根魚の種類や釣り方についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
アコウ(キジハタ )の生態
大きくなるとメスからオスへ性転換(雌性先熟)
アコウはハタとしては小~中型の部類で、緑色の目にキジハタの語源となった雉色をしています。自然環境では生まれた時は全てメスで、全長約40cm程になると、一部のメスがオスへの性転換を行います。性転換できるサイズになるには10年前後かかると考えられていて、7~8月の繁殖期には、普段は水深100m以上の深海にいるオスが岩礁のメスの所までやってきて、浅い岩礁域や波の荒い浅場で小さい卵を少しずつ産みます。用心深い性質で夜行性のため、エサを探すのは早朝や夕方が多くさまざまなものを食べますが、主なエサはカニやエビなどの甲殻類で、特にカニを好む傾向があるようです。
アコウ(キジハタ )の釣り方・仕掛け
アコウは、30センチまでのサイズであれば、磯場や堤防などのほか、ゴロタ(大小不揃いの大きな丸い石)浜や海釣り公園などでも釣れます。アコウは藻の中などに身を潜めていることが多く、岸からのアプローチでは、藻が多く深場に隣接した場所がポイントです。ただ根がかりには注意が必要です。時間帯は、夜明け前と日没前後や夜釣りがおすすめです。岸から釣れるサイズは30センチ未満になりますが、40センチ以上の大型を望むなら船釣りです。五目釣り船などで沖に出て狙うことができます。ここでは、探り釣り、ぶっ込み釣り、ルアー釣り、泳がせ釣り(船釣り)など、それぞれの釣り方をご紹介します。
アコウの釣り方①探り釣り
探り釣りとは、竿一本のシンプルな仕掛けで、魚を求めポイントを探って歩く釣り方です。ウキが無いので、手にピクピクと来るアタリに釣りの醍醐味があります。仕掛けもシンプルですから、初心者にも向いています。シンプルながらも極めて釣果が期待できるので、探り釣り一本という釣り好きもいます。
アコウの釣り方②ぶっこみ釣り
ぶっこみ釣りは、探り釣りと同じハリとオモリだけがついた仕掛けをポイントに投げ、魚がかかるまで待つ釣りのことです。投げて待つという動作を「ぶっこむ」と表すので、ぶっこみ釣りと呼ばれています。ですから探り釣り同様初心者におすすめの釣り方です。エサによってさまざまな魚が釣れますから、何が釣れるか分からないのが、ぶっこみ釣りの楽しみのひとつとも言えます。