昔は当たり前?痰壺とは?
若い世代の方ですとあまり聞いたことも見たこともないはずですが、ひと昔では当たり前のように設置されていたのです。はたしてこれはどのような目的で、どこに置いてあったのかをまずは知らない方にもわかるように解説していきます。
痰壺は痰を吐き出すための壺
その名前通りで分かりやすいのですが、痰を吐き出すための壺なのです。今もし設置されていたとしたら、かなり汚く臭いため、すぐに苦情が来てしまうかもしれません。そんなものが昔の日本では当たり前に設置されてあったのです。
今では存在自他が到底考えられないようなモノが数多く存在していたのです。それは必ずしも物体とは限らず、考えや意識的なもの、そして法律や制度と言ったものモノも存在していたのです。そんな考えられないような制度が、昭和まで長野県で実際にありました。そんな制度について気になる方は是非こちらの記事をご覧ください。
昔はさまざまな場所に痰壺が設置してあった
例えばみんなが使用する駅のホーム、映画館などたくさんの人が出入りする施設など様々な場所に設置されていたのです。今では当たり前のように、公衆トイレに設置されているジェットタオルと同じような感覚だったのでしょうか?
痰壺が設置してあった理由は?
ではなぜ昔そんな痰を吐き出す目的の壺が、色々な施設に置いてあったのでしょう?その意図や理由について解説していきます。昔と今で暮らしの仕方や環境が変わってきたことが大きなポイントとなります。
昔は地面に痰を吐き出していた
今ではそこまで見ることはありませんが、昔は何の配慮もなく地面に痰を吐き出すという行為が当たり前だったのです。それに加えて地面なども今のように道路として舗装されていないので、痰がそのままのこって衛生的にも悪循環となっていたのです。
今よりも衛生環境が悪かった
今そこまで痰が絡むようなことは高年齢でもないかぎり、あまりありませんが、昔は若い人でも周りの空気や衛生環境が悪かったため、痰がしょっちゅう絡んでしまい、それを地面に吐き出していたということなのです。その対策ということで設置されたのがこの痰壺になるのです。
昔は痰壺の設置が義務化されていた
なぜ人が多く出入りする駅や映画館などの施設、いたるところに数多く置いてあったのでしょう?それには理由があるのです。その理由を知ることができれば、いたるところに設置されていることもうなずけることができるのです。
結核を防止するために設置が義務化された
空気や衛生環境が悪く、痰が絡むそれを地面に吐き出し、そしてまた空気が悪くなる。そのような悪循環を防止するためにも、政府は対策として痰壺の設置を義務化したのです。そのためあらゆる場所に設置されているのです。
当時は結核での死亡者数が多かった
今では医療やそのほかの科学などが進歩して、結核を患ってしまっても死に至ることは少ないのですが、昔は空気も悪くそのため結核患者も非常に多く、また確かな治療法が確立されていなかったため死亡者数も多かったのです。
平成に入ると痰壺は少なくなっていった
昭和では当たり前にいたるところに設置されていましたが、平成に入るとその数が徐々に少なくなっていったのです。今現在はまずそれが設置してあるところはないのではないでしょうか?ではなぜ少なくなっていったのでしょうか?
結核患者の減少
まず医療も進歩して、またその相乗効果によりだんだんと空気や衛生環境が改善されていったのです。それによりおのずと結核患者が減少していきました。すなわち痰を地面に吐く機会も減っていったのです。そのため徐々にその壺がなくなっていったのです。
設置義務は今はない
昔の日本では法律上に設置義務がありましたが、今ではその法は改定され設置義務はありません。ですから当然その物自体が見ることがなくなってきたのです。もし年配の家族や知り合いがいたら聞いてみてはいかがでしょうか。
時代の変化に応じて昔あったものが今ではなくなってしまったものはたくさんありますが、反対に昔からずっと変わらず、今でも続き存在し続けるというものも中には存在するのです。そんな古い昔からある、古き良き言葉「まぐわい」について興味のある方や、気になる方は是非こちらの記事を合わせてご覧になってはいかがでしょうか?
結核はなぜ減少したの?
医療や衛生環境の改善により結核は減少した。そのように先ほどの見出しで解説いたしましたが、もう少しその部分について詳しくご説明いたします。結核という病気は悪い意味で昔の日本では根強かったのですが、その部分についてもお話ししていきます。
予防接種など医療技術の発達
だんだんと他国の先を行く医療技術が日本にも導入され、今ではごく普通にある予防接種などもこの時から始まったのです。それらの発達により結核がだんだんと、この日本から消えていったのです。逆に言えばまだそのような技術がなかった時代には、この大病に我々日本人はさんざん悩まされてきたのです。
日本は結核が多い国
不名誉なことかもしれませんが、結核は日本の国病と言っても過言ではありません。今でこそ医療技術や予防接種があるため、昔に比べるとその数は著しく減少していますが、それでもまた他国に比べると、患者が多いのが現状としてあるのです。
痰壺にまつわる変な都市伝説
この見出しではちょっとと変な都市伝説をご紹介いたします。内容がかなり汚いものですので、気分を害す危険がありますので、注意してご覧になってください。また事実ではないので、くれぐれも噂話だということを理解してご覧ください。
痰壷都市伝説①ストローおじさん
どこの誰が吐いた痰かわからないものがたくさん入っている壺に、ストローを刺してそれを吸って味わったといううわさ話があるのです。正直事実なのかどうかの真相はどうでもよいのではないでしょうか?なぜなら想像するだけでも、気持ちが悪いからです。
痰壷都市伝説②痰壺婆
この都市伝説は先ほどのストローおじさんとほぼ一緒の話なのですが、たんにおじさんがおばさんになったという話なのです。痰だけにです。そのおばさんが駅のホームなどをストローをもって徘徊していたそうです。これはちょっと怖いですね。
痰壷都市伝説③どんぶりおじさん
こちらも大変”汚い話”です。もしお食事の最中の方がいらっしゃいましたら、そのまま目を通さずにスクロールすることを強くお勧めします。痰と卵ってどことなく似ていますよね。そしてどんぶりおじさん。つまりはそういうことなのです。あまり詳しくお話ししたくありませんが、”それ”をどんぶりにかけて味わったそうですよ。