バナナが好きな童謡のさっちゃん
バナナが大好きであることはあまりにも有名ですが、半分でお腹いっぱいになるくらいまだ幼い年齢のようです。そんな小さな女の子「さちこ」をテーマとした馴染み深い童謡について解説します。
正式には「サッちゃん」
あまり知られてはいませんが、正式には「サッちゃん」という曲名です。作詞は阪田寛夫氏、作曲は大中恩氏。この曲は1959年に「うたのおばさん」という、NHKラジオ番組の10周年記念放送で新曲として発表されました。
サッちゃんの歌詞
歌は3番まであり、歌詞は誰もが知っていると思います。簡単にまとめると「サチコという名前だが、自分のことをさっちゃんと呼ぶ」「バナナが好きだが、半分しか食べられない」「さっちゃんは遠くへ行ってしまうらしいので、ボクのことを忘れてしまうだろう」といった内容です。
どの歌詞もそうなのですが、さっちゃんのことを客観的な視点で歌ったもののようです。3番からはこの視点であろう人物が”ボク”として登場しています。どうやら、この3番の歌詞あたりから「怖い」とされる噂が広がったようです。
童謡のさっちゃんのモデル
モデルとなった女の子は当時、作詞者の近所に住んでいた女の子だとされていましたが、後に違う「さっちゃん」がモデルであったことがわかりました。幼なじみの女の子が幼稚園を転園したときの思い出の曲だそうです。
タレントの阿川佐和子さん?
当初さっちゃんのモデルではないかと言われていたのが、タレントの阿川佐和子さんでした。というのも佐和子さんの父である阿川弘之氏と阪田寛夫氏は知り合いで、家も近かったことから曲のモデルだとされていましたが、「実は阿川は関係なかった」と本人から伝えられたようです。
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