ゴジアオイは植物界のサイコパス!自然発火する不思議な花の生態と花言葉

どうしてこんな風に周りまで焼いてしまうのかというと、花自体が高温に耐えられるようになっており、周りの自然の植物を焼き払うことで自分たちの種が生息する地域を増やすためとされています。

種自体は耐火性

前述しました通りこの植物は生き残るためとは言え周りに甚大な被害をもたらすことで恐ろしい植物として知られています。周りの植物からしたらたまったものではないというところでしょうが、ただただ周りを燃やしているというだけではないのです。

死滅した植物により土壌も栄養豊富

まず、前述の揮発性のある油を分泌する前に、周り種をまいています。その種は耐火性のものですので、例え山火事になるような火の中でも種としての機能を失うことが無いのです。ですので撒いたはいいけれど種まで燃えてしまって意味がなくなったということにはならないのです。

加えて、燃えたことによって周りの植物はほぼすべてが死に絶えてしまっており、それらは栄養分として土壌に吸収されていきます。結果、その豊富な栄養をゴジアオイの種が吸収していき、奪い合う競争相手がいない中で悠々と育つことができるというわけです。

ゴジアオイの花言葉

花といえばどんな種類のものにも花言葉がありますね。例えば赤色のバラであれば「恋」「あなたを愛する」だったり、彼岸花であれば「思っているのはあなた一人」「情熱」といった意味になりますが、勿論花であるゴジアオイにもそれはあります。

「私は明日死ぬだろう」

ではその気になる花言葉は何なのかというと「私は明日死ぬだろう」です。ご紹介しました通りこの花は一日だけしか花を咲かさないですし、自ら燃える油を出して周りを巻き込んで子孫を増やすといった方法を取っているために、このような花言葉が付けられたのではないでしょうか。

お見舞いには避けよう

このようにたとえ貰ったとしても花言葉の意味を知ればうれしくない花ですので、もしお見舞いのための花として持っていくときにはこの花は避けるようにしましょう。届ける相手が大きな病気を患っている場合にはなおさらのことです。

ちなみにお見舞いの時に持っていく花としておすすめされるのは、「希望」などの花言葉を持っており香りも強くないガーベラ、花弁が散りにくくお手入れがしやすいカーネーションなどが定番のようです。

ゴジアオイの生態

ここまでは今回ご紹介するゴジアオイの特徴や発火する原因、花言葉などについてご紹介しました。いろいろとネガティブな話題ばかりでしたので、ここからは花の生態自体がどんなものになっているのかを1つ1つご紹介していきましょう。

白、藤色、紫、ピンクなどの花を咲かせる

まず花の色に関してですが、白や藤色、紫にピンクといった鮮やかな色の花を咲かせることで知られています。色も非常にきれいで、写真などでも綺麗な花を咲かせていること、公園などに咲いていてもおかしくないようなものであるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

半耐寒性の常緑小低木

この花の樹高はチッ上50センチから150センチほど、アルカリ性の土を好んで生息しており、5センチ程度の大きさで5枚の花を咲かすとされています。原種となる種は20種類以上確認されているのだそうです。

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