「やったねたえちゃん」についても、ファンによってAAが作成されています。セリフの一部を改変して、使いたい状況に合わせてアレンジしたものが多く作られており、バリエーションに富んでいるようです。
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他の作品にも登場!?「やったねたえちゃん」ネタ
インターネット上で有名なネタである「やったねたえちゃん」ですが、そのフレーズを使っているのは一般ユーザーだけではなく、なんと企業から配信されているあるアプリのシナリオ内でも使用されていたという説があります。
スマホゲーム「バンドリ」に登場した「やったねおたえちゃん」
人気スマホゲーム「バンドリ」の中で、牛込りみというキャラクターが花園たえというキャラクターに向かって「やったね!おたえちゃん」と発言するシーンがあり、ネタを知っているユーザーの間で話題を呼びました。非常によく似たフレーズであることから、運営が狙ってこのセリフを入れたのでは?と言われています。
狙った?それとも偶然?
シナリオライターが元ネタを知らずに、ネットで見かけたフレーズの中に登場キャラクターと同じ名前が入っていたことから、ユーザー層向けにメジャーなネタを取り入れた可能性は否定できませんが、やったねたえちゃんの元ネタについてはネット上で検索すれば多くのサイトが紹介しています。
それらを知らずに取り入れたことは考えにくいことに加え、セリフの内容自体に特殊性があるわけではなく、汎用的な励ましの言葉であることから、キャラクターの名前が同名だったことや口調の設定の類似が生んだ「偶然の産物」とみるほうが自然だと思われます。
なぜか引き込まれる!「やったねたえちゃん」以外のおすすすめ鬱漫画
内容は残酷であったり、読後の気分を憂鬱にさせる内容であっても何故か気になって手に取ってしまう、という「怖いもの見たさ」にも似た感覚を抱いたことは誰しも覚えがあると思います。この章では、そんな不思議な魅力を持ったおすすめの漫画を紹介していきたいと思います。
「僕の小規模な失敗」
作者である福満しげゆきさんの実際の体験をもとにして描かれた作品です。青年期に特有の漠然とした不安や、鬱屈とした心理描写など、実体験ならではの詳細な表現が特徴的な作品です。似たような経験をしたことがある読者は、当時を思いだして憂鬱な気持ちになるかもしれません。
「聲の形」
主人公の石田将也は、転校生であり聴覚に障害のあるヒロイン・西宮硝子のことを幼さゆえの「他と違う人をからかう」という感情からいじめてしまいます。しかし、そんな将也が今度はいじめのターゲットになり、様々な体験を経て成長してから再び再会した2人の関係を描く作品です。
作品全体の展開としては、過去のわだかまりを解消する青春モノですが、冒頭のいじめの描写がリアルで憂鬱になると評判です。電子書籍サイトである「コミック シーモア」など、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
「闇金ウシジマくん」
法外的な利息率で金貸しをする、いわゆる「闇金」を運営する主人公・丑嶋馨と債務者とのかかわりを描いた作品です。借金をしに来る人達の事情も様々で、そのリアルさゆえに社会の闇を除いてしまったような気分になり憂鬱になるとの感想が多数。
しかし、そんなリアルな描写だからこそ反面教師になるとの意見もあり、社会の厳しさや法律の知識の勉強になるとも評判です。コミックスの出版元である小学館の電子書籍配信サイト「eコミックストア」ほか、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
「死役所」
人間はみんな平等に生きている限り死からはのがれられません。そんな死者たちが死後に行き、成仏するための手続きをするための施設「死役所」を舞台に描かれた作品です。それぞれが死に至った経緯や、死んだときの容姿そのままで登場するなど、人生について考えさせられる作品です。
また、死役所で働いている職員たちも全員死者であり、物語が進むにつれ明かされる過去もなかなかシリアスなものであり憂鬱な気分にさせてくれます。電子書籍サイトである「コミック シーモア」など、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」
児童相談所に勤務する主人公・相川健太が、仕事を通して様々な親子と関わっていく作品です。ネグレクトされた子供や、虐待されて弱っている子どもたちの描写がリアルで、見ているだけで憂鬱な気分になること間違いなしです。
しかし、昨今では児童虐待のニュースも多く報道されています。身近にそんな子どもがいたらどう対応すればいいのか?という勉強にもなる作品です。電子書籍サイトである「コミック シーモア」など、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
「ぼくらの」
夏休みに訪れた海岸で、不思議な男に出会い「侵略者と戦うゲーム」をしないか?と持ち掛けられた主人公たち15人の少年少女たち。彼らのひとりを除き、面白そうだと意気込み参加を了承してしまいますが、それは命をかけたとてもゲームとは呼べない残酷なものでした。
