現在は別の企業でエンジニアとして活動を続けています。以前は社長としての立場での活動を行っていましたが、今は社員の一員としての立場に立っており、生活環境も一変し家賃も比較的安い部屋に住んでいるという噂もあります。
またこれまでの経験を活かし、エンジニアとして様々な意見を出し企業の発展に尽力をつくしているという話も聞きます。
本人が今の心境を語る
インタビューでは社長としての立場にいたときよりも精神的に楽だ、ということを語っており、その表情も当時とはうってかわって穏やかな表情が見られます。
またビットコインなどの仮想通貨の現状にも危機感を抱いており、その金融商品としての価値に対して周辺のサポートが追い付いていない、ということも発言していました。
マルク・カルプレス氏が語る仮想通貨の問題点
マウントゴックス事件後に受けた多数のインタビューでマルク・カルプレス氏は仮想通貨の問題点について語っています。
当事者であった彼の視点ではその問題点が分かりやすく具体的に指摘されており、今後の仮想通貨の動きの参考になるものを多く見ることができました。
急激な成長により態勢がおいついていない
現金には長い歴史があり、それまでの蓄積や経験からさまざまな態勢が整えられていますが、仮想通貨は近年に作られたものなので、それを同じ現金のように扱ってしまうとどうしても支障がでてきてしまいます。
また利用者の急激な増加により扱う額も対処しきれなくなってしまいました。
値動きが激しすぎて決済に使いづらい
またビットコインの市場が急成長したことにより、値動きが激しくなりすぎて安定した価値を持ちにくくなりました。
1000円のコインの価値が数分、数秒で1200円や1300円に変動するので、利用者は損をした気分になってしまい、そのため決済などに利用するには難しい状態に陥ってしまいます。
普通の通貨として利用するのは難しい
ネット決済でも相場が急落する現状では、ビットコインを普通の通貨として安定して利用するのは難しい、とマルク・カルプレス氏は語っています。
もし相場が急落した状態でネット通販を利用するとクレームが来る可能性もあり、そういった不安があるままだと改善は見込みにくいのでは、という意見を主張しています。
マウントゴックス事件直後のチャートで思わぬ事が
それまでは安定した推移を示していたビットコインのチャートですが、その後マウントゴックス事件が起こったことにより一気に変動を見せます。
事件の後のチャートを見ると価格が一気に下落していることを確認することができ、その動きは今までにないものでした。
事件後一時期50%もビットコインの価値が暴落
事件後はチャートに示された価格が50%以上暴落し、ビットコインの今後が問われることになりました。
またこの事件の前後でビットコイン以外の仮想通貨が一気に増え、取引所も増えたことが相対的にビットコインの価値に打撃を与えました。
一気にビットコインが事件時の5倍の相場に
日本ではビットコインの存在価値が危ぶまれましたが、海外ではそこまでの危機ではないとし、徐々に価格は上がり始めます。
さらにゆるやかな推移ながらも事件前の価格に近づいていき、2017年には2013年以来の史上最高価格を記録し、世間も認識を改め始めます。
価格の上昇により返済が可能に
このように価格が上昇したことにより、ビットコインの負債の返済が可能になり、マウントゴックス側は民事再生手続きを行いました。
またこの動きにより2018年からのチャートもさらに変動し、ビットコインの価値が安定したものに戻っていきます。
ビットコイン以外の仮想通貨
ビットコインは仮想通貨のパイオニアのような存在ですが、現在はそのビットコイン以外にも多数の仮想通貨が存在します。
その通貨としての価値も様々で、現在も利用者が増え続けており、今後の動きが注目を集めています。