こういったイラストから人気を得ると展開されるのがLINEスタンプではないでしょうか。こちらのスタンプではけわしい目つきのねこももちろんいますが、中には少し表情のあるものであったり、感情の表れたものもあります。一言文字付きのスタンプなので、ちょっと不気味さはありますが使い勝手が良さそうです。
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内閣府のチラシに「ねこです」登場して話題に
これまでネット上で徐々に人気の広がりを見せていた”ねこ”ですが、ある年ついに政治界隈でもその存在を匂わせるものがでてきました。もともと「ねこです」について知っていた人たちは驚き当時ネット掲示板では話題となっていました。
29年度版のネチケット喚起のキャンペーン
SCP財団という架空の組織団体の中からはじまった”ねこ”は、その汎用性の高さのせいかSCPの世界だけでは留まらず現実社会への浸透が凄まじく、内閣府が制作・配布した29年度版のネチケット喚起用のチラシにまでこのネタが登場しています。イラストは可愛らしいものに差し替えられています。
「ねこです」が「よろしくおねがいします」と発言しているイラスト
このチラシの中に描かれているLINEを再現したイラストではいくつかの動物名のアカウントが使われているが、その中には「ねこです」という名前のユーザーがいます。他の動物は「かえるくん」「ひよこ」といったユーザー名にもかかわらず、「ねこです」。
しかもそのねこのリプライには「よろしくおねがいします」と書かれていることから、このチラシに登場する”ねこ”とはこれまでに説明してきた”ねこ”と同一キャラなのではと言われています。なぜ内閣府が”ねこ”を使用したのかは定かではありませんが、もしかすると制作者は小屋井戸でこのねこを見てしまったのかもしれませんね。
「ねこです」が民家で発見された?
知る人ぞ知る、変わりネタが好きな人たちの間ではすでに人気を博していた”ねこ”ですが、最近になってその知名度をさらに上げることになったきっかけがあります。それは民家で”ねこ”が見つかったという内容のツイートからでした。
床の木目がねこにそっくり
発端となったのは漫画家である中陸なか(@nakaoka724)がツイッターに投稿した画像です。それまで気づかなかった床の木目模様が、ぎょろっとした目の2本足で立つ猫のようだとツイートしたのです。
たしかにこの画像を見ると、耳のような凹凸に人間の目玉のような模様で、一見変わった猫に見えます。投稿者の中陸さんは投稿時”ねこです”については何も知らず、深い意味は無く床の模様を投稿しただけでした。
ツイッタ―で8万6000件もの“いいね”
床の模様を投稿しただけにもかかわらず、このツイートに8万6千件もの”いいね”がついたことで中陸さんは相当驚いたようです。このツイートには「ねこです」「そこにねこはいます。よろしくおねがいします」「収容違反」といった謎のリプライが相次いだことでその意味を知り、これをきっかけに中陸さんもSCP財団について知ったようです。
一般ユーザーにも「ねこです」が知られることに
このツイートが膨大な数の”いいね”やリツイートをされたことにより、これまでこのネタを知らなかった人たちにも”ねこ”の存在が知れ渡るようになりました。このことで”ねこ”のみならず、SCPについても多くの注目が集まったのです。
「ねこです」の本質はミーム汚染
これまでに”ねこ”について紹介してきましたが、この話の本質は周囲の伝達によって常識が変えられてしまうミーム汚染についてだったのです。ミーム汚染という言葉が聞き慣れない方も多いと思いますので、今度はこちらについてご説明します。
印象的なねこのイラストばかりに気がとられがち
この話を聞く中で印象に残ったのは小屋井戸の話よりも”ねこ”の印象的なイラストの方でしょう。今まで”ネコ”と聞いたとき、スッと頭に思い浮かんだのはふわふわとした毛が生えた可愛らしい生きた猫をだったと思います。
しかし「ねこです」の話を聞き、そこに出てくる”ねこ”の印象やイラストによってその印象がすり込まれた今、もし誰かに「ねこです」と話しかけられたとき、咄嗟に頭に浮かぶのはふわふわの猫ではなく、この話に出てくる”ねこ”ではないでしょうか。
