黒棺ってなに?
滲み出す混濁の紋章
不遜なる狂気の器
湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き 眠りを妨げる
爬行する鉄の王女
絶えず自壊する泥の人形
結合せよ 反発せよ
地に満ち 己の無力を知れ
破道の九十 「黒棺」(引用:『BLEACH』破道の九十 「黒棺」)
黒棺とは一体何なのでしょうか?実際に原作を読んでいない方やイマイチその存在や設定が分からない方に、まずは大まかな概要を説明していきます。魔法や呪文が大好きでファンタジーな世界にあこがれている方や、自身の中にもう一つの力がある、そう信じている方などは是非ご覧ください。
『BLEACH』の藍染惣右介が使用する鬼道
斬魄刀や卍解、霊圧などの特殊能力を備えた、死神たち(姿かたちは人)がドラマティックに闘争を繰り広げる大変ハイカラな作品「BLEACH」。この本作に登場するBOSS的存在である藍染惣右介が使用する鬼動なのです。鬼動についてはまた後程解説します。
詠唱がオシャレだと話題に
筆者も世代であり、連載時やアニメ放送時は、中学生などの幅広い若い世代から大変人気の作品で、今作には魅力的な登場人物がたくさんいますが、その中でも圧倒的カリスマというべき藍染惣右介が大変人気でした。術者が人気かつ、呪文の唱え方が大変ハイカラでオシャンティーだと話題になったのです。
黒棺は強い?効果は?
はたして一体その呪文(鬼道)はどれほどの威力をもち、どのような攻撃法なのかこちらの見出しで解説していきます。エフェクトや相手に与える効果などを分かりやすく説明しますので、ご想像を働かせながら読んでください。
『破道 九十』の呪文
破道というのはいわば死神が使う呪文の事だと思ってください、つまり黒棺という名の呪文90番目をを唱えるということで、ナンバーも最後に近いことからも想像できるように、難易度が高い呪文になるわけです。ファンタジーやRPGが好きな方はわかるはずですが、難易度が高いとなればその呪文は比例して強力になるのです。
呪文には大きく相手を傷つけたりダメージを与える攻撃魔法と、自身や対象のものを回復させたりする補助魔法の二つがありますが、後者のことを違う言い方で白魔術と言います。ファンタジー系が大好きであこがれが強い方は、ぜひこちらの白魔術に関する記事も合わせて読んでみてください。より詳しくなれるはずです。
黒い重力の奔流を出現させる
こちらの動画を見ていただけるとよりその威力やカッコいいエフェクト、効果などを理解していただけます。この呪文はいわば重力魔法のようなものなのです。どす黒い目に見えるエネルギーが棺形となり、それが相手を閉じ込めて、科学の力学でも測定できないようなものすごいG(重力)を与えるというものなのです。
黒棺の詠唱のかっこよさを分析!
詠唱が完了し、それが目に見える形となって相手にダメージを与えるエフェクトも勿論大変かっこいいのですが、詠唱するときもめちゃくちゃカッコよく、誰しも一度はマネをしたくなってしまうのです。是非そんな詠唱法を知ってください。
重力を連想させる言葉が多く入っている
まず呪文詠唱ということで、当然いくつかのワードや意味不明であることもある言葉を発するわけですが、先ほども解説した通り黒棺はいわば重力魔法です。そのため詠唱ワードには重力を連想させる言葉が多く入っているのです。そしてそれが非常に凝っている内容なのです。
なんとなく重力を色でイメージするならば、白や黄色などの明るい色ではないですよね、黒や紫と言ったダークな色をイメージするはずです。どのような過程でそのような認識になったかは分かりませんが、この呪文による印象も大きいのではないでしょうか?
単語が中二心をくすぐる
滲み出す混濁の紋章
不遜なる狂気の器
湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き 眠りを妨げる
爬行する鉄の王女
絶えず自壊する泥の人形
結合せよ 反発せよ
地に満ち 己の無力を知れ
破道の九十 「黒棺」
(引用:『BLEACH』破道の九十 「黒棺」)
ヒーローの様な力を秘めていつかそれが開花する、そんな想像を日ごろしているような方でしたら、この詠唱ワードをみて胸が躍る思いをしたのではないでしょうか?『混濁の紋章』や『凶器の器』などの単語が中二心をくすぐりますよね。その単語の一つ一つのダークネスな感じ、そして重力を連想するという凝ったアイデアが最高なのです。
文の一つ一つはその文字漢字、音や長さも全く異なるのですが、連想させるのは「重力」というのが何とも凝っていて、すごくオシャンティーな表現と言えます。ほかのセリフや詠唱ワードなども同様に凝っていて、作者の言葉のセンスやボキャブラリーには驚かされます。
見た目もかっこいい!
