他にも一般には食べられないようなものを食べてみようと試みる猛者たちは沢山います。こちらではウオノエという魚に寄生している生き物を食べている方々をウオノエの生態も含めてご紹介しています。是非一度ご覧ください。
真っ赤な実を食べた勇者
タンニンがとても多く、それを除去することで苦みを取り除けないかとアルコールでタンニンを無くしてみたり、果汁をハチミツと煮詰めジャムにしてみたり、と様々な工夫を凝らしている方もいらっしゃいますが、残念ながら苦みや独特な味をぬぐうことはできなかったようです。
少し熟れ始めた実を食べた挑戦者
真っ赤な状態ではなく、緑の状態で完全に熟す前のカラスウリを食べてみた方もいらっしゃいます。無処理で挑戦してみたものの、とても食べられる味ではなく、塩漬けにしたり、加熱したりと様々な挑戦をされていますが、渋みは取れず決して食べれた味ではないようです。
苦みに強い?人もいる
カラスウリが美味しくない事が分かっていて挑戦する方はお腹をすかせて食べるといった心構えを持つ方もいらっしゃいます。口にすると一瞬の甘みの後、苦さがやってきますが、ヒトによってはその苦みはそこまで酷くないと感じる方もいるようです。
しかし、好んで食卓に並べようと考えるかというのはまた別の問題となってきます。苦みに強い方だとしてもそれを美味と感じるかは個人差があり、食卓を囲む全員が好んで食べるという事は可能性としても少ないため、選択肢に入れる事の出来る食材ではないのです。
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本当はカラスウリは食べられる!
様々な猛者たちが何とかして食べようと挑戦してきましたが、熟れた赤い実を食べたのがまずさの原因だった可能性もあります。本来の正式に考えられた食べ方をきちんと理解していれば、食用として食卓で使用することも可能かもしれないのです。
カラスウリは青い実を食べる!
実は赤い実の印象があるカラスウリは成熟した赤い実になると、途端に苦みを増してしまう植物なのです。つまり赤くなる前のまだ青い状態の実は苦みも少なく難なく食べることが可能です。また青い実にも調理方法がありますが、キカラスウリという種類ではそのまま食用となる甘さを持ちます。
カラスウリの食べ方
正しい食べ方は赤くなる前の青い状態の実を塩漬けや粕漬けにして食べる事です。赤い実ではすでに苦みがついてしまい、どんな処置を行ってもその苦みを消すことは不可能に等しいのですが、赤く熟す前の青い苦みがまだない状態であれば、そういった簡単な処理で食用にすることが可能です。
カラスウリは漢方薬
カラスウリという植物は別の観点でも有名で、古くから漢方にも使用されている植物であり、カラスウリの種を乾燥したカロニンという漢方は、呼吸器や便秘、授乳不足など他にも様々な効力を持つとされており、生薬として使用されていました。
カラスウリは天花粉(てんかふん)!
天花粉といわれるとピンとこない方も多いのですが、私たちの日常生活の中で、天花粉は様々な場面で登場しているのです。その天花粉の材料を知る人は少ないのではないでしょうか。ここでは天花粉とは何なのかという事も踏まえご紹介させていただきます。
天花粉といえば昔のベビーパウダー
カラスウリを思い浮かべるとベビーパウダーに使用していたという事実と結びつきにくいのですが、その秘密は地中の根に隠されていました。カラスウリの根を掘ると、ジャガイモのような塊が出来ており、これがベビーパウダーとして使用されることとなります。
天花粉の原料がカラスウリ
地中に実っている根塊をすりおろしたものを水で越し出し、沈殿したものを採取します。これはでんぷんの塊であり、乾燥するととてもサラサラで、ベビーパウダーのようなサラサラな状態となります。昔の人の生きる知恵から生まれた技の1つです。
カラスウリはしもやけの薬としても利用されていた
現在カラスウリが使用されている場面は、しもやけの薬として使用されている事も多いのです。カラスウリの果汁と果肉を患部へ擦り込むように塗る事でしもやけの炎症が緩和されるハーブのような分類として使用されています。
カラスウリで金運アップ!
古くから言い伝えとしてカラスウリが金運アップにも良い植物だとして伝えられてきました。こうして見ると沢山の使用用途のあるカラスウリですが、どうして金運という運気アップの植物と言われているのでしょうか。ここではカラスウリと金運についてもご紹介させていただきます。
カラスウリの種は金運のお守り
実際に金運アップの効果があると言われているのは、花や実、根のような今までご紹介してきた箇所ではありません。カラスウリの珍しい形をした種が金運アップに良いとされ、肌身離さず持ち歩く殻もいるのです。
カラスウリの種はカマキリか打ち出の小槌か!?
カラスウリの種はどういった理由から金運と関連があるのでしょうか。それはカラスウリの種の形に深いかかわりがありました。現代ではカラスウリの種はカマキリの顔ともいわれていますが、見方を変えると打ち出の小槌の形にも似ているのです。
カラスウリの種は財布に入れて金運アップ!
種を密封してお財布に入れて持ち歩く事で、金運が上がるとして古くから日本で言い伝えられていました。現在でもその風習が残っており、お正月になると懐紙に丁寧に洗ったカラスウリの種を入れて、運気アップのお守りとして知人へ渡されている方もいらっしゃいます。
カラスウリの言い伝え
他にも日本で古くから群生しているカラスウリには様々な言い伝えがあり、子供のころに両親や祖父母から聞かされたという方も多いのではないでしょうか。ここではカラスウリにまつわる言い伝えやジンクス、風習についてもご紹介させていただきます。
カラスウリで足が速くなる?
子供のころに両親から聞いたことがあるという方も少なくはない言伝えです。地域によって使用方法が違い、ねばねばした部分を足に塗る地域もあれば、カラスウリの実自体を靴に忍ばせておくという地域もあり、子供たちは運動会の時期になるとカラスウリを欲していたようです。
しかし、実際この言い伝えがどこから発祥したのかはいまだ不明のままです。そして言い伝えという事で本当に早くなるわけではありません。最後まで使用用途なく実が落ちてしまうカラスウリを願掛けとして使用してみようという人々の発想から生まれたジンクスかもしれません。
「カラスウリ」の味はロシアンルーレット級のインパクトだった!
秋に真っ赤な実をつけるカラスウリですが、数々の猛者達がどうにかして食べれないものかと挑戦している植物です。しかし、その味は赤く熟れてしまうとどう頑張っても口にできなくなってしまうのです。見た目が美味しそうなカラスウリの実はロシアンルーレットとして使えるかもしれません。
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