オーソドックスなコウモリの特徴を全て持ち、一目でコウモリとわかるような容姿もアブラコウモリの特徴ではありますが、人気の秘訣はそのコロコロとしたふっくらボディではないでしょうか。他の小さな体のパーツとは打って変わって腹部がぽよっとしていることが可愛さの秘訣となっています。
アブラコウモリ③益獣として大活躍!
野生のコウモリは感染症を持っており、特に人と近い場所に棲むアブラコウモリは危険である事も事実です。しかし、昔から日本でも虫を駆除してくれる益獣として大切に扱われ、深いかかわりを持っていたのです。
Contents
かわいいコウモリに会える施設を紹介!
こちらでは可愛らしいコウモリたちに実際に会える施設をご紹介させていただきます。しかし、生き物であるため体調不良やお休みの時間で合えない事もあるため、確実に会いたい場合は事前に問い合わせてから訪れる事をおすすめします。
コウモリに会える施設①アウルの森
エキゾチックアニマルを多く取り扱っている事で有名なアウルの森には、フルーツコウモリが飼育されており、店舗によっては触れ合う事も可能です。しかし、会える店舗やお披露目の時間にも差があるため、訪れる前には問い合わせるようにしましょう。
コウモリに会える施設②那須どうぶつ王国
栃木県那須にある有名な動物園、那須どうぶつ王国でもコウモリの姿を見る事が出来ます。そこにいるのはルーセットオオコウモリという種類のコウモリで、熱帯の森という施設の中の隠れキャラクターとして人気を増している動物です。
コウモリに会える施設③上野動物園
東京都でも有名な上野動物園にもコウモリが飼育されています。夜行性であるための展示の工夫として、夜の森という暗い施設の中で活発に動き回るコウモリを日中でも観察できるように展示が行われています。
コウモリに会える施設④名護自然動植物公園
沖縄にある動植物公園で、やんばる野生生物鳥獣保護センターが併設されており、怪我をしたオオコウモリの保護活動も行われています。展示は大きなネットで囲まれた中に鳥類と共にコウモリが放し飼いにされていて、その中の通路を歩きながら見て回れるような作りになっています。
そもそもコウモリってどんな動物なの?
可愛らしい種類のコウモリをご紹介させていただきましたが、コウモリという種類の動物はどういった特徴を持つ動物なのでしょうか。コウモリの仲間たちが共通して持つ特徴をご紹介させていただきます。
コウモリの特徴①コウモリは哺乳類
飛行する印象の強いコウモリは、よく鳥類と分類が間違われがちです。しかし、身体の構造を見てみると、鳥類とは似ても似つかず、その分類は哺乳綱なのです。鳥類では翼が羽毛で覆われているのに対して、コウモリは伸縮性のある飛膜で覆われているという違いがあります。
コウモリの特徴②実はほとんどが血を吸わない
コウモリは吸血する、といった印象が強く根付いてしまっていますが、実際は吸血を行うコウモリは限られた種類のみです。多くのコウモリは主に果物や昆虫を食べており、一部の吸血コウモリのみが動物の血で生活を行っています。
コウモリの特徴③超音波で位置を特定する
有名な特徴としては超音波を使って視界が悪い場所でも自由自在に飛び回れることです。超音波を出し、その反射した音で壁の場所を特定しているとされています。しかし種類によっては超音波を使わない種類もいるのです。
コウモリは逆さまの動物、どうして?
コウモリと言えば天井からぶら下がっているイメージです。二足歩行は出来ないのでしょうか。コウモリがなぜ不便なイメージのある逆さまの生活をしているのかについてもご紹介させていただきたいと思います。
進化の過程
コウモリは人と同じ哺乳類であり、哺乳動物から進化しています。しかし、4足あるはずの足の前足は翼として進化し、飛行できるようになりました。飛行を可能にするために体を軽くするべく後ろ足の筋肉は退化させてしまったのです。
二足歩行は骨折の基?
前述で後ろ足を退化させた経緯はご紹介させていただきましたが、果たして後ろ足で歩行を行おうとするとどうなってしまうのでしょうか。飛行に特化したコウモリは、後ろ足に筋肉がないため骨だけでは体を支えきれず、骨折すると考えられています。
こんなに違うの?世界のコウモリのイメージ
世界各国共通して怖い印象がある、と思われがちなコウモリですが、実は国によってコウモリから受ける印象は全く違っています。ふたを開けてみると恐怖の対象や悪のイメージを持つ国は少ないのかもしれません。
コウモリのイメージ①ヨーロッパでは不吉
日本人もヨーロッパの神話やおとぎ話の影響を強く受けており、吸血鬼ドラキュラなど不吉な悪のイメージはヨーロッパから入ってきている印象です。バッドマンのようなヒーローも「ダーク」ヒーローとして根付いた闇の印象はぬぐい切れていない事を表しています。
コウモリのイメージ②キューバでは幸運、家族の象徴!
