲の人間関係も当然変化していきます。環境は、行動次第で良くも悪くも変えていけるのです。親ができることは、見守り、ときに諭すことでしょう。
驚きの実証なるか!?目が離せない「テレゴニー論」!
突拍子もない理論に思えた「テレゴニー論」ですが、実は惜しいところで研究が留まっていることが垣間見えましたね。もしも今後、精液内にメスのDNAに結合するための酵素などが発見されれば、まことしやかに囁かれる「テレゴニー論」が、いよいよ本当だと証明されるのです。
しかし、現行する一般的な「遺伝の法則」を覆すほどの、決定的なデータは出てきていない現状です。繰り返しになりますが、「テレゴニー論」は可能性を秘めた論です。今後の研究に期待しましょう。
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