また、水が濁っていても成体化してしまうことがあります。汚い水中は生きづらく、それならばと肺呼吸に切り替えて生き延びようとするためです。対策としてはこまめな水の入れ替えが効果的です。水槽の大きさが45センチなら2週間に1度、60センチなら1ヶ月に1度は水を替えましょう。多頭飼いならば更にその半分の期間で水を取り替えます。
ヨウ素が多くならないようにする
水中のヨウ素が多くなると成長が促され、成体になってしまうことがあります。幼体のままいられるのは、甲状腺内で変態出来るだけのヨウ素を作らないようセーブしているからですが、水槽内のヨウ素が増えるとそれを取り込んでしまい成体化が始まってしまうかもしれません。
もし成体化が始まると止められない
それでも成体化が始まってしまったら、たとえ上記の対処を行っても止めることは不可能です。その場合は成体化を見守り、陸地を用意しておくなど体にあった飼育方法に切り替える準備をしましょう。
ウーパールーパーの成体は販売されている?
ここまで成体にする方法などを紹介してきましたが、なかなか自力で成体にするのは難しそうです。時間も半年ほどかかってしまいます。それなら、ペットショップで成体を購入するという手は使えないものでしょうか。
幼体の姿で販売されている
残念ながら、基本的には私達に馴染みの姿のまま販売されています。成長させる事自体、時間と労力を必要としますし、わざわざ寿命を短くした個体を売るメリットもあまりないからでしょう。どうしても成体を飼いたいという場合は幼体を購入し、自力で変態させるのが一番の近道のようです。
変態した成体が売られるのは稀
変態後の姿で販売されるのは本当に稀ですが、専門店に問い合わせをすれば手に入るかもしれません。手に入れる事が叶わなくとも、やり方の相談に乗ってくれるはずなので専門店を頼るのがおすすめです。
ネット販売などで「成体も売っています」と記載されている事がありますが、それは「幼体の姿で生殖が可能になった個体」という意味合いでしかなく、変態したという意味ではありませんので注意してください。
ウーパールーパーの成体の飼育方法①飼育ケースの環境
無事に変態が終わった後は今までと生態が全く異なりますので飼育環境を変えてあげましょう。成長すると少し寿命が短くなってしまいますが、なるべく自然に近い環境を整えてあげるのが長生きさせる秘訣です。
飼育ケースの環境①徐々に陸地を作る
成体は肺呼吸をします。エラはもうありませんので水の中では息ができません。変態が始まったら徐々に陸を作ってやり、完全に成体へ変わったら十分な肺呼吸が出来るような環境を整えておいてください。