カラスウリは食べられる?苦味MAXだけど意外な花の美しさや使い道・効能が!

観賞用として使用されていても秋になると赤く光沢のある綺麗な実を成します。その実はとても美味しそうな印象を持ち、試しに食べてみたいと思う方も少なくはありません。実の苦みからお家に鳥や虫の被害をもたらさないのもカラスウリの特徴です。

カラスウリの美しい「神秘の花」

グリーンカーテンや赤く熟した美味しそうな実で注目を集めているカラスウリですが、実を成す前に花を咲かせます。その花の見た目はとても特徴的で、一度目にしたら忘れることのできないような形状をしています。しかし、カラスウリの花を見たことはありますか。

レースを纏うカラスウリの花

花の見た目としても特徴的で、純白レースのような神秘的で不思議な見た目をしています。花弁1枚1枚の先端が糸のように細く分岐しており、それが絡み合う姿がまるで繊細なレースのように見えるという独特な花を形成するのです。

カラスウリの花は夜開く

神秘的で忘れられない花を見たことがない、という方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、夜にしか花を見ることが出来ない珍しい特徴を持ちます。7~9月ごろの日が落ちた後に開花し、日の出前に花を終えてしまうため、目にする機会が少なくなっています。

カラスウリの花言葉「男嫌い」

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カラスウリの花言葉は「男嫌い」ですが、なぜそのような花言葉がついているのでしょうか。その理由は特徴的な開花の仕方に関係しており、日没語にレースのような可憐な女性をイメージする花を咲かせ、日の出前にはその姿を終える事であるとされています。

カラスウリに実がならない?

お家で栽培しているカラスウリが、カラスウリの特徴である赤い実がならないという方がいらっしゃいます。それはなぜなのでしょうか。カラスウリの中に赤い実をつけない理由についてご紹介させていただきます。

カラスウリは雌雄異株

実はカラスウリという植物は雌雄異株であり、雄株と雌株が存在します。栽培される際に雄株のみを栽培し、近くに野生の雌株もない状況では勿論実がなりません。赤い実を風物詩として楽しみたいという方は必ず雌雄株両方栽培するようにしましょう。

見分け方は?

もちろん雌雄株の見分け方が存在します。雌雄の見分け方で最もわかりやすい方法は花茎の付け根を見る事です。付け根の部分に膨らんだ箇所(子房)があるものが雌花、ないものが雄花です。花が咲く前の時期でも膨らみがあるのが見て取れます。

美味しそうな「カラスウリ」が食用にならないワケ

日本にも群生しており、手短な果実として利用できそうであるカラスウリは何故食用として利用されていないのでしょうか。中には自身で様々な処置を施して食している方もいらっしゃいますが、万人に向けた食料としては市場に出回っていません。

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