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シリアルキラーたちの狂った名言
常人には理解できないような倫理感や理念によって行動している彼らは時として漠然とした恐怖を感じさせるような恐ろしい発言をすることがあります。今回は、そんなシリアルキラー達が残した名言をご紹介していきます。
「私が人間を殺すのは、詩人が詩を詠うのと同じだ」
これの発言者はハーマン・ウェブスター・マジェットというアメリカのシリアルキラーです。ヘンリー・ハワード・ホームズという別名で事件を起こしていたということもありもしかしたらこちらの名前では知っているという方も多いのではないでしょうか。
彼の主な罪は詐欺や重婚ですが、彼がシリアルキラーとして用いた武器、殺人ホテルが最も有名です。部屋数およそ100にも及ぶ巨大なホテルは複雑な迷路のようになっており、その中には様々な人を殺すためのギミックが隠されていたようです。言葉巧みに人を操り金やホテルを手に入れた彼らしい例えの言葉といえるでしょう。
「俺のような男は映画の真似はしない」
この名言を残したのはデイヴィット・パーカー・レイ。別名おもちゃ箱殺人鬼と呼ばれる女性を拷問・殺害した殺人鬼です。彼は改造した拷問専用トレーラーをおもちゃ箱と呼んでおり、それが別名の由来となりました。
また、この名言には続きがあり「映画が俺の真似をする」が全文となります。確かに、映画や小説を見ると実在した殺人鬼の事件をモチーフにしているものが多く実に的を射た発言です。彼のようなシリアルキラーと呼ばれる人物らの行動が如何に常軌を逸しているかを感じる名言です。
「電気椅子で死ぬなんてゾクゾクするなあ」
この名言もとい変態発言を残したのはアルバート・フィッシュ。満月の夜に殺人を起こすことが多かったため「満月の狂人」とも呼ばれました。彼はなんと食べるために殺人を犯しており、逮捕のきっかけとなった彼が被害者に宛てた手紙には人の味の感想が書かれており非常に不気味な内容となっています。
名言から察しは付くと思いますが、彼には電気椅子による死刑が執行されました。彼は食人鬼であると同時に大変なドMであり釘付きの板で尻を叩いてもらったり陰嚢に針を刺して快感を得るような人物でした。電気椅子による死刑もご褒美だったのではと思うとなんとも複雑な気分です。彼をもっと知りたい方はこちらをご覧になってみてください。
シリアルキラーは先天的?後天的?
同じ人間のはずなのに考え方や感じ方がまるで異なるシリアルキラー達。彼らが何故このような行動に走ってしまったのか。自分と彼らは何が、どこで、どう違っているのかを考えたことがあるでしょうか。ここでは、シリアルキラーと呼ばれる人達の精神構造を心理学的な面からみていこうと思います。
サイコパス型シリアルキラー
皆さんもよく耳にする単語ではないでしょうか。サイコパスは先天的に共感性や罪悪感が希薄な気質である場合が多いため自身の利益の為や目的のために手段を選ばない傾向が強いです。人当たりがよくぱっと見はそういう人物に見えないため気付かれず犯行を重ねシリアルキラーと呼ばれるパターンが多いです。
また、このタイプの人物は衝動的ではなく綿密に計画を立てバレないように立ち回ることが出来るほど冷静で冷徹な人間が多いのもシリアルキラー化しやすい特徴といえるのではないでしょうか。しかし、彼らのようなサイコパス気質の方全てが殺人鬼というわけではありません。
ソシオパス型シリアルキラー
こちらはトラウマや幼少期の生活環境等外的な要因で事件を起こしシリアルキラーと呼ばれるようになってしまうパターンです。シリアルキラーと呼ばれる人物の多くはこちらのパターンが多いのではないでしょうか。
特徴としてはサイコパス型とは真逆といってもいいでしょう。感情的で計画性に欠け突発的な勢いで殺人を犯しそのまま深みにはまっていくというパターンです。彼らを見ていると、幼少期の教育や環境がいかに大切かを思い知らされます。
反社会的パーソナリティ障害
サイコパスとソシオパスの両者は心理学的に分類するとどちらも反社会的パーソナリティ障害として分類されます。「人や物、動物への攻撃性」「虚言癖や窃盗癖」「ルール違反が目立つ」等が当てはまると反社会的パーソナリティ障害である可能性が高いといいます。
学校のクラスや会社、自分が属した集団に1人以上は「こんな感じの人いたな」と思いつくのではないでしょうか。こうして見てみるとこのような何かのきっかけで変わってしまう可能性がある人物は思った以上に身近であるという事を感じてしまいます。
浮かび上がる殺人鬼「シリアルキラー展」開催
シリアルキラーの常人とは違う逸脱した思考や突飛な行動は強く人の心を惹きつけます。彼らに好奇心や興味を抱き調べまわったことは今この記事を読んでいる方々であれば一度や二度あるでしょう。現に今もそうであると思います。そんな方々のために、なんとこんな展覧会が開かれます。
シリアルキラー展とは
この展示会には、蒐集家HN氏のコレクションが展示され、その種類は事件資料からシリアルキラーが描いたとされる絵画、遺品等あらゆるものが彼らの足跡と共に展示されております。シリアルキラーに興味がある方は行って損はないと思います。
