オウギワシは猛禽類最強!その理由や生態を徹底解説!繁殖方法や子育ても

オウギワシは人間を襲うのか?

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人間も哺乳類なので、私たちを見かけたら襲われるでしょうか?ましてや彼らのエサたちを奪い、住みにくくしてしまった原因は人間なので、怒りで襲われてしまうでしょうか?順番にご説明します。

基本は襲わない

彼らのハンターの仕方は地上の肉食動物と異なり、巣に持ち帰ってヒナたちに与えみんなで分け合って食べます。そのため掴めるサイズの獲物を物色するので、ちょっかいを出さなければ襲うことはまずありません。

危害を加えれば話は別

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彼らが繁殖期にテリトリーに入り込んだり、ヒナに危害を加えようとした場合は、凄い勢いで飛行し、めがけて突進してきます。最悪の場合は死に至る可能性もあるため危害を加えないことが安全です。

オウギワシはメスとオスで捕食傾向が異なる

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彼らは夫婦で助け合って食料にありつけるように分担して狩りをします。同じものを狙うのではなく違うターゲットを捕らえ、必ず食べれるように工夫をしているのです。彼らの考えた知恵なのでしょう。

メスは大型のサルやナマケモノを捕食する

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メスの体の方が大きく、10㎏を超えている個体もいるほどです。母は強しと人間界では言われていますが、彼らの世界でも同じようです。大きな動物をターゲットにしより多くの肉が食べれるように狩りをします。

無償の愛

ヒナがお腹を空かせて待っているため、お腹いっぱい食べさせてあげたいと思う無償の愛を感じますね。よりたくさんの肉にありつくには大きな動物が効率よいためヒナたちを想い大物を狙いに狩りに出かけるのです。

オスは小型の獲物を多く捕食する

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オスの体重は6㎏~9kgと言われており、メスに比べて小柄です。そのため小柄な体を生かし動きがすばしっこい小型のイグアナや蛇などのターゲットを担当しているのです。

夫婦で助け合って生きる

彼らは鋭い爪を持ち優れたハンター力から多くの動物たちに恐れられている存在ではありますが、夫婦が助け合いみんなでエサを分け合って食べる光景は、微笑ましいものです。

なぜメスのほうが大きいのか?

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人間界では男性の方が体つきも大きく身長も高い傾向があります。ほとんどの動物でもオスのほうが大きな体をしていますが、彼らはなぜメスのほうが大きいのでしょうか?2つの有力説がありました。

母性本能が関係している?

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メスは巣を作り卵を産み、そして温めて孵化させます。そのためオスからの無用な求愛を防げるように体つきを大きくしたのではないかといった説が出ています。女性の方が強いとされるのは鳥界でもあるのかもしれませんね。

オスは狩りで素早く動くため?

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巣で卵を温めてヒナを育てることから、多くを過ごすのはメスです。そのためオスは狩りに出かけ獲物を運ぶ役目をします。多くの獲物を獲得し家族に食べさせるため体を小さくし軽くすることで、素早く行動できるように進化をしていったのではないかといわれています。

オウギワシの繁殖形態と子育て

彼らの知られざる繁殖形態やヒナを育てる環境についてご紹介します。生態系トップを誇る強くて逞しい猛禽類の王様は一途で子育てにも熱心な姿には感銘を受けます。

オウギワシは一夫一婦制

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夫婦は生涯を共に過ごします。多くの子孫を残すため一度繁殖したらまた違うペアを組むということはしません。生涯を共に過ごし、助け合って狩りをし、ヒナを育てます。とても一途で真面目な鳥なのです。

2~3年ごとに繁殖する

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繁殖機能は弱く多くの動物が毎年繁殖しますが、彼らは2~3年と期間が空きます。主にメスが卵を守る担当をします。その間はオスが狩りをし、獲物を巣まで運んで仲良く分け合って食べます。

1~2個の卵を産み、2つ目は保険の役割を果たす

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以前は3~4個産んで育てていましたが、環境の変化から生き抜くことが難しくなった現在は1~2個を産んでいます。1個目は必ず孵化するかわからない場合が多く、その場合は2個目が必ず孵化します。

最初に産まれた卵に力を注ぐ

メスは最初に生まれた卵を孵化させることに専念し、2つ目の卵はほとんど世話をしません。無事に1つ目が孵化すれば良いのですが、もし1つ目がうまく孵化しなかった場合には2つ目の卵の世話をしてそちらを孵化させます。

繁殖サイクルが長いための知恵

子孫を確実に残すために保険として2個目を産み、再度繁殖期間まで待つことはしないのです。繁殖期間が長い彼らにとって、数を増やしていくために考えられているのです。

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