その呪文の詠唱時も術者やそのハイカラな単語も相まって2倍も3倍もカッコいいわけですが、実際に詠唱が終わり魔法が発動した際の圧倒的Gや圧倒的パワーを表現するエフェクトも、当然めちゃくちゃカッコいいのです。死神に生まれ変わったらぜひ唱えてみたいものです。
黒棺はネットでも人気
人気な漫画やアニメ、ゲームなどで出てくるセリフや言い回しなどを実際のネットでも、意味を成す新しい言葉として使われることが多々あります。有名どころで言うとJOJOなどが挙がります。そしてこの黒棺の詠唱ワードもネットで大変人気なのです。
ネットで流行したものというのは、すなわちその世代で流行ったものなのです。その作品ではなく一つのコンテンツとして黒棺はひとり歩きして、流行したということは間違いなく、多くの人の心を揺さぶる呪文だったのでしょう。
ネタとして色々な所で使用されている
そのエフェクトが黒い四角ということで、それと類似した物体を黒棺と読んだり、また実際のコミック本のページのセリフ吹き出しのところを、全く違う言葉に置き換えてシュールさを面白がるネタとしていろいろなところで使用されているのです。
黒棺コピペ
もうマジ無理という言葉が一時流行りましたが、そんなギャル語と呼べる言葉に、違う雰囲気の言葉、セリフなどを混ぜてシュールさを楽しむコピペが流行りましたが、その中でも黒棺の詠唱ワードを合わせたものもネットでよく見かけたのです。
黒棺コラージュ画像
これは実際のコミック本のセルフ吹き出しを白く塗りつぶして、その上から全く別の言葉を入れて、これもシュールさが面白く、また多数の他コンテンツの内容が入れたりできるので、こちらも良く流行りました。
黒棺AA
名セリフ、迷シーンなどをパソコン上の文字のみで表現して一つの画のようなものにするAA。黒棺のAAも生粋の職人たちによって作られました。ニコニコ動画などでは度々コピペされ、文字列が流れていくのを当時はよく見かけました。
黒棺は鬼道の中の一つ
この記事のはじめにおおざっぱに黒棺というのは呪文の名前で、鬼道というのは死神が使用する呪文のようなものと解説しましたが、もう少し詳細なところも掘り下げて皆さんにご紹介していきます。是非読んだことがない方も理解してみてください。
鬼道には『破道』と『縛道』がある
その数ある呪文は二つに分けることができるのです。それが『破道』と『縛道』ということなのです。どのような基準でその呪文がどちらに属すかを判断するかは次の見出しで、詳細をご紹介します。大変分かりやすいので是非覚えてください。
破道は攻撃系呪文
破道はいわば攻撃系呪文です。ドラクエでいったらメラゾーマとかマダンテ、FFでいえばファイガやグラビガなどに当たります。大変明確で分かりやすいですが、相手にダメージを与える効果のある呪文全般がこれにあたります。
今回のテーマである破道の九十黒棺ですと、相手を四角の重力空間に閉じこめその重力で負荷をかけることによって、ダメージを与えるものとなっています。相手を苦しめたり、ダメージを与える呪文の事を、地域や時代によっては黒魔術と呼ぶことがあります。そんな黒魔術について気になる方はこちらをご覧ください。
縛道は補助呪文
一方で縛道は補助呪文です。例を挙げるとドラクエでいったらスクルトやホイミ、FFでいえばプロテスやケアルガのようなものです。こちらもかなり分かりやすいはずですが、自身や味方の補助になるような効果を持つ呪文なのです。
縛道の三十九円閘扇はまさしくバリアで自身の身を守る呪文となっています。漫画やアニメの映像を通してもよりその呪文が、バリアであることを認識できるはずです。縛道から始まる呪文でしたら補助呪文と思っていただいて間違いないです。
鬼道の使用について
こちらの見出しでは、死神が使う呪文とも呼べる鬼道の使用について解説していきます。その設定上のルールや仕様などについて分かりやすく解説していきます。読んだことがない方でも簡単に覚えれるはずですので是非目を通してみてください。
数が多くなるにつれて強さと難易度が上がる
実は番号は1番から99番までしかなく、つまり99つの種類の呪文があるということなのですが、数が多くなるにつれて強さや威力が上がり、それにともない詠唱難易度が上がるのです。今回のテーマである黒棺は90とかなりの上級者呪文ということが分かるのです。
作中の中で初めて登場した呪文は1番のものであり、物語が進むにつれてつまりは後半のほうに番号の後尾の呪文が出てくる傾向があります。もちろん番号の後尾の呪文は強さと難易度が高いですから、それを使う術者の能力もほかのキャラに比べて長けています。
発動方法には何パターンかある
その呪文の発動方法は詠唱ということなのですが、それにはいくつかパターンがあるのです。どんなパターンがありそれぞれのやり方や、メリットデメリットを解説していきます。実際に読者の皆さんが死神となり戦闘することをイメージという名の妄想をしながら、読んでみてください。
完全詠唱
その言葉通りなのですが、その術の詠唱ワードを最初から最後まで詠唱するというものです。メリットとしてはその術の効果を最大限まで発揮できるので威力が高い点であり、デメリットは詠唱が長いのでその分隙が生まれてしまうという点です。
詠唱破棄
これも文字通りなのですが、その術の詠唱ワードを途中で端折って詠唱して発動させるものなのです。メリットは素早く瞬時に術を発動することができます。デメリットとしてはより難易度が上がり、その術本来の力を出せなくなってしまうのです。しかし術者の力量によっては、ほぼそれを補うことができリスクなく詠唱破棄ができてしまうのです。
二重詠唱
こちらはほんの一握りの死神にしか扱うことができない、いわば高等技術です。効果はまさしく字の通りで並行して術を唱えて、呪文を同時にだったり連発させたりすることができる、チート級の詠唱方法なのです。デメリットをあげるならば難易度が果てしなく高いという点でしょうか。