ゴジアオイは植物界のサイコパス!自然発火する不思議な花の生態と花言葉

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その他にも、枯れ葉がこすれ合って生じる山火事というのも確認がされています。秋などに強い風が吹くと彼は同士がこすれ合い、正恒具が発生します。その後摩擦によって生じた火が燃えやすい枯れ葉に燃え移り、山火事となったのです。

人間が摩擦熱で火を起こそうとすると、専用の道具で時間をかけてやらねばならないため、たったそれだけのことで火事にまでなるのかと思われるかもしれません。ですが自然の中で何度も何度も枯れ葉がこすれ合った結果、同じように火が付いてしまうのです。

恐ろしい植物は他にも

ユーカリの葉も今回ご紹介している花と同じような原理で発火することがお分かりいただけたかと思われますが、燃えだしたりこそすることはありませんが恐ろしい性質を持っている植物があるのです。これ以上あっても恐ろしいだけかもしれませんが、ご紹介しておきます。

ヤコブボロギク

それが、ヤコブボロギクという花になります。結構言いにくい名前の花ですが、元々はヨーロッパに咲いていた花で見た目的にはタンポポのようです。ですが草には毒が含まれているために、これを食べた動物には深刻な被害をもたらしています。

そのためこの植物を動物たちが食べることを避けるようになり、どんどん勢力を広げていってしまうため塩素酸ナトリウムによる除草を試みました。すると植物が直接関係しているわけではないのですが、除草剤がかかったズボンが化学反応を起こして燃えだしたという事件がニュージーランドで起こっています。

他にも日本では不吉な花として有名な彼岸花に関する記事はこちら

ゴジアオイの他にも怖い花言葉を持つ花を紹介

前述しました通り、このゴジアオイには送る相手が相手の場合非常に不謹慎な意味になってしまう花言葉を持っています。そして自然界にはこれだけではなく、他にもいろいろと怖い意味の花言葉を持っている花がまだまだあるのです。

オシロイバナ「臆病」「内気」「恋を疑う」

例えば、オシロイバナという花があります。夕方位の時間に赤色や黄色などの花を咲かせている多年草で、日本国内でも各地で野生化しているので見ることができます。その花言葉は「臆病」や「内気」「恋を疑う」といったネガティブなものばかりとなっています。

リンドウ「悲しんでいるあなたが好き」

続いては「リンドウ」という花になります。青色の花を咲かせ、漢字では「竜胆」という風に表される多年生の植物です。「勝利」や「正義感」といったプラスの花言葉がある一方「悲しんでいるあなたが好き」「寂しい愛情」といったマイナスの花言葉もあります。

黒百合・百合「呪い」

続いては百合や黒百合です。通常の百合は白色やピンク、黄色といった色の大きな花を咲かせることで有名で、勿論国内でも見られます。その黒色のものが黒百合で、黒の百合はなんと「呪い」というストレートに恐ろしい花言葉を持っているのだそうです。

弟切草「敵意」「恨み」

弟切草という花もあります。北は北海道から南は九州まで広く日本国内で野生化している植物で、7,8月の夏に黄色い花を咲かせています。花言葉は「敵意」や「恨み」といった、こちらも直感的に恐ろしいものとなっています。

この名前には由来があり、この草を原料とした秘薬をとある兄弟が作ったのですが、その作り方を弟が漏らしてしまったために、兄が怒って切り伏せたというところからきているようです。

マリーゴールド「嫉妬」「絶望」「悲嘆」

マリーゴールドは春から夏にかけてオレンジや黄色の花を咲かせる植物です。開いた花の形も愛らしいと人気がありますが、花言葉を見てみると「嫉妬」や「絶望」「悲嘆」といったやはりマイナスイメージのものがあるようです。

