「やったねたえちゃん」は鬱展開すぎる18禁漫画!意味や元ネタとは?

保護施設から伯父の家へ引き取られたたえちゃんとコロちゃんですが、その後の展開はどんなものなのでしょうか?この章からは、性的な要素を含む内容について記述しますので、閲覧には注意するようお願いします。また、本編内容についても説明しますので、ネタバレが嫌なかたも注意してください。

引き取った伯父の家はゴミ屋敷

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伯父の家へ足を踏み入れたたえちゃんの目に飛び込んできたのは、部屋一面に広がったゴミの山でした。コンビニ弁当の空容器や、ビールの空き缶が散乱しています。そんな室内の様子を見て不安そうな顔をするたえちゃんですが、伯父は家にあがるように促します。

このとき、たえちゃんはコロちゃんにも伯父へ挨拶をするように話しかけていますが、伯父は「そんな人形(モノ)で遊ぶ歳でもないだろう」と一蹴しています。このことから、やはりコロちゃんはイマジナリーフレンドであり、会話ができるのはたえちゃんだけだということが解かります。

待っていたのは叔父からの性的虐待

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戸惑うたえちゃんをよそに、強引にたえちゃんの服を脱がせようとする伯父。そのときに、コロちゃんは投げ出され床に落ちてしまいます。コロちゃんを心配するたえちゃんに、伯父は無情にも「自分の身の心配をしろ」と言い放ち、ロープで手首を拘束したえちゃんを強姦します。

必死にコロちゃんに助けを求めるたえちゃんですが、伯父は「こんな姿でぬいぐるみと話せるのか」と馬鹿にし、虐待の手を緩めようとしません。自分の姿を鏡で見せられたたえちゃんは絶望し、伯父が満足して行為から解放されることを待つことしかできませんでした。

引き裂かれた「コロちゃん」

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ようやく伯父の凌辱が終わり、涙を流しながらコロちゃんに話しかけるボロボロな姿のたえちゃん。しかし、コロちゃんは沈黙したままで、以前のように優しい言葉をかけてくれることはありませんでした。

困惑しうろたえるたえちゃんですが、伯父は無情にもコロちゃんを引き裂き、あろうことか汚れた自身の下腹部を拭います。コロちゃんを投げ捨てた伯父は、たえちゃんに片付けと食事の用意を命じ、これから続くであろう地獄の日々を暗示させるような形で物語は終了します。

「やったねたえちゃん」を読んだみんなの感想

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やったねたえちゃんのあらすじを読んだだけで、憂鬱な気持ちになったというかたも多いのではないでしょうか。こういった作品を好んでいて、自分で選択て読んだかたにとっては素晴らしい作品だと感じるかもしれませんが、軽い気持ちで検索してしまった人には少々ショックな内容の作品です。

感想①ただただ悲しすぎるという声が大多数

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有名なセリフの1コマが女の子とくまのぬいぐるみが喋っているシーンであることから、ほのぼのした作品ではないのかと期待を持たせること、また、母親に捨てられた過去から家族が増えると純粋に喜んでいたその期待が完璧に裏切られるなど、作中のたえちゃんにひたすら救いが無さすぎて可哀そうだという感想を抱くかたが多いようです。

頼れる親戚であったはずの伯父には裏切られ、さらにいままでずっと一緒にいてくれて、辛いときは励ましてくれていた心の支えであるコロちゃんをも、たえちゃんは失ってしまいます。この先、なんの救いもない生活が続くのだと暗示させるエンドも、その悲痛さに拍車をかけているようです。

感想②逆にここまで引き込ませるような演出がすごい

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読む人を悲しい、憂鬱な気持ちにさせるほどのパワーを持つ作品である「コロちゃん」ですが、読者をここまで作中の世界観に引きずり込むような表現技量は素晴らしいという感想も多くみられます。希望を与えられてそれを奪われる、という展開のアップダウンも、読者からたえちゃんへの同情を誘います。

また、こうした作品はジャンルとしてはいわゆる「凌辱系」と呼ばれるものですが、その傾向の作品を好む一部のマニアからは良い作品であるという評価もされているようです。作中の人物が可哀そうな目に合うほど嬉しい、という層にも受けるということは、やはりたえちゃんの悲愴な境遇が巧みな演出で表現されていると言えます。

鬱展開を超絶破壊!鬱クラッシャーズによるハッピーエンド!

「胸糞漫画」としての評価が高いこの作品ですが、そんな辛い展開を打ち壊そう!とするファンもいるようです。今にも伯父に襲われそうなたえちゃん、そんな彼女の前にあのヒーローが現れたらこんなハッピーエンドが?というような、ネタ的な側面が強い二次創作がいくつも作られています。

鬱クラッシャーズとは?

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「鬱クラッシャーズ」とは、その名の通り憂鬱な展開を破壊、つまりクラッシュしてくれるヒーローたちのことです。もちろん、これらは有志によるコラージュ画像やSS(=ショートショート)小説と呼ばれるものに登場する、いわゆる二次創作品に登場する非公式なものです。

やったねたえちゃんだけではなく、数多く存在する憂鬱展開の作品にも登場して悲痛な状況にある登場人物たちを救い出しています。時系列や世界観を無視した超展開で笑わせてくれる上、胸糞悪い展開が苦手な人でもそれを打ち破りスカッとした気分にさせてくれるとのことで、多くの人に愛されているようです。

コブラが救い出すハッピーエンド

有名な漫画作品コブラに登場する、サイコガンを持った最強の宇宙海賊である「コブラ」をご存じのかたは多いのではないでしょうか。ハードボイルドでキザな彼が、鬱漫画に登場する悪党を退治して登場人物を救出する、といったパターンのコラージュ画像は、ネット掲示板やSNSで多く投稿されています。

やったねたえちゃんのパターンでは、コブラが伯父を撃退してたえちゃんの引き取り手になり、コロちゃんを連れて緊張気味に挨拶をするたえちゃんに「親戚が増えちゃったな」と話しかけ、怖そうな人だと怯えるセリフに対しては「よく言われるよ」とウインクをしながら返す、という少しおちゃめな展開のものが作られているようです。

オカルト界隈にも登場する「鬱クラッシャーズ」?

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コブラの例を引き合いにして紹介した憂鬱展開を破壊する鬱クラッシャーズですが、そういったファンの二次創作はオカルト界隈でも見られます。いわゆる「寺生まれのTさん」展開と言われるものですが、こちらも怖さを吹き飛ばす面白ネタですので紹介します。

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