酒鬼薔薇聖人って?
現在より数年前に生じた猟奇的で現実味を感じないような異様さを醸し出したこの事件をご存知でしょうか。どこで起きたかなどの詳細について改めて整理します。この犯行はどのような者によって行われたのでしょうか。尋常じゃない出来事だっただけでなく、年齢に関しても世間を震撼させました。
1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件
さかのぼること、20年くらい前の平成9年のことです。小さな子供が立て続けに傷つけられ、最終的に殺害されてしまった犠牲者まででました。いくにんもの子供が襲われただけでなく、凄惨な内容にも注目が集まったショッキングな事件でした。
異常すぎる犯行で日本中が大騒ぎ!
犯行内容の一つが特に日本全土を震撼させます。学校の前に幼子の頭部を置くというグロテスクな蛮行です。世の人々を挑発した行為なのか、それともただの狂っている人間の仕業なのか、子供を持つ親御さんたちは、この報道があがり気が気でない方も多数いました。なかには、お子さんの登下校にとても神経質になった人々も少なくありません。
犯人は中学生!?
やがて、数日経て、ついに疑わしい人物が捕まりました。当初は、成人している男性の所業とばかり思われていました。しかし、ショッキングなことに正体は、犠牲者たちと同じついこの前まで小学生で、卒業してまもない14歳の少年でした。この信じがたい事実に、世の中の思考は一瞬止まってしまったかのようでした。
酒鬼薔薇聖人が起こした事件①第一の事件
最初に起きた事件について迫っていきます。初めての犯行だったからなのか、相手に危害を加える上ではやや効力が劣るものを選んでました。だからといって、人に向かって使用すれば危険なことにかわりはないものではあります。
小学生女児2人が襲われた
1997年の2月10日午後4時ごろに最初の悲劇が起こりました。兵庫県の神戸市須磨区で小学生の女の子が殴られて、うちの一名が重傷を負いました。どうしてなのか、ショックレスハンマーというものを用いました。実は、このハンマーは衝撃を吸収する素材が使用されていて、ダメージが軽減される効果があります。
酒鬼薔薇聖人が起こした事件②第二の事件
二度目の惨劇について詳しく触れていきます。加害者は、凶器を変えてきました。より調子づいていたのか、同日の間に二件の犯行を行いました。前回より凶悪にエスカレートしており、とても痛ましい結末まで引き起こしました。
金槌で女児を殴りつける
3月16日、時刻は午後0時の25分頃に再び同市の須磨区にある竜が台の公園が現場になります。犯人は少女に声をかけ手が洗える場所を訪ねました。お礼を言いたいと被害者を振りむかせたところでハンマーで殴りつけました。病院に運ばれましたが、23日に脳挫傷で残念ながら亡くなりました。
使われた凶器
今回使われた道具は、八角げんのうといういうカナヅチになります。作業をする際は、汎用性の道具として重宝します。側面を使って釘などを打ち込むことができたり、角部へ打ちやすいです。前回と違って、衝撃を窮するようなタイプのものではなく、打ち込み部分は金属でできているので、人に対して使用するの場合はとても危険です。
小刀で女児の腹部を刺す
先ほど行った犯行では飽き足らず、もしくはさらに興奮してしまったのかもしれません。少女を殴ってから10分ほど経過した後に、今度は別の幼女を襲いました。その時は、刃渡り13センチに及ぶ小刀で腹を刺しました。幸い命に別状はなかったのですが、全治2週間ほどの怪我を負わせることになりました。
酒鬼薔薇聖人が起こした事件③第三の事件
三度目に行った犯行では、異常さがエスカレートしていきました。もはや、ここまでくると中学生がどうのこうのではなく、人としてもとても理解しがたい行動と言えます。まるで、何かホラー映画や残虐な漫画の世界のように現実味がありません。
男児を殺害
殺された男の子はもともと犯人の弟を通して知り合いでした。加害者の家に、被害者は遊びに行ったこともあります。ある拍子に殺害衝動にかられました。そこで、高台にカメがいるから見に行こうと現場におびき寄せ、絞め殺しました。後に、以前から首を絞めて人を殺してみたかったと供述しています。
男児の遺体を切断…
犠牲者をそのまま高台に放置して、あるお店から犯行の道具を万引きしました。そして、先ほどの場所に戻り、そこにある施設のカギを盗品ののこぎりで壊し、その中に遺体を隠し、盗んだ鍵で再び施錠しました。そして友人との待ち合わせに向かいました。翌日、再び男児を横たわらせてる場所に行き彼の首を切断しました。
異常すぎる行動①血を飲んでみた
ここで、さらに偏執的な行動を行います。切断する際に敷いていたビニール袋に溜まった血を、なんと飲んだそうです。後日、汚れのない子供の血を飲むことで、自身の汚れている血が清められると思ったと供述しています。また、小さな子供の命を奪って、高揚している自分自身に対する自己嫌悪の現れだとも語っています。
異常すぎる行動②頭部を校門に飾る
さらに常軌を逸した行動をとり始めます。ニュースでも再三にわたって報道された行動です。自身の学校の前に犠牲者の首を設置しました。その意図は快楽的な思考からというより、事件をかく乱することが目的だったような供述をしています。また、頭部を持ち帰った際、どこで殺したのか特定されないようにする工作のため、自宅の風呂で洗いました。
異常すぎる行動③声明文
ダメ押しのようにかき乱す上で、念のための偽りの犯人像を作り上げるため手紙を作成しました。その紙をを被害者の口に咥えさせて大衆を刺激するような形で混乱させるよう試みました。その中身は、酒鬼薔薇聖斗名義で、さらなる殺人予告を添えた内容が書かれていました。犯人は、全て整えたところで5~6分ほどその光景を眺めていたそうです。
酒鬼薔薇聖人が起こした事件④神戸新聞者へ声明文を送る
罪のないものを殺害しただけでなく、さらに記事を書いたところに対してメッセージを送りました。しかも、肝が潰れるような内容でした。人の生命を奪ったあとで、このようなことで抗議をしてくるような感覚や思考の異様さがうかがえます。