春先では1ヵ月程度、夏場なら20日ほどで羽化します。逆に増えすぎて困った場合は冷蔵庫に保存をしておくと成長をストップすることができます。
ミルワームの栄養価はエサで変化する
住環境についてご紹介しましたが、彼らに与えるエサについてです。敷き詰めたものを食べるので世話が少なく楽なことが特徴です。
栄養が偏ってしまうため、バランスを整えるために補充が大切です。必要である栄養素をご紹介します。
共喰い予防
食欲が旺盛で栄養バランスが悪いと共喰いの可能性が高くなります。煮干しや猫や犬のエサを与えると良いでしょう。他には煮干しの粉末や粉ミルクをふすまへ混ぜておいたり、上から振りかけることも簡単に栄養補充ができます。
ジャンボに限っては、体が大きく雑食だけでは足りないので動物性のたんぱく質が含まれる小型動物用のフードを足してあげます。
適度な水分補給
野菜のくずを与える場合は、適度な水分が保てますが与えない場合は霧吹きなどで表面に水分を与えて乾燥を防ぎましょう。簡単で効果的なのはキャベツの芯を入れることです。
野菜の栄養も摂取でき、水分が多いキャベツから出る水蒸気で十分乾燥が防げます。捨てるゴミもなくなることからエコにも繋がっています。
実はすごいミルワームの習性!
食べ物ではないものも食べて分解をすることが最近の研究で明らかとなりました。環境問題に使えるのではないかと討論がされていますが、叶えるには多くの課題をクリアしないとなければいけないでしょう。
どんなことでしょうか?
プラスチックを分解
成虫をのせたところ、なんと穴を開けたのです。通常のエサは与えずプラスチックだけを与えていても産卵をしたという研究結果が公表されたのです。
環境問題が深刻となっていて、この虫を利用してゴミの量を減らせないかという取り組みが検討されています。
他にも同じ特性をもった虫がいる?
研究者たちは、他にも同じような食性をもった虫がいるのではないかと探しています。そして多くの虫が発見されれば確実に環境保護に貢献できるでしょう。
近い将来、自然な形でゴミが減らすことができ環境汚染を改善できる日が訪れるかもしれません。