睡蓮「滅亡」「冷淡」

池や湖などに白い花を咲かせる睡蓮の花は、全国的に見ることができます。昔のエジプトでは太陽の象徴として見られており「信仰」という花言葉もありますが、ドイツでは睡蓮の下には悪魔がいるとされており、気に入っているその花を摘もうとする人間を引きずり込むとされています。

そんな風に伝説の中でも悲劇的な場面で登場することが多いため、「滅亡」や「冷淡」といった非常にネガティブな花言葉もあるのです。

マンサク「呪文」「魔力」「霊感」

マンサクという花もあります。春の早い時期に花を咲かせることから「まず咲く」が語源になったといわれており、沢山咲けば豊作、咲かなければ不作と収穫の占いとしても知られていますが、花言葉には「呪文」「魔力」などオカルティックな意味合いのものがあるようです。

ハナズオウ「裏切り」「不信」「疑惑」

ハナズオウは日本国内では江戸時代から庭の花として親しまれてきた、春に咲く花の一種です。サクラなどが散り始めるころに蝶のような花を咲かせるのですが、この花はキリスト教ではユダの木とされており、「裏切り」や「不信」といったユダのあり方を示すような花言葉があります。

アサガオ「あなたに私は絡みつく」

梅雨の時期になると大きな花を咲かせるアサガオはおそらく大抵の方が知っている有名な花でしょう。6月辺りをメインに花を咲かせるのですが、「愛情」や「結束」といったポジティブな花言葉の裏に「あなたに私は絡みつく」というヤンデレ感あふれる花言葉もあります。

アザミ「 復讐、触れないで 」

アザミは紫色の花を咲かせる種類の花ですが、いたるところからトゲを出しており「刺草」とも呼ばれている少々見た目も危険な花です。加えて赤い色の種類の花言葉は「復讐」、トゲがあって触りにくいことからなのか「触れないで」というものもあるのだそうです。

エンドウ「永遠の悲しみ」

そして最後にご紹介するのは、エンドウの花です。マメ科の植物でエンドウ豆として食べることもできるので有名ですが、花言葉は「いつまでも続く楽しみ」といったプラスの意味と「永遠の悲しみ」という正反対のマイナスな意味のものがあるようです。

植物の生き残り戦略いろいろ

ということで、今回ご紹介する花以外の植物の花言葉についてそれぞれご紹介しました。植物のいる自然界は生き残るために様々な戦略を打つ必要があり、今回ご紹介している花も周りを焼くという、方法的には恐ろしいですが生き残っていくための戦略を持っています。

トゲで身を守るサボテン

他の植物にもそれは見ることができ、例えば観葉植物としても有名なサボテンがそのいい例です。ご存じのように全身にトゲを持っており、他の動物に食べられてしまわないようにしているのです。見た目も特徴的、かつ育てやすいのが観葉植物としての人気の理由のようです。

またサボテンも花を咲かせることができるようになっており、大抵の場合頂点部分から花を咲かせています。花言葉ももちろんあり、水の少ない地域でも生きられることから「枯れない愛」「燃える心」といった花言葉が付けられています。

抗菌物質を出すブドウ

また、果物として有名なブドウにも同じく生き残るための仕組みが備わっているのです。ブドウは菌類からの攻撃を受けたことを認識すると、ある種の抗菌物質を放出するようになっています。これによって、菌類に感染して植物的な意味で死んでしまうのを防いでいるというわけなのです。

ゴジアオイには気を付けよう!

ということで、今回ご紹介する花について植物界において危険とされている仕組みや怖い花言葉などについてご紹介しました。自分から油を出して発火させ、しかも周囲を巻き込んで山火事を起こすのは確かに危険ではありますが、それも生息場所を守るためというちゃんとした理由がありました。

また、その他の意外な意味を持つ花の花言葉や他の植物の自然界で生きる戦略などについてもご紹介しました。サボテンはともかく、ブドウが抗菌物質を放出するというのは初耳の方もいらっしゃるかと思われます。他の植物にもいろんな戦略がありますので、ぜひ調べてみてください。

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