続いて生息している地域に関してですが、地中海沿岸のヨーロッパ方面や北アメリカ、西アジアなどが主な生息地域です。ご紹介しました通り環境の変化に非常に敏感で高温多湿の地域には弱く、前述しました通りアルカリ性の土壌を好んでいます。
日本での栽培は難しい
そしてこのゴジアオイを日本でも栽培できるのかということについてですが、これは前述しました通り高温多湿の地域には弱い花ですので、ドンピシャで高温多湿の地域である日本国内での栽培は難しいと言わざるを得ません。
ゴジアオイの名前の由来
基本的なゴジアオイの生態についてをご紹介しました。残念ながら日本では適した栽培の気候にあっていませんでした。ここで、この花がどうしてこのような名前で呼ばれているのかご存じない方のために、何が名前の由来なのかということについてご説明していきましょう。
アオイ科の直物によく似ている
まず、花が咲いているところが名前の由来になっているとされています。花を咲かせているところが、6月の梅雨ごろに咲く花などがあるアオイ科の植物に似ているために、同じ「アオイ」という名前が付けられたのだそうです。
「ゴジ」とは午時
名前にある「ゴジ」というのは時間の5時というわけではなく、日本に古来から伝わっている時間の単位「午時」であるとされています。この時間は夕方や朝の5時ではなくちょうど正午あたりの時間となっており、ちょうどご紹介している花が咲かせる時間と合致していますね。
植物が原因の山火事
今回ご紹介するゴジアオイは自分から発火するという稀な特性を持っていることはご紹介しました通りですが、実はこれ以外にも、植物が原因で起こった山火事がいくつも発生しているのです。では、その原因となった植物とは何なのでしょうか。
ユーカリ
例えば、ユーカリが原因になったことがあります。この植物の葉は動物園でも人気のパンダの主な食べ物になりますのでご存じの方も少なくないかもしれませんが、実はその葉っぱにもゴジアオイと同じく油分が含まれているために、同じ原理でオーストラリアの山中で山火事を発生させていたことが確認されています。
枯葉の擦れあい
その他にも、枯れ葉がこすれ合って生じる山火事というのも確認がされています。秋などに強い風が吹くと彼は同士がこすれ合い、正恒具が発生します。その後摩擦によって生じた火が燃えやすい枯れ葉に燃え移り、山火事となったのです。
人間が摩擦熱で火を起こそうとすると、専用の道具で時間をかけてやらねばならないため、たったそれだけのことで火事にまでなるのかと思われるかもしれません。ですが自然の中で何度も何度も枯れ葉がこすれ合った結果、同じように火が付いてしまうのです。
恐ろしい植物は他にも
ユーカリの葉も今回ご紹介している花と同じような原理で発火することがお分かりいただけたかと思われますが、燃えだしたりこそすることはありませんが恐ろしい性質を持っている植物があるのです。これ以上あっても恐ろしいだけかもしれませんが、ご紹介しておきます。