【地下鉄御堂筋事件】痴漢注意したら強姦、判決や女性専用車両の導入までなど

地下鉄御堂筋事件の犯人とは?

Momonator / Pixabay

信じられない事に、2人は痴漢行為を通して知り合った友人だったのです。事件の動機も、恋人と別れてムシャクシャしていたから、というとんでもない理由でした。強姦事件が引き金となり、少年法を見直すきっかけとなった事件の記事はこちらをご覧ください。

地下鉄御堂筋事件がきっかけで立ち上がった女性たち

Comfreak / Pixabay

女性にとって恐怖ともいえる判決が下りましたが、この事件がこのまま悲しい終焉を迎える事はありませんでした。日本中に報道された事によって、卑劣な性暴力事件に対する世間の認識の甘さを不満に思い、立ち上がった女性達が居ました。

「性暴力を許さない女の会」が発足

geralt / Pixabay

懲役3年6月というあまりにも短い刑期が報道されたことで、今後もこのような事件が発生する事を危惧した女性達が「性暴力を許さない女の会」を発足するに至りました。「私たちに何か出来ないか」という考えの元、集会や鉄道会社への要望提出等、精力的に活動を開始しました。集会では、400人もの人でホールが一杯になる程でした。

地下鉄御堂筋事件がきっかけの「性暴力を許さない女の会」の活動と影響

Engin_Akyurt / Pixabay

女性を守る為に発足された同会は、一体どのような活動を行ったのか。結果的に社会に大きな影響を与えた彼女達の活動内容と、鉄道会社や警察の対応を当時の時代背景を交えて詳しくご紹介します。

事件後、阪市交通局や鉄道各社に要望書を提出

epicantus / Pixabay

大阪市交通局に求めたのは、「性暴力撲滅の為、車内広告やアナウンス等でPR活動をする。性暴力を誘発するポスター等を掲示しない。男性以外の駅員を増員し性暴力被害を防ぎ、被害があった際は迅速な対応を行う」の3点でした。

当初はなかなか要望が通らず

3938030 / Pixabay

世間の女性の声を伝えた同会の必死の訴えもむなしく、交通局の返答は「巡視や見回りの強化、女性に気をつけるよう自衛手段をとるよう協力を求める」という小暴力対策委の見解を示すだけの対応でした。

NEXT すれ違う「性暴力を許さない女の会」と警察、鉄道会社