逮捕後の犯人についてですが、両親が面会に来たこともあったようですが、これを即座に拒否し、すぐにドアを閉めてしまいます。やはり親子の関係性は当たり前ですがいまだに凍り付いたままの様で、どちらも歩み寄るということはありませんでした。
また、この際に差し入れとして持ってきた衣類やお金、内容に関しては不明ですが手紙に関しても受け取ることを拒否しています。しかしながらこの親子間の問題に関してだけは、一概にすべて犯人が悪いようには思えません。環境が違っていれば、もしかすればこのような事件は起きなかった事でしょう。
小島一郎に反省の様子は無しか
犯人はこの事件に対して反省をしているという様子はなく、刑期を迎える際にもまるで修学旅行に来た学生のようだったとその時その場に居合わせた人物は語っています。時折笑みを見せることもあり、罪悪感などは一切感じられなかったようです。
また、それ以外にも出された夕食を普通に平らげ、畳で寝るのは久しぶりだといった事を話すなど、どうにも楽しんでいるとさえ思ってしまうような犯人のこの態度に、反省している様子はみじんも感じられません。この点は純粋に彼が悪であると断定できるでしょう。
父親は「私達夫婦が加害者みたいになります」と発言
また、犯人の親に関しても、まるで他人事かのように今回の事件について話しており、まるで自分たちも被害を受けた一人であるかのようなふるまいをしています。これに関しては疑問ばかりが残り、この親にも責任はあるように推察してしまいます。
前述した親子間の問題や、教育の面であまりにも関心を向けなかったこと、そして障害についてもなにも関わろうとせずにフォローも行わないといった点だけを見ても、この犯人を作り出したのはこの親の無責任さもあります。犯人が悪いのは周知のことですが、両親も今回の事件の要因の一体んを握っていた事でしょう。
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高速の密室!新幹線には安全対策が必須
ここまでこの事件に詳細を見ていきましたが、これをきっかけに新幹線内の安全という面が見直され始めることとなります。ここでは安全の面で一体どのような対策を始めるようになったのか、比較をしながら見ていきたいと思います。
事件前の安全対策
今回起きた殺傷事件を機に、安全面に関して再度見直すという動きが生まれました。以前の内部の安全面に関しては正直なところあまり強固なものではなく、世界のほとんどで実施されている手荷物を検査する点を行っていないというのは致命的な部分でもあります。
また、乗客員の安全に対する配慮も以前まではあまり動きを取っておらず、この点が今回の事件の際に犯人を取り押さえることが困難だった理由にも感じます。しかしながら、現在は様々な安全面での見直しがなされてきています。
今後の課題
そして現在は手荷物をしっかりと検査したうえで乗車させようということが検討されています。しかしこれに関してはあまりにも多くの人を乗せる都合上、実質無理だといった意見もあり、導入までは難航しています。
これ以外では事件がもし再び起きた場合の事を考え機内での安全に関しての訓練が行われるようになったといった事が改善しようという動きの一つに挙げられます。再び今回のような事件が起きてしまわないよう、少しでも安全面が強化されることを願うばかりです。
日本の殺人事件に関してもっと知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。
日本で起きた新幹線連続殺傷事件以外の通り魔殺傷事件を紹介
ここまで今回の事件について見ていきましたが、ではここから今回の事件以外にも日本で起きた、犯人が唐突に街中など人の行きかう場所で起こした連続殺傷事件について、2つの事例をご紹介したいと思います。
秋葉原連続殺傷事件
この事件は白昼堂々と起きた事件です。人の多く行きかう日曜日の秋葉原で、犯人は大型貨物車で人通りに突進して複数名をはね、その後車から降りて用意していた刃物で複数名の命を奪った凄惨な事件です。突如として犯行に及ぶ姿は、今回紹介した犯人の姿と酷似しています。
その後近くにいた警官たちによって刃物で切り付けられるなどしたものの、何とか取り押さえることに成功し、最終的には取り押さえてもなお刃物を手放さない犯人に対し銃による警告を用いて刃物を捨てさせ、逮捕に至りました。
犯人加藤智大の人物像