お酒の中にバカルディというラム酒があり、そのラベルにはコウモリが使用されています。19世紀に文字が読めない人が多かったキューバで馴染みのあるモチーフが必要となった際に、幸運や家族の象徴であったコウモリが選ばれたのです。
コウモリのイメージ③中国も幸運の象徴!
漢字を使用する中国では、蝙蝠の蝙という文字は福に繋がるといことから、蝙蝠はとても縁起の良い動物であるとされています。中国陶器にもデザインとして頻繁に使用されており、5匹の蝙蝠は5福を表すとも伝えられています。
コウモリのイメージ③日本でも良いイメージの時があった!
明治中頃までの日本でも中国からの影響を受け、コウモリはとても縁起の良いものとして人々に認識されていたのです。しかし、西洋文化を強く受けるようになり、その印象も西洋風に上書きされて怖い印象がついてしまうようになりました。
オーストラリアには「コウモリの孤児院」がある!
野生のコウモリが多く存在しているオーストラリアでは、不慮の事故により野生ではいきれなくなってしまうコウモリも多く、人々の手で治療やリハビリ、または生活サポートを行うコウモリ孤児院が設立されています。
オーストラリアのコウモリの孤児院とは?
孤児院という名前から育児放棄をイメージしてしまいますが、実際には人による開拓や事故、外敵からの攻撃によって親を失ってしまった幼いコウモリの子供たちを保護して人工保育を行い、野生復帰を目指すために活動を行っている施設です。
コウモリの赤ちゃんがとってもかわいい!
コウモリの孤児院での様子はインターネット上で写真などがアップロードされており、それが現在のコウモリブームを巻き起こしたといっても過言ではないでしょう。哺乳瓶でタオルにくるまれた状態でミルクを飲む赤ちゃんコウモリの可愛らしい姿は誰が見ても恐怖に行きつく絵ではないはずです。
実は甘えん坊。コウモリの赤ちゃんは「空飛ぶ子犬?」
コウモリの顔、顔だけ見ると犬にそっくりな種類も多く、人に懐いたコウモリの姿はまさしく「空飛ぶ子犬」のようだと表現されています。赤ちゃんの頃に保護されたコウモリは特に飼育している方に良く懐いており、犬よりも人に懐いているのではないかという程の印象を受けます。
コウモリの注意点
沢山人の手でも飼育されているコウモリですが、ちゃんとした知識がないとともに生活を送ることがとても難しい動物でもあります。それは、コウモリという動物が人に移る感染症を持つことと関連しているのです。
コウモリの注意点①むやみにさわると感染症の危険
ペットとして飼育されているコウモリたちは、飼育用として繁殖が行われているため、野生の個体のように外へ出る機会がなく、感染症の心配も少ない傾向にあります。しかし、野生で暮らすコウモリは狂犬病など多くの感染症やウイルスを持っているため、安易な接触は避けるようにしましょう。
コウモリの注意点②民家に住みつく場合もある
日本でよく見かけるコウモリは荒れた天候をしのぐ目的もあり、民家に住み着いてしまう場合も多く、人へ被害が及んでしまうこともあります。コウモリの糞が天井から染みてきてしまったり、乾燥した糞の空気中飛散による感染症の恐れ、さらにはノミやダニなどの二次被害が起こる事もあるのです。
もしもコウモリを保護したら?
道端で傷ついて動けなくなってしまっているコウモリを見つけたら、どうすればいいのでしょうか。野生のコウモリは一般人が許可なく飼育することは法律で禁止されています。そのため、保護した際には市役所や区役所に連絡することが義務付けられているのです。
野生のコウモリを保護して飼育する場合にも専門の知識を必要としており、人自身も狂犬病ワクチンやその他の感染症に対する予防接種を受ける必要があります。また人なれしていない個体も多く、適切な接し方ができる有識者以外は扱うべきではないのです。
ペットとしてのコウモリ
ペットとして飼育を行う場合は、ペットショップで販売されている人の手で繁殖された個体のみ飼育が可能となっています。しかし、現在まだ日本ではコウモリの繁殖が進んでおらず入手が困難であり、値段も高額で販売されています。
販売価格は?
ペットショップで販売されているコウモリはフルーツコウモリがほとんどです。そして入荷待ちが出るほど個体数が多くないため、お値段は50.000~100.000円程で販売されていることが多いとされているのです。
飼い方ノウハウ
コウモリの飼育はぶら下がれるように網目ケージで行います。また温かい地域に生息するコウモリは25~30℃が適温とされているため、ヒーターやサーモスタットなど温めてあげる機材が必須です。食餌は毎日朝晩2回、フルーツを餌として与える事が大切です。
怖いイメージはもう古い?コウモリはかわいい動物!
怖いイメージであったコウモリですが、可愛らしい姿やエピソードが出回る現在ではとても人気の高い可愛い動物としてファンが多く存在します。しかし、野生の個体は感染症を持ち安易な接触は自身を傷つけかねないため控えるようにしましょう。
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