トランス状態とは?様子の詳細や概要、なり方や活用方法を紹介!

トランス状態とは宗教的儀式や催眠で陥ると言われている意識状態以外の意識状態です。現在ではリハビリテーションやスポーツへの活用例もみられ、上手に取り入れれば精神の安定にも繋げられます。トランス状態の様子や概要、トランス状態に入る方法も紹介します。

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トランス状態とは?

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これは、普段生活している時とは全く違う意識に変化している状態のことであり、いわゆる変性意識状態の一種のことを「トランス状態」といいます。主な部分で、周囲のことやモノを認識していますが、それについて思考しない、外部の刺激に反応しないといった特徴があります。

トランス状態の詳細

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聞き馴染みのない言葉なのでどんな状態なのかがピンと来ない、どんな変化があるのか知らないというかたも多いと思いますので、身体のそれぞれに起きている変化について、この章で詳しく説明していきます。

トランス状態の詳細①脳のはたらきが変わる

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まず脳内で常に発せられている「脳波」が変化します。通常時の意識状態だとベータ波が優勢ですが、トランス状態にかわると、あわせて別の2つの脳波が強まります。リラックスした状態にするアルファ波、記憶力を高める働きがあるシータ波です。

トランス状態の詳細②外からの刺激に鈍くなる

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普通の状態であればまぶしいと反射で目を瞑ってしまいますが、トランス状態であれば瞬きや顔をそむけるなどの反応が起こりません。また、針で指先を刺す、などの小さい痛覚刺激程度にも反応しなくなります。

トランス状態の詳細③緊張がほぐれる

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リラックスしているとアルファ波が多く発せられると説明しましたが、そのアルファ波の作用によって緊張緩和状態になります。緊張緩和状態とは、いわゆる”極度のリラックス状態”です。それの状態を利用した心理療法で、暗示を利用して患者のトランス状態を導く催眠療法があります。

トランス状態になる状況

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身体の中でいろいろな変化が起こることによって、認識できる”意識”の部分も変わってしまうトランス状態ですが、自分の意志でなることはもちろんですが、実は、自分の意志とは別になってしまうこともあります。例としては、前者は瞑想、後者はスポーツ時のゾーン状態などがあります。

トランス状態になる状況①精神、肉体が追い込まれた時

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人間の脳はいくつかのパーツでなりたっていますが、その中に大脳新皮質という部分があります。ここは、論理的な思考や分析を司っている部分であり、人間が知的生物として生きていく中で大きな役割を果たしています。しかし、大脳新皮質は心身が追い込まれているとき、つまり”ピンチ”の状態では休眠モードになってしまいます。

これは、危機を回避するために生物として古い脳、つまり本能を司っている部分にエネルギーを回すための働きです。この状態では、幻覚や幻聴などを見せる働きが強くなります。親しい人が亡くなったときや、肝試しのときなどに「亡くなった人」や「幽霊」を見たように錯覚するのは、いるのではないか、という強い思い込みによるものなのです。

トランス状態になる状況②瞑想している時

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瞑想は、適切な状況を整えることで脳波の働きを変えようとする行動です。ベータ波の働きを抑えて、アルファ波とシータ波を増幅させます。周囲の環境を整え、自分の呼吸法を変えるなど、正しい方法で行えば一日1分程度でも効果があるとされています。

トランス状態になる状況③薬物を使用している時

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薬物を使用している場合の精神状態は、薬物の作用で強制的に脳の働きを誤作動させられているものです。薬物を使用したトランス状態だと、自分に都合のいい思い込みや幻覚を見ることなどが多く、それによって強烈な自己暗示にかかります。

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