実際に裁判を起こすことはありませんでしたが、それは救助後の態度のために予想以上に世間からのバッシングを受けたためではないかという説もあります。
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玄倉川水難事故が与えた世間への影響

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この事故は未曾有の水難事故として多くの教訓を生みました。ここではこの事故の後に得た教訓により変化したものたちをご紹介していきます。13名もの犠牲を払い得た教訓を大切に後世に語り継いでいきましょう。
玄倉川水難事故の影響①救助体制の強化

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こまずレスキュー隊がお盆休みで人手不足であったことに対する対策が行われました。対策方法は自治体によって様々でしたが、特に事故の起きたエリアではそもそもこのような緊急事態に対応できるような規模の組織ではなかった為、まず消防本部が発足しました。
人員の確保や今回の事故のような流れの速い危険な河川での事故専門の救助チームを結成し今後の事故の再発を防ぐための備えを整えました。
玄倉川水難事故の影響②天気予報の表現改善

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事故以前の天気予報では台風の規模対してあまりたいしたことがないのではないかという印象を与えてしまう「弱い」や「小型」や「中型」などの表現が使用されていましたが、この事故以降、それらの表現は廃止され「大型」や「強い」という表現のみが使用されるようになりました。
玄倉川水難事故から学べ!アウトドアで事故に遭わないためにできること

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さて、多くのアウトドアの遊びを楽しむ人々にとって、この事故は他人事ではありません。同じような事故を防ぐための注意点をご紹介します。
ひとりひとりが安全を意識し、悲しい事故を未然に防ぎましょう。
玄倉川水難事故の教訓①自然をなめてはいけない!

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河川は急に増水することがありますし、当日に雨が降っていなくても前日の雨で水量が増え、流れが急になっている可能性もあります。当日だけでなく川に遊びに行く2,3日前の天気模様もしっかりチェックし、安全かどうかを確認しましょう。
また、川では油断は禁物です。人は足首までの水位の川でも水死してしまうことがあります。川の水位が低いからと言って子供から目を離したり、アルコールを摂取した状態での川遊びは控えましょう。
玄倉川水難事故の教訓②忠告は素直に聞こう!

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川では周囲に危険を示す立て看板などがないかも確認しましょう。注意書きや遊泳禁止という決まりには必ず意味があります。注意書きは必ず守りましょう。遊泳禁止には必ずここで遊ぶと危険であるという理由があります。
そして、避難勧告が出た際には即その場を離れましょう。素人判断で大丈夫だろうと思っていても実はすぐに川の水位が上昇してしまうなどの危険が迫ってくる可能性があります。必ず人の忠告は守ってください。
玄倉川水難事故の教訓③信頼できる仲間と行動!

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川での遊びに慣れていない人は、最初から単独もしくは知識や経験のない人同士で遊びに行くのは控えた方が無難です。できれば川へ行き慣れている人と一緒に何度か川へ行き、自分もある程度経験を積みましょう。
緊急事態への対処や天気が崩れた際の引き際などさじ加減を学べば自ずと自然とうまく付き合えるようになるはずです。
水に流された時の対処法

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事前にどんなに注意していたとしても、不測の事態というものは必ずいつか起こるものです。では、もしレジャーの際に川や海に流されてしまった場合、助かる確率を上げるにはどうするべきなのでしょうか。
ここでは万が一水に流されてしまった際の対処法をご紹介します。
海で流された場合

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海水浴で沖に流された場合、慌てて浜に向かって泳ぐということがまず一番やってはいけないことです。潮の流れは私たちが考えているより強く、いたずらに体力を使えばその分救助される前に溺れる可能性が高くなってしまいます。
海で流された際には、できるかぎり心を落ち着かせ、大きくゆっくりと呼吸し、手足から力を抜きましょう。そうすれば自然を体が水に浮きます。体勢はなるべく手足を広げ、靴は軽いものであれば浮き輪の代わりになりますので履いたままにします。
川で流された場合

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さて、川に流された場合の対処は海よりも難しいです。なぜならば川の水では海のように人体がうまく浮かないため、海のような対処では溺れてしまうからです。流されていくうちに体は沈んでしまいます。
では川で流された際はどうすればよいのかというと、事前にライフジャケットを着ておくということがまず前提です。その上で海と同様、むやみに流れに逆らわないよう心がけます。

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川で遊ぶ際、特に小さなお子さんを連れて行く場合はできるだけライフジャケットを着用させるようにしましょう。
水難事故に遭わないために

