それはサウジアラビアのイスラーム本部では情勢の入場を規制する働きがあり、それに反発して女性が抗議しているというもの。女性禁制の理由は、公の場で礼拝する際は、男女分かれて行うことが多いのですが、カーバ神殿が存在する聖地であるメッカの中ではそれが入り混じって行われることがあるからなのです。
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もしイスラム教徒以外の人がその地に足を踏み入れたのなら
その宗教の教徒以外が、神聖なるその聖地に足を踏み入れるなどというのは、誰しもが禁忌であるということを認識しているはずですが、ではもしその禁忌に触れてしまったらその人はどうなるのでしょうか?
教徒以外の人は周囲15キロメートル以内侵入不可
まず実際にどの範囲まで教徒以外の人間が足を踏み入れることができるのかを皆さんにお伝えしていきます。その範囲は、神殿を中心にして周囲おおよそ15キロメートル以内の外側でしたら、我々日本人もその場所まで行くことができるのです。
移住証明書が必要
その周囲15キロメートル範囲の境目には検問所のようなゲートが存在します。そこで教徒のみが所有する移住証明書を提示しなくては、それより先に足を踏み入れることができないのです。もちろんこの時服装や肌や目の色なども判断基準とされるでしょう。
もしかしたら鞭打ちされるかも?
では、いかなる手段を使いその禁忌に触れ無理やり足を踏み入れたのであれば、どんな罪を受けるのでしょうか?それこそ古い昔には、処刑や牢獄に入れられるなどの重い罰が待っていますが、現在では鞭打ちされるかもしれません。
カーバ神殿にはどのくらいの人が訪れる?
その聖地の画像や映像をみても、いつもたくさんの人々が写っておりこのことからもたくさんの人が訪れているこがわかるのですが、具体的にどのくらいの人が訪れるのでしょうか?そのことについてこの見出しで解説していきます。
イスラム教徒は一生に一度巡礼を行う
その宗教の教え(経典)の中には一生に一度巡礼を行いましょうと推奨されているのです。そのため中東やアラブ諸国の人たちは、みんな生きている間に一度は巡礼を行いにこの聖地や、聖殿に足を運ぶことになるのです。
大巡礼の時期には毎年200万人以上
私たちが使用する暦と現地の暦がちょっと違うのですが、だいたい11月下旬12月上旬にかけてに、たくさんの人が礼拝をしに来る大巡礼の時期がやってくるのです。この時期には毎年なんと200万人以上の方一挙にこの聖地に訪れるのです。
死亡事故が起きる問題も
聖地の広さと人口の量の比率が割に合わず、キャパシティーがオーバーしてしまっていて、この混雑が原因となり2000人以上の死亡事故が起こっているのです。違う日に分散するように礼拝すればいいのでは?と考えるのですが、やはり宗教や神の教えは絶対的なものなのでしょうか。
ハッジ(カーバ神殿巡礼)の手順①衣装
実際に巡礼する際の手順について解説していきます。この記事を読まれる皆さんはおそらく行う機会はないはずですが、ぜひその文化や宗教の事を理解してみてください。まずは身なりとも呼べる衣装についてお話ししていきます。
男性は縫い目のない白布を着る
アラビアンナイトを想像するとイメージ付きやすいですが、男性はみな縫い目のない白布を着なくてはなりません。王子などの権力やお金を持っている方や反対に貧しい人々も同じ格好をしなくてはならないのです。これは神の前ではみんな等しく平等であるということの表れなのです。
女性は目以外を覆う服装をする
こちらも映画やアニメなどの映像からイメージできるのではないでしょうか?女性の場合も縫い目のない白布ですが、目以外を覆う服装にしなくてはならないのです。ここが男性の服装との違いです。女性も同様に貧富の差があっても、巡礼の際は同じ格好でなくてはなりません。
ハッジ(カーバ神殿巡礼)の手順②到着したら
その宗教のルールともいえる身だしなみを整えたら、実際に聖地に足を運びましょう。そして到着した際にはどういったことをすればいいのでしょうか?こちらもきちんとしたルール、つまりは経典上の決まりがあるのです。
反時計回りでカーバ神殿を7周
到着していざ巡礼する際に行う行動を見ても、なんだか儀式的でどこか神秘的であり、私たちの当たり前の文化とはかけ離れていて、どこか魅力さえも感じてしまうのです。その行為はは反時計回りに神殿回りを7周するのです。これだけ聞いたらなんだかRPGやゲームを想像してしまいますが、実際に教徒の方々は実行しているのです。
黒石に接吻
先ほどの神殿回りを7周。この行為だけでもまさに信仰、神を信じる者の決まりだということを痛感し、神聖さにどこか魅力を感じてしまうのですが、さらに神が宿るといわれる黒石に口づけをするというのも巡礼の一つなのです。教徒の方に怒られてしまうかもしれませんが、少しロマンティックでおしゃれですよね。
意外?カーバ神殿の周囲は高層ビル群となっている
皆さんは神殿と聞くとどんな景色をイメージされますか?きっと白い柱や無数の建物、周りには木々が生い茂っていたり、崖の上であったり自然に囲まれている景色をイメージされたのではないでしょうか?しかしながらこのカーバ神殿の周囲は全く異なり、日本で言う六本木や新宿のような大都心なのです。
急ピッチで進む工事
何故大都心のように辺りにはたくさんの高層ビルが連なっているのでしょうか?その理由は大巡礼によりたくさんの人が聖地に訪れるため、その人たちの宿泊場所を設けなくてはならず、そのために急ピッチで建設工事が進んでいったためなのです。ちゃんとした理由があったのです。
世界で2番目に高いビルもある
その数多くの高層ビルの中にはひときわ目立ちそして高い建物があるのです。この建物は世界で2番目に高いビルであり、その名はアブラージュ・アル・ベイト。高さは600メートルもあるのです。この聖地の訪問者の多さが計り知れず、それだけ資金や経済が潤っていることがうかがえます。
カーバ神殿のお土産をチェック!
実は神殿には現代の文化に合わせたお土産があるのです。教徒でない我々日本人はそのお土産を入手するのは困難なのですが、そのお土産がどんなものかこちらの見出しでチェックして紹介してきます。一度は手に入れてみたいものです。
ザムザムの水
聖地周りに湧き出ている水を「ザムザムの水」と現地の方は呼びそうで、それをお土産として販売しているのです。実際に巡礼した際にはそれを飲み水として提供しているそうなのです。神聖な水ということが分かります。
聖地巡礼できなかった人へのお土産に
その水をお土産として巡礼することができなかった家族や知り合いへのお土産として、たくさん購入する人も多いのです。そのことからも経済や資本が潤っていることが分かります。具体的な成分は何ら変わりのないごく普通の水のようですが、どうやら心身をいやす効果があるそうです。
イスラム教の聖地・カーバ神殿は奥が深い!
今回は中東やアラブ諸国に住むイスラームの人々にとって、何千年も前から信仰を深めるためや、宗教の経典に乗っ取った巡礼を行うための、外観が幻想的な真四角のカーバ神殿について皆さんにご紹介していきました。そしてその歴史や実際に教徒が訪問して行う行為などについて記述していきました。
カーバ神殿はイスラム教の聖地であり、アラブ諸国や中東に住む多くの人の心のよりどころである一方で、巡礼者が多すぎて事故が起こるといった問題や女性の入場を禁ずる問題などもあり、今後のイスラームの対策が期待されます。皆さんも是非、関心を向けてみてはいかがでしょうか。