ナトロン湖とは?動物を石化させる湖、その原理や湖面が赤い理由など紹介

乾季になると訪れる現象が、藻の繁殖期と重なっていることが物語っていると言って良いでしょう。乾季になると異常に繁殖している藻ですが、雨季に比べて乾季はスピルリナの繁殖と重なりより一層赤みが増すのです。

動物が石化する?ナトロン湖に隠された秘密とは

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ナトロン湖では藻の繁殖によって赤いことが分かりますが、では動物が石化すると噂されるのはなぜでしょうか。そこには「石化」というキーワードによって事実が曲げられているからです。赤く燃えるような色、そしてそのままの姿で不思議と固まっている動物は一体なぜか、魅力的ですら思えることは確かでしょう。

ナトロン湖の秘密①強塩湖

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そもそもスピルリナだけで赤くなり得るのでしょうか。ナトロン湖は水が外部へ流れないまま溜まることで、海水の塩分が3%にも関わらず、川からの流れの源は海のため溜まった湖の塩分濃度はなんと8%と高いのです。そこに藻が大量繁殖するので、湖は真っ赤になってしまいます。「強塩湖」と化してしまう結果になってしまうのでした。

ナトロン湖の秘密②石化現象

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水質の関係が分かったとはいえ、藻の繁殖だけでは石化現象には繋がりません。「石化」してしまっているというのではなく「石灰化」しているのです。そもそも石化は物語などのフィクションの材料で、例えばですが伝説のメデューサのように、見たら石に変えられることを指します。

特別な超常的、不思議な現象があるのではないのです。理由があり、実際にはあり得ない超常現象がここだけに起こっているのではありません。

実は石化ではない?石化と石灰化の違いについて

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「石化」ではなく「石灰化」とは言っても違いは分かりにくいでしょう。石化があり得ないとしたら、石灰化はどうでしょうか。塩分の塊になったというソーダの結晶と炭酸ナトリウムによって、ミイラ化と同じ工程を辿って石灰化するのです。

そのままの形で固まって生きた姿で固まってるのは、成分が関係する石灰化によってなり得ると言えます。ミイラ化する過程を辿ると「死の湖」という名もあるのも、見て取れるかもしれません。

その他人類未踏の湖に興味のある方はこちらもご覧ください。

数々の動物を石のように変えたナトロン湖!人間が触れるとどうなる?

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怖いものほど触ったりしたくなるのは、誰の心にも芽生えることでしょう。実際触れて見たらどうなるのか、興味を抱くかもしれません。恐ろしいという思いがあるかもしれませんが、現実に目にしたらどうでしょうか。または思わず、見入ってしまうかもしれない不思議な空間が見て取れるでしょう。ただし、それでも近づけない雰囲気を醸し出しているのです。

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