勝ち負けに関わらず、ゲームが終わった時点で必ず1人の死者がでてしまう、そんな状況に追い込まれた少年少女たちの詳細な心理描写が読む人を憂鬱な気分にさせます。コミックスの出版元である小学館の電子書籍配信サイト「eコミックストア」ほか、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
「最終兵器彼女」
晴れて思いが伝わり、交際をスタートさせた初々しいカップル・ちせとシュウジの人間模様を描いた作品です。しかし、その前途は明るいものではなく、ある日街が謎の敵からの襲撃を受けた際に、ちせは「最終兵器」としての姿を現します。
度重なる戦いによって、徐々に元気を失っていくちせと、ただその状況を見守ることしかできないシュウジの心の葛藤を描いた繊細な描写に、悲壮な気持ちになること間違いなしです。コミックスの出版元である小学館の電子書籍配信サイト「eコミックストア」ほか、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
「予告犯」
SNSへのうかつな投稿によって「炎上」した人々に鉄槌を下す、という旨の犯行予告を「YOURTUBE」という動画サイトに投稿した謎の覆面男。インターネットの発達によって生まれた「サイバーテロ」をテーマにした作品です。
人口のほとんどの人がインターネットを利用している情報社会の現代ですが、そんな今だからこそ、誰にでも起こりうるリアルな展開にヒヤヒヤした気分にさせられる人も多いのではないでしょうか。電子書籍サイトである「コミック シーモア」など、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
「ヒミズ」
平凡、普通な生活をしたい、というシニカルな思想を持った中学生・住田祐一が主人公の作品です。そんな理想を抱いている主人公の心情とは裏腹に、父親の疾走、母親の蒸発など、どんどん「普通」から遠ざかっていくストーリーに憂鬱な気分にさせられます。
ストーリーが進むにつれ、どんどん主人公の心の闇が深まってしまう、そんな様子に感情移入させられる繊細な心理描写も魅力的な作品です。電子書籍サイトである「コミック シーモア」など、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
「負の暗示」
漫画家である山岸涼子の作品集「天人唐草」に収録されている作品です。この作品は、実際の事件である「津山30人殺し」をモチーフにして描かれており、知っている人も多いのではないでしょうか。戦時中の時代背景もあり、村人からの病気への差別など、主人公の力ではどうしようもない悲痛な境遇に憂鬱な気分にさせられます。
「火の鳥 宇宙・生命編」
かの巨匠・手塚治虫によって描かれた「火の鳥」シリーズ。18編から成る超長編作品で、その中でも宇宙・生命編は、あるきっかけから流刑に処され「流刑星」に追いやられた人物が主人公であり、重すぎる刑や救いのない展開に憂鬱な気分になったと名高い作品です。
このシリーズは、どの時系列順にでも読める構成になっています。また、それぞれ異なった時代や国をモデルに描かれているため、気になった作品から手に取ってみてはいかがでしょうか。電子書籍サイトである「コミック シーモア」など、複数の配信サイトで試し読みが可能です。
欝な展開はフィクションだけじゃない?現実で起きた悲しい事件
概要を見てしまうだけでも憂鬱な、辛い気持ちになってしまうストーリーはフィクションの世界だけではありません。むしろ「フィクションであってほしい」と思ってしまうような、現実で起きた悲しい事件について紹介します。
事件①吉展ちゃん事件
これは、1963年の日本で発生した幼児の誘拐事件です。日本初の劇場型犯罪であると言われており、加えて、資産家ではない普通の家庭に身代金の要求がなされたなど、現在の誘拐事件のイメージの基盤になったともいえる事件となっています。
この事件では、警察間の連携ミスや、現在では主流な捜査方法となっている電話の逆探知が守秘義務によって通信会社によって拒否される、全てがかみ合わず幼い子どもの命が失われたことなど、やるせない気分になる事件です。以下の記事で事件について詳しく紹介しています。
事件②京都認知症母殺害心中未遂事件
これは、認知症の母親を絞殺し、自身も自殺を試みた男性についての事件です。この事件の背景には、仕事と介護の両立に悩み、母親を見捨てるくらいなら一緒に死のう、という追い詰められながらも最後まで母親に寄り添おうとした男性の優しい気持ちがあります。
裁判では、被告である息子による追い詰められていく悲痛な状況、また「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」と涙を流しながらの陳述もあり、検察側だけでなく裁判官も涙する異例のものとなりました。もし、誰かが手を差し伸べていれば、と悔やまずにはいられない事件です。以下の記事で事件について詳しく紹介しています。
鬱注意!!漫画「やったねたえちゃん」とは
有名なネタである「やったねたえちゃん」ですが、その元ネタは非常に憂鬱なものです。あくまでもフィクションのお話にはなりますが、うっかり苦手な人が検索してしまうとショックを受ける内容には違いないでしょう。
「やったねたえちゃん」を使う場合には、書き込む場所や話しかける相手をしっかりと選ぶ必要があります。また、普段何気なく使っているネットスラングにも様々な元ネタや由来があるケースもあるので、気になった人は調べてみてはいかがでしょうか。