人食い殺人鬼・アルバートフィッシュの事件|背景には異常すぎる性癖と生い立ちが

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この言葉は人の肉をスープにして食したときの感想だそうです。彼は数々の人肉を食してきましたが、基本的にその味については褒めた内容を語っています。

しかし、後にガフニーの殺害時には、睾丸が噛み切れなかったためにトイレに捨ててしまったといっています。また、グレースを殺害時には、彼女を不幸な生い立ちと環境から救うために殺したと供述しています。

名言③「特に生きることにも死ぬことにも興味が無い」

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死生観も大きく周りとは異なる発言もしています。彼にとっては生きることも死ぬことにも特には興味なかったようです。だからこそ、彼の処刑間際まで自分の性癖の身を考えた行動をとれたということなのでしょう。

名言④「わくわくしますよ。まだ試したことがありませんから」

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電気椅子での処刑決定から、実際に処刑が実行されるまでの間、彼はまるでそれを待ち望んでいるかのようにワクワクしていたと言います。それに関して後日彼が発言した内容がこのコメントです。

彼は処刑すらも楽しんでいたようでした。それはマゾヒズムに通ずるものからでしょう。一生に一度しか味わえない感覚が彼にとっては最も興奮する材料だったといえるのです。

そもそも人肉は食べられるのか

彼が幾度となく殺人を犯して人肉を食してきた行為に対して、疑問を抱く人は多いと思いますが、そもそも人肉というものは食べられるものなのでしょうか。

食べることはできるのか?味は?

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そもそも人の肉が食べられるのかという問題ですが、過去に食人としての文化は全くなかったわけではありません。それこそ、過去に存在した民族などでは人の肉を食料に食べる文化もあったようです。

その味については諸説ありますが、まるでザクロのよう、あるいは豚肉や猿の肉に似ているなどともいわれます。身近な物ではイノシシ肉に似ているともいわれるほどです。さらに、年齢、人種、男女によっても味の違いがあるとされます。

考えられる健康障害

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人の肉を食べるとどうなるか、健康に障害をきたすことはないのかという点ですが、実は人肉特有の感染症の恐れがあります。その感染症はクールー病といわれ、一種の狂牛病に似たような病になります。

その症状は、発音障害、歩行障害、嚥下障害などを引き起こすといわれており、次第飲不安定さを増して最終的には死に至るというものです。この病気は、1950年代にパプアニューギニアにて発見されましたが、現在でも治療法は見つかっていない難病になります。

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アルバートフィッシュと並ぶ連続殺人鬼・アンドレイ・チカチーロ

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彼と並ぶ凶悪犯はまだまだ多数いるといわれています。中でも特に共通点も多いのが、旧ソ連を舞台にしてロシア全域で52人という被害者を出した凶悪犯であるアンドレイ・チカチーロです。

彼は、女子供やく52人を殺害し、ロシアの死神や赤い切り裂き魔といったおぞましい呼び名で呼ばれていました。そして彼の殺人事件や生い立ちを調べていくとアルバートのような共通点を多数持っていることが分かったのです。

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アンドレイは幼少期、家庭環境によって心的障害を受けたり大学受験の失敗などでかなりの精神的なダメージを追っていたそうです。しかし、殺人を起こしながらも一時は家庭を持つ場面もあったようで、そういった面も共通していることと言えます。

また、さらに殺人の傾向もよく似ている点があります。というのも、アルバートは男児を主に狙っており、性的快楽を求めていましたが、アンドレイは女子供を狙いさらには、性的思考を満たすいわゆるネクロサディストと呼ばれる物だったというのです。

人の死体や死体を傷つける行為で性的な快楽を得るというものです。また、さらに殺害した遺体の一部を食べたりといった点でも共通のものがあります。

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凶悪犯に共通する点とは

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アンドレイ・チカチーロはもちろんですが、一般的に凶悪犯と呼ばれる人物には共通点がいくつかあるといわれています。そしてその最たるものが幼少期の生い立ちだといわれています。

これは、両親からの虐待や周囲からの精神的な虐待により自分を認められない、あるいは色々な精神的な障害を負うという点です。

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また、両親すらいない人もおり、路上生活の苦しみや、その中で幼少期から犯罪に手を染めることもあり、こういった環境が大きく関係していると専門家は見ています。確かにこの点に注目してみると先述した両者に最も共通する点だといえるでしょう。

アルバートフィッシュが関連する映画や漫画作品について紹介

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数々の犠牲者を出した凶悪犯ですが、そんな彼を題材にした、あるいは関連した映画や漫画があるのを知っているのでしょうか。その一部を紹介していきましょう。

人形として登場?2003年のホラー映画『マーダー・ライド・ショー』

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2003年に放映された映画、「マーダー・ライド・ショー」に彼が題材となったと思しきキャラクターが登場します。彼が人形として登場するシーンがあるのです。

殺人犯のモデルに?映画『羊たちの沈黙』などのハンニバルシリーズ

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映画「羊たちの沈黙」で登場する殺人犯の題材もこのアルバートがもととなったといわれています。ハンニバル・レクターと呼ばれる人物は、精神科医でありながら殺人鬼であり、被害者の肉を食したり、調理し客に振る舞ったりして、人食いの名を冠しています。

炎上した問題作?漫画『保留荘の奴ら』の登場人物のモデルに

保留荘の奴ら season1(1) (アクションコミックス(comico BOOKS))

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漫画「保留荘の奴ら」は倫理感の面で問題作といわれた作品ですが、そこで登場した人物がアルバートをもとにされたといわれています。炎上の理由は、比較的最近の凶悪犯罪を起こした犯人を軽くネタにすることがあまりにもひどいという物でした。

そこで登場するアルヴァンスという人物が、どうやらアルバートを題材にしているようで、作中でも同様の性癖や殺人内容について触れられているようです。

桁外れの異常さを持つ殺人犯・アルバートフィッシュ

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すさまじい事件を起こしたアルバート。彼自身にもそれだけのことを犯す生い立ちや異常なまでの性癖など考えさせられるべき点が多数ありました。桁外れの異常さではありますが、誰しも環境によってはこのような人間になりうるのかもしれません。

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