本来はミーム汚染の例としての「ねこです」
本来この話がいいたいことは、この”ねこ”を小屋井戸で見た人が「こんな(特徴の)ねこをみた」と周囲に何度も話し続けることによって周りの人のねこに対するイメージが変わってしまう、というミーム汚染についての話なのです。
ミーム汚染の代表例としてこれが扱われているのは例えがわかりやすいからでしょう。今まであなたがすぐに思い浮かべた常識的な猫は、「ねこです」によって書き換えられてしまったのです。ミーム汚染についての詳しい説明や、この話以外での具体例などを紹介している記事がありますのでもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
他にも人気のSCP
この財団には読み切れないほどの話が集められています。数多くある話の中から有名であったり人気のあるものをいくつか選別してきましたのでご紹介します。あなたもSCP財団の魅力にハマってしまうかもしれません。
カリカリくん
SCP-1616、クラスKeter。遺伝子も姿形も異常無しの一般的ハムスター。これの異常特性は餌を与えたときに起こります。事前に視認した物体を口にしているように、片方または両側の頬袋が広がっていきます。頬にあるものが無機物の場合はそれを排除して無視します。有機物であった場合は食餌する姿を観察できます。
頬の中身を自ら排除しきれない場合は食餌から後ろへ下がることで解放します。ゲージのそことの摩擦力足りておらずそこを離れられないときは顎自体を前後させその中身を押しだそうとします。このハムスターのイラストや写真を見ることはできないとされています。
幼女
SCP-053、クラスEuclid。花柄のワンピースを身にまとった3~4歳の女の子で、その身体的造りは普通の人間となんら変わりない。だがこの女の子と直接接触してしまった者は異常なほどの狂気と被害妄想に襲われるようになり、何者かに殺される前に殺してしまわなければと言わんばかりに目に映る者を皆殺しにしてしまう。
最終的には原因である女の子をも殺そうとするが、手を掛けようとした瞬間心臓発作を引き起こし自身が死んでしまう。この女の子をどれだけ傷つけようとも、その体はすぐに再生を繰り返すので殺すことは不可能と言われている。
ふじみのはちゅうるい
SCP-682、クラスKeter。鰐のような姿をした巨大な爬虫類で、名前の通り何をされても死なない不死身の体を持っている。これに対する実験によると再生し回復する際に身を守るために自身の姿を変化させて環境の変化に適応していくことができる。知能を持っていて人の言葉を理解し、さらに話すこともできる。
全ての生き物を憎んでいるためにとても攻撃性が高く、収容所から脱走を試みるたびに多くの死者が出ているようです。SCPの中でも危険値が非常に高いために封じ込めておくことは困難とされている。
その人気から同人グッズまで
LINEスタンプや二次創作が人気であることは先ほどお伝えしましたが、その人気からさらにグッズまで作成して販売している方もいます。この”ねこ”から目が離せなくなってしまった方、身近にひとつ”ねこ”を迎えてはどうでしょうか。
ブローチ
陶器風に仕上げられた”ねこ”のブローチです。公式の販売店などの商品ではなく、あくまでも同人制作グッズのハンドメイド作品です。白のシンプルなブローチならバッグや洋服にさりげなくつけて楽しむことができそうです。
Tシャツ
こちらのTシャツは黒を基調に白地の”ねこ”が描かれていて、イラスト系の洋服のなかでもモノクロなのでファッション的にも合わせやすいのではないでしょうか。わかる人にだけ伝わるネタTシャツとして着てみるのもおもしろいですね。
「ねこです」とミーム汚染
イラストのビジュアル面からその点ばかりに注目されがちですが、本質はミーム汚染についての話なのです。ですが本来意図しなかった画像への注目が集まったこともまたミーム汚染の要因になったのかもしれません。
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