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前提として、水の事故に遭わないためには川や海で遊ぶ際の心がけが大切です。天候のチェックはもちろんのこと、まずは川や海の様子をよく観察し、深い場所や流れの速い場所には絶対に近づかないことが大切です。
特にお子さんと水遊びをしに行く際には親子で危険ポイントをしっかりチェックし、安全に楽しく遊べるよう徹底しましょう。
川遊びに最適!おすすめのライフジャケット

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前述の通り、川で万が一があったときに頼れるのはライフジャケットしかありません。では、どのようなものを用意すればよいのでしょうか?ここでは選定基準などをご説明します。
選ぶ基準は?

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ライフジャケットには体重によって必要な浮力について国が定めた安全基準があります。40kg以上の人は浮力が7.5kg以上のライフジャケットを使用しなくてはなりません。
15kg未満の子供は4kg以上、それ以上から40kg未満は5kg以上の浮力が必要です。購入する前によく確認しましょう。ライフジャケットについての詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
安心安全の証!桜マーク
通販サイトなどを探していると「桜マーク」と記載されているライフジャケットがあります。これは国土交通省の承認がおりているライフジャケットである証です。
安全基準を満たしている証なので、ライフジャケットを購入する際にはこのマークが付いているものを購入することをおすすめします。具体的なおすすめ製品についてはこちらの記事をご覧ください。
危険を回避!アウトドアに役立つおすすめアプリ3選!

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ここではアウトドアを安全に楽しむためのお役立ちツールをご紹介します。お持ちのスマートフォンに入れておけばいざという時安心できますのでぜひダウンロードしてみてください。
「川遊び」

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名前の通り全国の川遊び情報が調べられるアプリです。釣りができるスポット、泳げるスポットなど川遊びの種類別でおすすめスポットを紹介してくれます。
どの季節がよいのか、生き物はいるのか、駐車場はあるのかなどかゆいところに手が届くような役立つ情報がたくさんあります。無料なので気になる方はダウンロードして使用感を確かめてみてください。
「FireChat」

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このアプリはなんとオフラインでも使用できるチャットアプリです。山奥にいくと携帯の電波が弱かったり入らなくなったりしますがそんな時のためにこのアプリを入れておくと安心です。無料なので気軽に使用できます。
使用方法は簡単で、連絡をとりたい相手と自分でこのアプリをスマートフォンに入れておけば通信ができない場所でも連絡がとれてしまいます。山奥にキャンプに行く場合や山登りの際に万が一一緒にきた人とはぐれてしまった時など、非常時の心強い味方になってくれるでしょう。
「tenki.jp 登山天気」

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山の天気は変化しやすく、その変化によっては時に人に牙を剥き、最悪の場合は命まで奪われてしまいかねない災害をうみます。そんな危険を回避するためのアプリがこれです。
月額420円の有料アプリですが、その正確さは折り紙付きです。予測の難しい山の天気ですから、月額を払ってでも正確な情報を手に入れておきたいところです。また「レジャーゴー」というサイトも様々なアウトドア情報が掲載されているのでおすすめです。
「山と高原地図」

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山は危険なポイントがたくさんありますし、山道など万が一間違えると危険です。事前に山の情報を雑誌で仕入れたとしてもいざという時頭に出てこないこともあります。
そんなときに役立つのがこのアプリです。山の見所を紹介してくれるのはもちろんのこと、危険な場所や水場の位置などほしい情報がすぐに手に入ります。圏外でも使用可能なところもポイントが高いです。
「応急手当」

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川や山での怪我は小さいものでも放置すると命取りになってしまうことがあります。怪我をしたら応急処置をすることが基本です。どう処置していいのかわからない時にはこのアプリを入れておくと便利です。
日常生活のちょっとした怪我にも有効なアプリなので、普段からスマホに入れておいて使用に慣れていればアウトドアの際により安心できますので、早めのダウンロードがおすすめです。
玄倉川水難事故は自然の恐ろしさを知らしめた悲しい事故

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この事故は人々の川や自然そのものへの認識の甘さを浮き彫りにしました。自然は私たちの生活のそばに常にあるものですが、ひとたび牙を剥かれると人間一人の力ではどうにもならない恐ろしい者なのです。
被害者たちへのご冥福をお祈りするとともに、もう二度とこのような悲しい事故が起こらないよう、自然の中で遊ぶ際にはこの事故から学んだことを生かし、十分に注意をしましょう。