よほど運がよくない限り店頭で見かけることはないでしょう。一部の漁港など海に近い場所で販売されてると言う情報がありますが、実際には一個ずつ手で採取する方法しかないマツバガイは、漁師さんが商売として採取することはありません。
どこかで売っているという情報は正確ではありませんので、注意してください。
量が少ないため漁業には適さない
この貝は成長がゆっくりなので、捕獲量が安定せず味は抜群ですが商売にしようとしても難しいのです。そのためウニやアワビといった高値で取引され捕獲量の安定している種類を選ぶのです。
コツをつかめば簡単に捕れる
一番簡単なのが、自分で採取するです。コツを知っていれば簡単に捕れるので、海に行った際には捕ってみるのもいいでしょう。磯遊びしながら見つけることができるので、子供と一緒に楽しみながら捕るのもおすすめですよ。
自然と触れ合う時間が財産になる
今の子供たちはゲーム遊びが多くなりました。ですが自然から教わることも多いです。磯には手で触れるたくさんの小さな生き物たちが揃っています。図鑑で見るよりも直に見て触れることは一生の財産です。
Contents
マツバガイの捕り方を紹介
大変吸着するパワーが強い貝ですが、コツを掴むと簡単に採取できたくさん入手できるようになります。見つけやすい場所と捕る際の注意点をご紹介します。
マツバガイの捕れる場所
徒歩で行ける浅瀬の岩礁でくっついています。岩礁以外にも漁港や堤防などでも見つかりますが、滑りやすく危険なので安全な岩場や磯が最適な場所です。
マツバガイの捕り方のコツ
コツは2つあります。
- 貝殻を刺激しないことです。叩いたり刺激すると、びっくりして岩に凄い力で吸着して捕ることができません。
- 素早く岩とマツバガイの間にスプーンのような道具を滑りこませて剥がします。間に道具を入れることが出来たら簡単に外せます。
この2点だけなのです。とても簡単で捕るのが楽しくなってきますよ。
マツバガイ捕りにあると便利なアイテム
スプーンやバターナイフで代用できますが、貝捕り専用アイテムが販売されています。ステンレス製なので錆びにくく軽いのが特徴です。
岩に吸着する貝専用の道具なので、扱いやすく剥がしやすい作りになっています。柄は長い方が遠めの場所にも届くため使いやすいです。
スペック
- 全長:31,5㎝
- 他のサイズ:ミニ 24,5㎝、小 29㎝、特大 35㎝
マツバガイについて動画でチェックしよう
文字で見るよりも実際に目で見たほうがわかりやすいので、動画で捕り方をチェックしてみましょう。凄い力を持っている様子や調理法、捕り方の早さの動画をご紹介します。
マツバガイの吸着力
固いドライバーも貝と岩の間に入らず、力いっぱい入れないと剥がせないのががわかる動画になっています。
マツバガイを捕って食べてみよう
マツバガイだけではなく、さまざまな貝の調理方法を詳しく説明している点や、火が通った目安がわかりやすい動画になっています。
マツバガイの捕り方
さっと素早く道具を差し込むと簡単に捕れています。いかに瞬殺で捕るか、一瞬でも隙を与えないのがわかる動画です。
マツバガイを捕りに行く時の服装
浅瀬で採取できる貝ではありますが、海は波もあり潮風が強く吹くときもあり、日によって違います。アウトドアで楽しく快適に過ごすためにおすすめの服装をご紹介します。
足元
岩がごつごつしていて滑らなさそうですが、よく見ると海藻や藻が張り付いているため海水で濡れている箇所は大変滑りやすいです。長靴かマリンシューズで安全対策をしましょう。
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日焼け対策
日差しが強いので帽子や日焼け止めで紫外線対策をしましょう。意外と忘れがちなのが後ろの首元です。特に襟元の大きく開いた服ではストールやタオルを巻いて防ぎましょう。
上着
風が強いと足元が水なので意外に冷えます。撥水加工のあるウィンドブレーカーが濡れても水を弾き、風も通さないのですし小さく畳んでいてもシワにならないので便利です。
軍手
意外に力を使って貝を剥がすので、滑り防止のためとケガ予防のために、はめておいたほうが安全です。キッチンの食器洗い用のゴム手袋でも代用できます。
ズボンや靴下の替え
子供と一緒に出掛けると夢中になりすぎて大人のように服が濡れるなど注意力に欠けますし急に波が高くなって濡れてしまうこともあります。ズボンや靴下の予備があると冷たい思いをしなくても済みますね。
マツバガイについて知っておくべき事とは
捕って楽しく食べて美味しい貝捕りですが、実は大切に扱わなくてはいけない存在なのです。環境に大きく貢献している重要な存在だったのです。
マツバガイはとても成長が遅い
岩にくっついている大きさは、だいたい5~10㎝ほどです。この大きさに成長するのに20年もかかると言われています。非常に成長が遅いため、沢山捕りすぎてしまうと、成長するのに長い時間待たなくてはいけなくなるのです。
マツバガイは岩礁を守ってる?
岩の表面についた小さな藻類を削いで食べることによって、大きな海藻が成長するのをストップしています。このことが、現在の岩場の状況の維持に大変役立っているのです。
マツバガイは一度消えると復活出来ない?
一度いなくなってしまうと、海藻が一気に成長し、岩を覆ってしまいます。岩場をカタツムリのようにはって移動する貝類の移動が難しくなります。そうなるとエサを求めての移動も困難となり進む道が妨げられることになるのです。
強い吸着力は身を守るため
人の目につく場所に生息している他、ヒトデや肉食の巻貝の好物なので食べられる危険も高いです。そのため簡単に剥がれないようにし、身を守っているのです。
マツバガイは尊い存在!大切に大切に楽しもう
意外と身近にいた貝でしたが、とても美味しく高級貝のような味わいが堪能できます。ですが成長中の小さなサイズのものや、むやみやたらに捕ってしまうことは注意しましょう。
海はみんなのものです。自然に感謝しながら海の幸をいただきましょう。
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