カーバ神殿とは?内部にある聖体・黒石の歴史やハッジの方法もご紹介

イスラム教の聖地であるメッカには、「カーバ神殿」という神殿があります。大きな立方体のようで不思議な魅力を感じますが、その内部はどうなっているのでしょうか?ここでは、気になるカーバ神殿の歴史や秘密、以外な周辺環境についてご紹介します。

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カーバ神殿とは?

サウジアラビアの歴史の中でも有名なメッカという場所にある建造物なのですが、その外装がどこか不思議なパワーを感じさせる神聖さを持っているのです。とても古くから存在する神殿であります。その歴史や構造などの仕組みを皆さんご紹介していきます。

イスラム教の聖地・メッカの聖殿

世界の中でもサウジアラビアやイスラエルなどの中東では歴史の中で、人々たちはイスラム教が信仰をして国や政策、思考を持って国々をまとめたり生活していきました。教祖や中東の国々からすると古くから神聖で大切な場所なのです。

黒い立方体のような見た目

カーバとは現地の言葉、意味はキューブなのです。つまりその名前通りで見た目は黒いキューブ状の形をしているのです。周りには金や黄色のような色で彫刻が施されており、それも相まって神秘的な形をしているといえます。

カーバ神殿の歴史

古くから存在して、信仰者の間や中東の国から大切にされてきた神殿ですが、どんな歴史があるか過去にさかのぼってお話ししていきます。信仰する神と人々を結びつける神殿、過去にはたくさんのストーリーがあり、現在とはその役割も少し違ったのです。

もとは他教の聖地

もともとはいろいろな神様を信じている人たちが、神にお供え物を与える聖地だったのです。そのため聖殿周りには何百もの神が彫刻の石造物が無数に設置されていました。つまりイスラーム以前の時代には大多数のアラビア人の信仰していた、いろいろな宗教の中心である神にお供えをする神殿として使われていたのです。

この世界には古来より信じられてきた神が存在し、それが今の大きな宗教として確立されているわけですが、中東やアラブ諸国よりも少し東に位置するインドでは、あの仏教の元となったバラモン教という最古の宗教が伝えられました。そんなバラモン教に関する記事はこちらですので

630年にイスラム教の聖地に

最後の預言者で知られるムハンマド、この人が最後の神ともいわれるイスラームの教祖の始まりなのですが、この人が率いるムスリムという軍隊が「アブー・スフヤーン」を中心とした、とある一族「クライシュ族」のメッカを戦争を行わずして征服したのです。その際何百もの神の彫刻が壊されて残ったのは、後述する黒石だけだったのです。

カーバ神殿の内部はどうなっている?黒石がある

画像検索や軽い知識の中では、外部の外観はイメージでき確認することができるのですが、その内部は果たしてどういった構造になっているのでしょうか?その内部についてどうなっているのか皆さんにご紹介します。

装飾のない空洞

他の有名な仏教やキリスト教のカトリックのように、神の仏像や彫刻を礼拝するのは禁止されているのです。そのためこのかつてはたくさんの神の像が置いてあったこの神殿の、現在では草食のない空洞となっているのです。

神を宿しているものとして礼拝するのを禁止されているのは、神の彫刻や像だけではなく、もちろん神々が描かれた絵画、すわなち宗教画も対象になります。そんなキリストを象徴するような宗教画について気になる方や興味のある方は是非こちらの記事を合わせてご覧ください。

内部には黒石があるのみ

神が宿ると考えられているものは、その教祖や教えによってさまざまなのですが、イスラームでは黒石のみに宿ると信じられているのです。そのため内部にあるのは黒石のみです。それがいったいどういう石なのかは後程解説します。

カーバ神殿自体を礼拝するのは偶像崇拝にならないのか?

神が描かれている絵画や教会等においてある神の像などを礼拝したりすることは一切禁じられているのですが、そもそもカーバ神殿自体を巡礼したり、礼拝したりするのはよいのでしょうか?こちらの見出しではその疑問について解説していきます。

宇宙や森羅万象すべてを神なみなす

この宗教の特徴は、何かの対象物を神として存在を示し、それを礼拝するのではなく、ありとあらゆるこの世のすべてをつかさどるのが神という考えが元となっています。それゆえにモノに神が宿っているとしてそれを礼拝することはできないのです。

ではなぜカーバ神殿に向かって礼拝するのか?

そのような経典であるのになぜカーバ神殿に向かって礼拝するのでしょうか?それはその宗教の始まりには、まだこの考えを一般の民衆が理解するのには困難であったので、分かりやすくするためにもせめて、広い範囲である方角や位置だけでも、対象物として崇めるようにする、仕組みができたのです。

カーバ神殿内部にある黒石とは?

その教えそして古来より神聖な神殿とともに、神がつかさどるといわれる黒い石。その正体は一体何なのでしょうか?その正体や概要について皆さんにご紹介します。歴史を知るうえで大事なキーアイテムとなるので、是非読んで理解してみてください。

隕石と言われている聖体

この石の主な素材は火山によって生成されるさまざまな岩であったり、また天然のガラス、そして隕石ともいわれています。この世のすべてのものには霊魂が宿ると伝えられた、今から200年以上も前のアニミズム時代は「月からの隕石」と信じられているのです。

東側の角の壁にはめ込まれている

現在この黒石は神殿の東南角に一つ一つ丁寧ににはめ込まれており、イスラームの巡礼である「ハッジ」においてこの石を触る事によって、幸せやおおきな福がもたらされると、イスラーム世界では信じられているのです。

アラブや中東と人口が多い広い地域でその教えが広がっているので、古来よりずっと多くの人たちが触っているのです。そのためか少しずつ表面がすり減ってへこんでしまっているのです。まるで通天閣のビリケンの足の裏のようです。(ビリケンに例えたらイスラム教徒に怒られそうですが。)

カーバ神殿に入るにはどうしたらいい?異教徒でも入れる?

古い歴史より信仰を深めるためや神にお供えをするうえで大切になってきたこの神聖な神殿。その幻想的な見た目も惹かれるものがあり一度足を運んで、どうせなら内部に入ってみたいと考える人も少なくはないでしょう。はたして違う地域の国に住む私たち異教徒でも入れるのでしょうか?

イスラム教徒以外立ち入り禁止

その礼拝や巡礼の様子を見ていただくとわかるはずですが、みんなが象徴的な白い衣をきてその見た目も中東の方々のみなのです。このことからも何となく察することができますが、現在では教徒以外は立ち入り禁止なのです。

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