三鷹ストーカー殺人事件とは?リベンジポルノ、犯人池永の生い立ちや判決など

そんな池永の印象を聞いてみると明るい性格を答える人が多いです。でもその後に続くのが「ちょっと変わっていた」と言います。虐待を受けていたのに明るい性格と聞くと、どうしても矛盾を感じてしまうのですが、その矛盾が彼には隠しきれず「ちょっと変わった人」という印象を与えたのでしょうか。

オタク趣味の一面も

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またアニメの女の子系のオタクだったそうでダンスを覚えていたりもしたそうです。「女の子の美少女系のポスターを家に貼っていた」との証言もあります。昨今はアニメオタクと言う言葉もなくなるほどアニメは若者に浸透してきているので目についたのであれば「意外性」だったのでしょう。

事件後、裁判中の言動も話題に

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池永チャールストーマスの起こした裁判を傍聴した人によると公判時の彼の言動についての指摘がありました。言い方が時代劇のようだったと言います。またこれは公判中ずっと貫いており「いや、恋はしておりませぬ。恋慕にございます。恋慕と恋は違うでございます」と彼女への思いは恋慕と答えたそうです。

三鷹ストーカー殺人事件の被害者「鈴木沙彩さん」の生い立ち

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今度は被害者である鈴木沙彩さんへ焦点を当てていきましょう。一度は犯人の池永と交際するほど心の広い彼女、優しさ故につけこまれてしまったのかもしれないです。そんな彼女はどのように育ってきたのでしょうか。

実家は資産家で裕福な家庭に生まれた

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鈴木沙綾さんは実家は資産家で裕福な家庭で育ちました。大事に育てられ小学校は国立、中学校からはお嬢様学校に通っていたと言います。裁判でも父親が言っていましたが結婚13年目で出来た子供、目に入れても痛くなかったのでしょう。

親類の多くが芸術関連の仕事で活躍する芸術一家であった

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また、彼女の一家は芸術家族としても有名で母親、叔母、叔父、従兄弟、祖父母はみんな画家やグラフィックデザイナー、建築家、音楽家などの職についていたのだそうです。そんな芸術一家の一員の彼女も芸能界での仕事をしていました。

有名人を親戚に持ち、芸能活動も行っていた

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これだけにはとどまらず曽祖父は美術家の高松次郎、大叔父は「北の国から」の脚本家、倉本聰です。彼女の芸能活動は決して親戚からの紹介などではなく小学校年生の時にスカウトされたのがきっかけです。2010年の公開の映画「冷たい部屋」がスクリーンデビューでした。

高校に通いながらも芸能活動は続けていたようで浅見光彦シリーズ第44弾 砂迷宮にも出演した経歴の持ち主です、池永とは全く正反対と言っていいほどの生活を送ってきた彼女、自分にないものをもっている池永に惹かれていったのでしょうか。

「娘は2回殺された」と波紋を呼んだリベンジポルノ

「リベンジポルノで娘は2回殺された」これは法定での鈴木沙彩さんの母親の言葉です。同性でも母でもある彼女の言葉はきっと女性には重く悲痛に響き渡るでしょう。この事件をきっかけに「リベンジポルノ」と言う言葉が浸透しました。リベンジポルノとは、また今回の事件の関係性を解説します。

リベンジポルノとは

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インターネットが普及するまではこの言葉の存在はありませんでした。情報社会科の現代で動画や写真を簡単に拡散する事が可能になりました。その上で元配偶者や別れた交際相手の裸の写真や動画など相手が公開するつもりのない性的画像を無断でネットに公開する行為を指します。別名「復讐ポルノ」とも呼ばれます。

三鷹ストーカー殺人事件のリベンジポルノの内容

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池永が行った復讐ポルノは付き合っいた当時の性的画像や性的動画を米国のアダルトサイトに投稿していた事が明るみに出たためです。一度インターネットに挙げてしまえば拡散するのが簡単なため削除するのが難しく、当時この卑劣な行為に非難が集中しました。

池永は動画を米国のアダルトサイトに投稿した理由として「普通の写真では交際している証拠にはならない。親密な関係であるという証拠になる裸の写真であれば、その余地を消すことができると思った」と述べたそうです、

この事件が与えた影響

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日本ではこの三鷹ストーカー殺人事件をきっかけとし「私事性的画像記録の提供等による被害防止に関する法律」通称「リベンジポルノ防止法」が制定されました。事件の余波は大きく日本は対応が少し遅いとの意見も多くあります。法律も揺るがすほどの大きな事件だった事には変わりありません。

三鷹ストーカー殺人事件の被害者、鈴木さん意外にも行われた卑劣な行為

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池永が行ってきた卑劣な行為は実は他の女性にも及んでいました。チャットでハーフで英語が話せて少し顔立ちのはっきりしている池永に興味を持った女性は池永と親密な仲になり体を重ねたこともあったと話します。しかし行為中に撮影された記憶もあった為池永が持っていたPCの中身を見ることに。

PCの中にはたくさんの卑猥な写真や動画があってびっくりしたそうです。この出来事から不信感を抱き別れを切り出した彼女でしたが、数日後に「恨みのメール」と共に以前に取られた動画のリンクが送られてきたのです。友人男性に相談し池永自身にきつく言った彼女、この時はおとなしく謝罪し引き下がったと言います。

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