犯人の男性は青森県で生まれ、自動車関係の学校に通うもののやりがいを見いだせず資格を獲得せずに卒業します。その後は職を転々としながらも最終的には運送関係の職に就いていました。ここまでならばごく普通の人生なのですが、彼の人生が変わっていくのは、彼が当時夢中になっていたネットの掲示板でのやり取りでした。
彼は自分の居場所をネット内だと考え夢中になっていき、それが原因で会社を退職するまでになります。その後再就職した会社で派遣切りにあったり居場所だと確信していたネットが荒らされるなどして情緒不安定になった彼は職場で自分の衣服がないことに腹を立てそのまま退職をし、ネット内に今回の事件の犯行予告をし、実行に移したのです。
このように、様々な理由が重なった結果このような凄惨な事件を引き起こした彼ですが、前述した事件との相違点としては、感情の整理がつかずに行った行為であるという事が挙げられます。決して許される行為ではなく、犯人には罪と向き合っていって欲しいものだと願うばかりです。
下関通り魔殺人事件を紹介
ここまで唐突に起きた殺傷事件について見ていきましたが、では次の事件として、駅の内部でまたもや突如として起きた凄惨なこの事件について紹介をして行きたいと思います。この事件もまた、どんな理由であれ許されるような事件ではありませんでした。
運送業の男が駅構内で複数名を殺害した凄惨な事件
この事件は他の事件よりも幾分前に起きた事件で、午後4時ごろ、犯人が自動車に乗って駅構内のドアを突き破って侵入し、駅内の店にいた一般人や駅を利用しようと来た人たちをはねるという非常にむごい事件です。
自動車から降りた犯人はその後これまで紹介した犯人同様に刃物を持って暴れまわり、複数名に向かって刃物を振り回して切りつけるといった行為を行っています。最終的には騒ぎに駆け付けた職員たちによって捕まえられ、警察に逮捕されることとなりました。
下関通り魔殺人事件の犯人の動機
今回の事件を引き起こした動機として、犯人のこれまでの経歴に関係があると考えられます。犯人は大学を卒業後建築関係の事務所を立ち上げたものの先行きは良くなく店はつぶれてしまいます。その後配送の仕事に就くものの台風によって車がつかえなくなってしまうという不幸に連続して遭遇してしまうのです。
こうして犯人の心はもうどうしてもうまくいくことはないと考えるようになってしまい、この不幸が社会にあると考え始めた彼は犯行に及んだのです。また、この事件を起こす少し前に同様の事件が別の地域で起きており、犯人はこれに感化されて犯行に及んだのではないかとも言われています。
3つの通り魔的殺傷事件での犯人の共通点
ここまで3つの事件について見ていきましたが、どの事件も罪のない一般人を襲う酷い事件だということが分かるかと思います。ではここでこれらの犯人たちに共通する部分は一体どこなのか、考えてみたいと思います。
どの犯人も犯行前のネガティブな境遇が似ている
これらの事件に共通して言えることは、どの犯人も事件を起こす前に絶望するようなことが起きているという点です。どの犯人の動機も気持ちを整理させることが出来ずに突発的に犯行を行ったという点では酷似しています。
つまり精神的にあまり強くはないという共通点が今回紹介してきた事件の犯人たちに共通して言えることだと推察されます。感情をコントロールすることのできる強さを持っていれば、もしかしたら今回のような事件は起きなかったのかもしれません。
どちらも成績優秀でネットに居場所を求めていた
この共通点は3番目に紹介した事件との関係性はあまりないのですが、1番目と2番目の犯人はどちらも学校では優等生であり、また同時にネットの中で居場所を探し求めていたという点が共通点として考えられます。
この事から、恐らくは理解してもらえる人が周りに少なかったのではないのではないかと推察されます。ネットにハマるのも、そういった背景から気兼ねなく話の出来る友人を探したいという思いだったのでしょう。この共通点も、事件を引き起こすときの要素になったのだと推察されます。
二度と新幹線での凄惨な事件が起こらないような対策が必須
ここまで今回の事件について見ていきましたが、いかがだったでしょうか。今回の事件では犯人の身勝手で幼稚な考えによる犯行によって、未来ある勇敢な一人の男性の命が奪われてしまうという非常に残念でならない結果で幕を閉じました。
また、この事件での問題点には電車内での安全に関する配慮が幾分足りなかったという懸念点も存在します。しかし利便性という点からも非常に難しい一面でもあり、今後の対策と改善に、期待をして行くしかないと考えられます。