作品のまがまがしさに魅せられ待望のカムバック
2018年の7~8月に開催され人気を博しこの度カムバックという運びとなったこの展示会。展示物のすべてに引き込まれるような闇を感じ、日常と非日常がなんともいえないバランスで混ざり合う空間作りが良いと話題になりました。また、パンフレットも非常に情報量が多くそれを買うだけでも価値があるとも話題になりました。
「シリアルキラー展」開催期間と展示場所
今回の開催期間は6月18日(火)~7月11日(木)のおよそ一か月間。案外短いので気をつけてください。開館時間は平日土日12:00~19:00となっております。受付時間の締め切りが閉館30分前の18:30となっておりますので気をつけてください。
場所は東京都中央区銀座のヴァニラ画廊となっております。専用駐車場がないので車でお越しの際はコインパーキングをご利用ください。東京メトロ等電車をご利用いただくのがいいかもしれません。こちらに公式サイト様のリンクを貼っておきますのでご参考ください。
シリアルキラーを扱った映画
デイヴィット・パーカー・レイが言った通り、彼らをモチーフとした映画やエンターテインメントは数多く存在します。ここでは、その中でもこの記事で紹介させていただいたシリアルキラーがモチーフとなっている映画作品をご紹介します。また、今後注目の一作もご紹介します。
ピエロの殺人鬼「IT」
「それが見えたら終わり」のキャッチコピーで知られるホラー映画です。2017年にリメイクされ日本でも同年11月に放映されました。ピエロ姿の怪物が町の子供達を襲うというホラー作品となっており原作はスティーブン・キング氏の小説となっております。
ピエロといえばこの記事内で紹介させていただいたのは「キラーピエロ」ジョン・ウェイン・ゲーシーです。ピエロの容姿、ターゲットが子供という点にゲーシーがモチーフになっている片鱗を感じます。
ヘンリー ある連続殺人鬼の記録
名前にあるとおり、推定300人以上の女性を手にかけたといわれる殺人鬼、ヘンリー・リー・ルーカスの生涯を描いたドキュメント作品です。彼が生涯で唯一愛したのではないかと思われる女性、ベッキーとその兄オーティスとの生活を描いており、一番人間らしい一幕を描いているのではないかと思います。
ハウス・ジャック・ビルト
こちらは2019年6月14日から全国公開される予定の映画です。R18+の年齢制限がされるほどショッキングな内容となっており、本家アメリカ版でもカットされるシーンがありカンヌ国際映画祭では気分を害し途中退出してしまう人を続出させたという1本です。
事前上映での評価は真っ二つに割れた本作。かなりグロ要素が強いようですのでスプラッターが苦手な方は控えたほうがよさそうです。日本ではアメリカでもカットされたと噂の映画がなんとノーカット無修正版での公開となるそうです。興味がある方は是非。公式はこちら。
シリアルキラー、殺人鬼が題材となったゲーム
最近は映画、小説に留まらずゲーム界にもシリアルキラーをモチーフ、題材としたゲームが存在します。映画や小説とはまた違った描かれ方をしており彼らのプロフィールを見ているだけでも楽しいゲームです。
殺人鬼と鬼ごっこ「Dead by Daylight」
このゲームは殺人鬼(鬼)1人と生存者4人に分かれ鬼ごっこをするという極めて単純ですがそれ故に奥が深いルールとなっております。殺人鬼は様々な逸話に由来した能力を使い生存者を追い詰め、生存者はその魔の手から逃げるというものです。
パソコン・playstation4・ニンテンドーswitch等インターネット環境必須ではありますが幅広いハードで遊ぶことが出来、YouTube等動画サイトでもかなりの数の動画を見ることが出来ます。
「Dead by Daylight」に登場する殺人鬼
このゲームの殺人鬼はここで紹介したシリアルキラーがモデルになっているキャラクターもいます。ここで少し、その実在の殺人鬼がモデルとなっているキャラクターをご紹介していきたいと思います。
THE CLOWN(クラウン) とTHE DOCTOR(ドクター)
それがこの2人。クラウンは毒ガスを用いて生存者を追い詰める能力を持った殺人鬼です。名前の通りピエロの見た目をしており、ジョン・ウェイン・ゲーシーがモデルとされています。ゲーシーの遺棄した遺体が自宅地下で薬品と混ざり強い毒ガスを発生させ処理を困難にした点が元ネタと言えます。
ドクターは電気ショックを用いて生存者を追い詰める能力を持った殺人鬼です。こちらは中国の精神科医、ヤン・ヨンシンがモデルになったと言われています。医学的根拠のない電気ショック治療をインターネット依存症患者を攫い、行っていた人物です。殺人には至っていないものの一歩間違えれば、といった感じです。
隣人の顔をしたシリアルキラーたち
如何でしたでしょうか。評判がいい人物やボランティアを行うような人物が恐ろしい殺人鬼だったというこの事実。心理学的に見ると案外その基準に触れてしまう人物が多かったりとシリアルキラーは遠い世界の存在のように見えて案外隣にいるかもしれないのです。
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