ヘルマンリクガメの生態とは?生息地や寿命など基本的情報について紹介
その名前を聞いてこの動物だ、と外見を想像できる方は多くはありません。その名の通りリクガメの仲間で、植物を好む雑食のカメです。現在では日本でもペットとして多くの方に飼われており、ここではその生態を様々な観点からご紹介させていただきます。
また、カメ以外にも様々なカエルを飼育されている方も日本には多くいらっしゃいます。おとぎ話にもよく登場するカエルの中でも人気の高いイエアメガエルの飼育に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
イタリアなどヨーロッパに生息するヘルマンリクガメ
人の手で繁殖された個体も沢山いるカメですが、元々はスペインやイタリア、フランス南部からトルコ西部にかけて広く数多く分布しているカメです。また分布する場所により細かな亜種といわれる分類がされています。
ヘルマンリクガメの大きさは20~30cmほど!
やや大きめの20~30cmほどまで成長します。カメ特有の甲羅はドーム状に高さがあり、黒に黄白色の特徴的な模様が入っています。野生の個体は農作物を食害してしまうため害獣とみなされ駆除の対象となる場合もあります。
昼行性のヘルマンリクガメ!散歩が好き?
とても人懐こく散歩が大好きなヘルマンリクガメはインターネット上にも沢山お散歩の様子が投稿されており、ゆったりとカメらしい速度でお散歩を楽しむ様は見ていてもとても癒しを与えてくれ、そういった癒しがペットとして人気になっているのかもしれません。
野生の下では冬眠もするヘルマンリクガメ
変温動物は外気温が低いと冬眠をしてしまいます。お家の中で飼う際には冬になると紫外線ランプなどで保温をしてあげる事で外気温を上げて冬眠を回避しなければいけません。冬眠はさせる方が良いという声も一部ありますが、人為的な冬眠はリスクが高いため冬眠は出来るだけ避けるべきという事が定積です。
ヘルマンリクガメの寿命は20年ほど?30年以上生きることも
ことわざにもあるように、カメはとても長寿の生き物だという事でも有名な動物です。ヘルマンリクガメも20年、長寿の個体では30年生きるともされています。一度お迎えしたヘルマンリクガメは人生の半分ほどを共に過ごすことになるのです。
ヘルマンリクガメの種類について紹介!どのような違いがある?
棲息する分布によって、ヘルマンリクガメの中でも亜種が分類がされています。また種類によっても日本での販売価格が違っており、個体数の流通に関係して値段も変動しています。それぞれの亜種同士で交配が進んでしまい、その特徴が曖昧な個体も多々見受けられています。
3種存在するヘルマンリクガメ!日本に流通するのは2種
亜種の分類はヒガシヘルマンリクガメ、ニシヘルマンリクガメ、ダルマティアヘルマンリクガメです。その中でも日本で流通が多いのがヒガシヘルマンリクガメです。ニシヘルマンリクガメも比較的店頭に並んでいる種類です。
ヒガシヘルマンリクガメとニシヘルマンリクガメの違い
ヒガシヘルマンリクガメは背甲が褐色で、模様の2色の差異が不明瞭、そして腹甲の模様は繋がっていない特徴に対し、ニシヘルマンリクガメの背甲は幅広、色彩が明瞭で、腹甲の模様が繋がり帯のように見えるため、腹側で見分けれるようになっています。
ヘルマンリクガメに適した飼育環境とは?おすすめのケージやライトなど紹介
カメなんて飼ったことない方でも飼いやすいヘルマンリクガメですが、飼いやすいとしても飼育に必要なものは沢山あり、お迎え前に準備が必要です。ここでは飼育の際に必要な用品などをご紹介させていただきたいと思います。
好奇心旺盛でよく動くヘルマンリクガメ!大きめのケージを用意
あまり俊敏活発に動くイメージのないカメ達ですが、実は好奇心が旺盛でケージの中でも良く動き回ります。そのため、余りにも狭いケージでは30cmにまで成長するからだがストレスなく動かせなくなってしまうため、大きめのケージを用意するようにしましょう。
床材には湿気を吸収するヤシガラマットがオススメ
50~70%の湿度を維持するために、床材もそれに合わせたヤシガラマットなど湿度を吸収する材質の物が適切です。床材がないと、ケージで足が滑ってしまい、足を悪くしてしまう原因となるためやめましょう。
日の光を好むヘルマンリクガメ!紫外線ライトは必須アイテム
日の光ががないと体調不良になってしまう事もあるため、紫外線ライトは必ず当ててあげましょう。また、紫外線ライトで保温する目的もあり、朝の日課に日の光で体を温めてから活動するヘルマンリクガメには必需品です。
ヘルマンリクガメは寒いのが苦手?冬にはペット用ヒーターも
紫外線ライトでも体を温める事が可能ですが、外気温が寒い冬などにはペット用ヒーターなどを入れ、冬眠しないような環境を作ってあげなければいけません。また、ケージの中全体にヒーターを置くのではなく、調整できるよう、ヒーターが当たる部分と当たらない部分を作ってあげるようにしましょう。
シェルターを用意!隠れられる場所を作ることでストレス軽減
日陰で過ごす時間も必要なため、必ずシェルターは入れておくことをおすすめします。また人目につかない落ち着いた場所での休息も必要であるため、なるべく人目を遮れるもの、そして体がぶつからないゆとりのある大きい物を用意してあげましょう。
頻繁に水を飲むヘルマンリクガメ!水入れはいつも清潔に
とてもよく水を飲みます。また、定期的に水浴びをすることもあり、水の中でフンをしてしまうことがあります。そのため、水入れは広く深い物を用意し、毎日中の水を変えて新鮮なものを保つようにしてあげる事をおすすめします。
温湿度計を設置してヘルマンリクガメに適した環境を維持!
飼いやすい中でも気を付けるべきことは、その外気温や湿度です。そのためすぐに温度や湿度を確認できる温湿度計を傍に置き、常に26~30度、湿度は50~70%程に保ってあげるようにしましょう。湿度が低い時用に霧吹きなどを常備しておきましょう。
ヘルマンリクガメの餌は何がおすすめ?餌の量はどれくらい?
飼育する際には何をどれだけ与えればよいのか、という事も悩ましい点です。様々なものを食べその可愛らしい食事風景から、ついついたくさん与えてしまいがちですが、ちゃんとした適量を把握して健康を維持できるようにしましょう。
ヘルマンリクガメの主食は葉野菜!幼体時は刻んだものを与える
彼らの主食は葉野菜です。小松菜や青梗菜、ベビーリーフ、ダイコンやカブの葉、サラダ菜などを与えるのがベストです。与える際は新鮮なものを与えるようにしてください。また、幼い時は体も小さいため、そのままではなく刻んであげると食べやすいのでお勧めです。
他にもさまざまな野菜も食べるヘルマンリクガメ
ニンジンやカボチャ、ダイコンやトマトなども食し、旬の野菜を偏りがないよう、程よいバランスで与えてあげる事をおすすめします。また、野草も食べるため野草摘みを日課にしている方もいらっしゃいますが、安全なものを見極める必要があります。