「現場猫」って何?元ネタや使い方、秀逸すぎるコラもまとめ!

「現場猫」とは、ネットで大発生している人気コラ画像シリーズのことです。実際の仕事現場で起きそうなギリギリの労災ラインをいじった皮肉で大人気!今回は、大人気コラ画像「現場猫」が生まれた経緯や元ネタの労災事故、展開するグッズ化についてご紹介いたします。

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短い夏はBBQ道具一式とともに各地の公園に出没します。 アウトドア、写真、動物と安くておいしい物がすきです。
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ネットで大人気の「現場猫」って?

WikimediaImages / Pixabay

今ネット上で話題の現場猫を知っていますか?”安全確認猫””指差し猫”などとも呼ばれるこの現場猫はその汎用性の高さから多くの人の手によって日々コラ画像が作られSNSで広められています。まずはどんなものなのか紹介していきたいと思います。

“現場猫”とは

人気に火を付けたのがこちらの画像です。なんとも言えない表情と姿勢に思わずにやけてしまいますよね。こちらは確認作業をしている猫のイラストです。この確認のかけ声もコラ画像にはよく使われています。

作者は「くまみね」さん

画像の元手を作ったのがイラストレーターとして活躍している福岡県在住のくまみねさんです。この方は現場猫だけではなく他の動物や人なども描かれていて、そのどれもが味のあるイラストになっています。

くまみねさんのブログである”くまみね工房”では現場猫と同じような表情をしたオリジナル猫イラストがブログとともに更新されています。本人のオリジナルのイラストが気になる方はブログをご覧ください。

“現場猫”が生まれるまで【元ネタ】①

人気を博したこのイラストですが、最初にネット上に載せたこの表情の猫イラストは作業着姿の猫が始まりではありません。これが作られるまでに元となったイラストについてご紹介します。こちらも可愛いですよ。

元となったのは”電話猫”

実は元となったのがこちらの電話猫です。やはりなんとも言えない表情と台詞にじわじわときますよね。作業着姿の物が作られる2年前に公開されたもので、当時もこの猫でコラ画像が作られていました。

“現場猫”が生まれるまで【元ネタ】②「ふたば☆ちゃんねる」

focusonpc / Pixabay

今はおもにツイッターを中心に展開されているコラ画像ですが、電話する猫のコラ画像がおもに出回っていたのは画像掲示板の”ふたば☆ちゃんねる”でした。これを元に作られていた画像やその掲示板についてご紹介していきます。

大量に作られた電話猫のコラ画像

こちらはジムのトレーナーになった電話猫さん。筋肉隆々で200kgの電話を持ち上げているのに変わらずの表情がたまりません。こんなふうに猫の雰囲気を持ち合わせたままみなさんが自由自在に新たな”○○猫”を作っています。

猫で筋肉がすごいなんてことは実際はありえませんが、本当にすごい筋肉を持っている動物もいます。筋肉質で屈強なゴリラに興味がある方はこちらをどうぞ。ゴリラなら200kgの電話も持ってくれるかもしれません。

画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」とは

geralt / Pixabay

2chの分派として作られた画像投稿掲示板です。設立は2001年と歴史は長いがいまだにサイトのトップページには”生まれたばかりの掲示板です”という宣伝文句が表示されています。この掲示板には多くの流行画像やコラ画像などが載せられ賑わいを見せていました。

“現場猫”が生まれるまで【元ネタ】③きっかけとなった現場事故

joffi / Pixabay

一番最初に紹介した作業着姿で「ヨシ!」と指差しをしている画像が作られた経緯があります。あんなコミカルな画像が作られているからてっきり面白ネタがきっかけかと思いきや、実は社会問題にも繋がる事故が発端だったのです。

労災認定の男性転落死事故

858383 / Pixabay

倉庫内の天井にある照明を交換しようとした作業員がフォークリフトの上に木製のパレットを37枚も積み重ね、そのパレットに乗って作業しようとしたとこバランスを崩し転落。作業員は死亡しました。

地面に積んだ状態だとしてもその上に乗ることは危険であると誰しもが思うでしょうが、作業員らはさらにリフトに乗せていたというのだから驚きです。ここまでの無謀な行為のため、労災認定を疑問視する声も多く上がりました。

事故を皮肉ってついに誕生

この事故をきっかけに作業員の格好をした猫は作られました。「ヨシ!」というのはこの倉庫にいた作業員がそのリフトを確認している姿を皮肉ったものと言われています。死亡事故であり笑い事では済ませられないことですが、皮肉画像が作られるほどに信じがたい事故であったということでしょう。

“現場猫”の使い方

汎用性の高いこの現場猫はいろいろな用途で使われています。個人的に友人や家族などに何かを確認したときに画像を送り合うと言った楽しみ方をしている人もいますが、SNSでは上記したとおりの皮肉の意味合いで使われることが多いようです。

仕事現場のブラックジョーク

こちらも作業現場のようです。どう見ても頭上に吊られている荷物が危険なのに、なにが「ヨシ!」なんでしょうか。そんなシュールさが面白みを与えてくれますが、こんな風に周りが思わず”おかしいだろう!”とツッコミたくなるような使われ方もしています。

”現場猫”には素材があった!?

電話する猫を元に作られている現場猫ですが、その体の動きはどこからきたのでしょうか。実は猫以外のものと組み合わせた結果に作られた物だと言われているので、お次は組み合わせに使われた画像について紹介します。

素材サイト「ソザイング」+ 電話猫=現場猫

ネット上で使えるフリー素材を集めたサイトに猫と同じような怒ったポーズをした人型の素材があります。そこに指差し部分を組み合わせた物が画像の成り立ちと言われています。たしかにそっくりですね。

「指差呼称ヨシ!」

didigon / Pixabay

いろいろな画像を組み合わせて誕生したものだったのです。この画像が大反響を呼んだ一番の要因はそのポーズと「ヨシ!」の一言でしょう。何も確認しきれていないのに指差し呼称とは、ちょっと小馬鹿にしたネタの切り返しにもピッタリですね。

指差呼称って何?

もともとは日本国有鉄道(国鉄)に勤める運転士が信号の確認をするために始めた安全運動のことです。ミスや現場事故などの発生を防ぐ動作でのちに他の現場作業などにも取り入れるようになっていったのです。

増え続けるコラ画像!著作権は大丈夫?

ijmaki / Pixabay

これまでに数え切れないほどのコラ画像が誕生していますが、著作権についてはどうなのでしょうか。自分も作ってみたいと思ってもまずはその点については気をつけなければいけません。権利について調べました。

作者「くまみね」さんの意見

ここまで多くの反響を得たイラストなので、その権利について気にする人もたくさんいたようです。著作権に対する意見をブログ内にて記述してくれています。作者本人の意見が知れると安心感がありますね。

基本的には上記イラストのように、安全は現場に任せていますのでイラストのコラとかそんな感じのやつは泳がせています。なので「アレは無断コラ※なんじゃないの!?」とかは報告してもらわなくても大丈夫です。※要出典(引用:くまみね工房)

素材サイト「ソザイング」の利用規約

TeroVesalainen / Pixabay

そしてポージングの元となった素材サイトのソザイングにも利用規約があります。フリー素材だからといって好き勝手に使っていいものではありませんので、使用する際はきちんと確認してルールを守りましょう。

人気が止まらない!グッズ化されるジェネリック現場猫

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