こっそり堂が書類送検されて自販機撤去?男のロマンの裏に潜む問題とは

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都道府県、市町村によって名称や内容も少しずつ違うようですが、青少年の保護育成を目的とした統一の名称です。現在では保護から健全な育成であることに目的が移り、その名称を変更する地方も増えてきているようです。

書類送検された8名中6名は関与を否定

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今回の事件では、こっそり堂の社長を含む8名が書類送検されました。その内6名は否認しており、事件に関して社長は「全く関係ありません」、他5名は「遠隔監視できるシステムがあるので、自動販売機ではなく対面販売である」と話しているそうです。

こっそり堂には小型カメラで年齢確認をしていた?

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こっそり堂の各店舗では小型カメラや年齢認証装置などを使って年齢確認を実施していたようです。ここではどのような方法で年齢確認を行っていたのか、またどこからその様子を見ていたのかなどをお話しします。

東京都内で遠隔監視

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無人のプレハブ小屋には小型のカメラを設置していました。利用者の年齢はこのカメラを通して、東京都練馬区にあったとされている監視センターから遠隔監視によって年齢確認をしていたようですが、システムとしては不十分だと指摘されていました。

有害図書の年齢確認も

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こっそり堂には「年齢確認装置」も設置されていました。カメラに向かって運転免許証をかざすというシステムだったようですが、入店時ではなく遠隔で提示を求められた場合のみだったため、結果として18歳未満の利用者もアダルトグッズを購入することが可能でした。

こっそり堂の小型カメラでの遠隔監視の落とし穴

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こっそり堂は店内に設置した小型カメラを通して年齢確認を行なっていたにも関わらず、18歳未満の利用も可能となっていました。その理由は「遠隔監視」というところにあるようです。その落とし穴についてご説明しましょう。

購入を止められない

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そもそもカメラを通しての年齢確認は利用客の容貌から判断されるものなので、システムとしては不十分だとされています。たとえ遠隔監視で確実に判断できたとしても、無人の店内では18歳未満が商品を購入することを止める手段はありませんでした。

遠隔操作で自販機をストップするなどの対策が必要だった

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遠隔監視はできても、遠隔操作はできなかったようです。18歳未満が入店した時には遠隔操作で自動販売機を停止させるなどの対策が必要だったのではないでしょうか。遠隔操作はできなくても、タバコの自動販売機には年齢認証の機能が搭載されていますので何かしらの対策はできそうですね。

アダルト自販機はおじさん達の青春!

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今でこそ取り締まりも厳しくなり、見かけることもほとんどありませんが、数十年前は多くの場所で設置されていたようです。調べているとこっそり堂の撤去を惜しむのは中高年層の方達がほとんどでした。

「10代の頃にドキドキしながら初めてアダルトビデオを購入した」「お母さん以外の女性の裸を初めてこの場所で見た」など、それぞれ若き日の青春としてしっかりと記憶に残っている方は多いようです。

好奇心が罪悪感に勝つ

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当時、このような自動販売機を初めて利用したのは中学生の時だったという方が多かったです。罪悪感を感じつつも、夜中に1000円札を握りしめて家を抜け出すドキドキ感は今でも鮮明に覚えているのだとか。

今では絶滅危惧と言われるほどにその数は激減してしまったようです。現代の青少年はこのドキドキ感を感じることも無いというのは寂しい気もします。アダルト自販機の存在はポルノ鑑賞とはまた別のところに価値があったりするのではないでしょうか。

思っていたものと違うものが出てくる

「表紙は女子高生だったのに、中身はおばさんだった」「最初の3ページだけカラーで、あとは全て白黒の読み物だった」など、思っていたものと違う商品が出てくるというのはよくあることのようです。

悔しさと期待外れの商品だけを持って家に帰った方も多いのではないでしょうか。いつか当たりが出ると信じて買い続けたという強者もいましたが、当時経験した悔しさも今では懐かしい思い出なのだそうです。

こっそり堂の現在は?

こっそり堂は書類送検後どうなってしまったのか?気になる方も多いのではないでしょうか。絶頂期には111店舗1357台もの自動販売機が設置されていたとされるこっそり堂の現在をお話しします。

自販機を撤去して閉店

残念ながらこっそり堂は全て閉店し、設置されていた自動販売機も全て撤去が完了しています。プレハブ小屋は取り壊され、更地となった箇所も多くあります。珍スポットということもあり、「無くなってしまう前に!」と残ったプレハブ小屋を探し求める方も多いようです。

こっそり堂以外にも日本の珍スポットに興味のある方はこちらもご覧ください。

再開の予定は

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今のところ営業を再開する予定はありません。カメラを使っての年齢確認については以前より問題となっており、過去にも同じように自動販売機を設置してアダルトグッズを販売していた業者が各地で摘発を受けています。

こっそり堂の年齢確認システムは、その時の関係者が改良を重ねて設置したものですが、18歳未満の利用を止めることはできませんでした。今後、18歳未満の利用を完全に排除できるシステムが導入されれば営業再開の可能性もあるでしょう。

本当に撤去は必要だったのか?

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こっそり堂を利用していた方々はもちろんですが、利用したことの無い人たちからも「ネットで簡単に見られる時代に、そこまで厳しく取り締まる必要があったのか」と自動販売機の撤去を疑問視する意見が多くあったようです。

ネットが普及した現代だからこそ

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現代ではスマホを通して数十年前には考えられなかったほど、簡単にアダルト動画を閲覧することができる時代となりました。それは年齢に関係なく閲覧可能であり、中にはモザイク加工されていないものも多く存在します。

「人目を気にしながら自動販売機でアダルトグッズを購入する方が、よほど健全な育成ではないのか」という声が若年層を中心に多く見られました。なんでも便利に利用できればいいというわけでは無いようですね。

時代の文化がまた1つ無くなる

こちらの意見は中高年層を中心に多く見られ、アダルトグッズの自動販売機は”昭和時代の文化”だと言われているようです。また、青春時代の思い出があるという方も多く「思い出そのものがなくなってしまうようで寂しい」という意見もありました。

こっそり堂の灯りに安心する

こちらの意見はごく一部の方でしたが、こっそり堂があった場所というのは田舎町や山奥にあることがほとんどで、中には街灯が無いような真っ暗な場所にポツンとあったりもするそうです。こっそり堂の派手な灯りは、真っ暗な場所を通る人たちを安心させる力もあったようです。

こっそり堂の復活を望む男性は多い!

こっそりと営業し、こっそりと撤退してしまったこっそり堂。世の男性達の強い味方であったことは間違いないでしょう。アダルトグッズがデジタル化する中でも、需要があったことは年間売り上げからも伺うことができます。

書類送検された8名は最高裁まで戦ったようですが、判決は自動販売機を使った販売方法を否定するものではありませんでした。18歳未満の利用を完全になくすことができれば再開の余地もあるのだとか。ぜひシステムを強化して、日本の男性たちをときめかせていただきたいですね。

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