「ねこですよろしくおねがいします」とは?元ネタやSCPも解説!本質は何?

Twitterに度々登場する「ねこです」がどういった経緯で誕生したのか紹介していきます。「ねこです」は元々SCP財団が生み出した創作生物です。その特徴的な見た目から、今では人気のイラストとなっています。この記事では、「ねこです」の元ネタや派生作品についてもまとめていきます。

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短い夏はBBQ道具一式とともに各地の公園に出没します。 アウトドア、写真、動物と安くておいしい物がすきです。
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「ねこですよろしくおねがいします」とは

こんなねこのイラストを見たことはありませんか?SNSなどで時折登場したり話題になったりと、見たことはあるという人が多いのではないでしょうか。ではその”ねこ”とはなんなのか知っていますか?実はただのねこ系イラストではなく、ホラー系都市伝説がこの”ねこ”の始まりなのです。

SCPと呼ばれるホラー作品群に登場

ネット上で不特定多数の人々によって作られているホラー作品が集められている場所として「SCP財団」という組織があります。SCP財団は架空の組織であり、そこで公開されている作品のひとつとして登場するのがこの”ねこ”になります。

SCPとは、Secure/確保、Contain/収容、Protect/保護、と言った3つの単語の頭文字を合わせたものが由来であり、危険視されるものをこの中で管理しようとする目的をもった集団です。

「SCP財団」は都市伝説の集まり

Free-Photos / Pixabay

ここでは数多くの都市伝説や妖怪図鑑などの架空の物語や情報を寄せ集め、「もしも本当にこんな生物がいたら・都市伝説があったらどうすればよいのか?」などというフィクションをこのSCP財団の中で繰り広げ楽しんでいるのです。

この財団の中だけではなく、都市伝説は多くの人の関心を集める人気ジャンルとなっています。近年噂される都市伝説や新情報についてはこちらにも詳しく載っていますのでぜひご覧になってみてください。

「ねこです」の元ネタは?SCP-040-JP?

Tama66 / Pixabay

この集団の中では伝説や危険生物などの研究を進めるにあたり優先順位や予算編成など様々な要因から”オブジェクトクラス”という6つの分類に分けられ情報管理がされています。この”ねこ”ももちろんこの割り当てがされているのです。

「SCP-040-JP」という井戸小屋

「ねこです」は6つの分類の中で一番安全性の高いと言われる情報が集まる”Safe”という場所にカテゴリ分けされています。古い小屋の中にある井戸を覗いた者は動揺しながら「ねこがいた」と言います。このねこを見た者はそこに居たという概念に固執してしまうようになります。

この”ねこ”は直接見た者にしか認識されず、カメラや映像で捉えようとしてもそれを確認することはできないのです。これに出てくる古い井戸小屋が「SCP-040-JP」の話に登場するものであり、国内のどこかの村に存在する、ということになっています。

6つのオブジェクトクラス

・Safe 安全であり確実に収容できるもの、活性化させない限りは異常は起きないとされるもの。

・Euclid 詳細不明であったり予測できない場合に割り振られるクラス。再分類されるまで一時的に入れられることもある。

・Keter 全人類に危険をもたらし、収容するのが難しい場合に割り当てられる。収容できない場合最終手段として破壊されることも。

・Neutralized 何かしらの事情で非活性化したものに割り当てられる。再度活性化したときのために関連資料は残されている。

・Explained 科学的に解明されたもの、ミスや虚偽と判明したもの。収容が困難なほど公に広まったものに割り当てられる。

・ThaumielKeter 並の危険性を持つものを収容、影響を無効にするために割り当てされる。財団のトップ機密。

ねこが恐ろしい姿に見えるようになってしまう

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「ねこがいた」とその概念に固執されそのことに執着していきます。それを見た者は、「イエネコの姿が毛が生えておらず造作ない顔に人間のような2つの目がある」ように見えてしまい、どの方角からその姿を見てもこっちを真っ直ぐに見つめているように見えると発言しています。

さらに見た者は数週間の間にそのねこが暗闇にも存在していると感じるようになり、常にそのねこからの視線を気にしてしまうようになります。どんどんとそのねこの存在に固執し、しまいにはねこの事を周囲に伝え伝染させようとしてくるようになります。

「ねこです」の由来と考えられている事柄があった?

Tama66 / Pixabay

この話のルーツになっているのではないかと思われているオブジェクトがあります。SCP財団には様々な都市伝説や未確認生物などの情報が溢れているのですが、その一つでありルーツとされている話を紹介します。

SCP-1500-JP「和魂祭」

suju / Pixabay

オブジェクトクラス”Euclid”に分類されている日本発祥のSCPです。この祭りはとある地下の異空間にある石造りで半径2kmはある歪な円形状の場所で、毎夜決まった時刻に行われているものです。

日本の守護神であった「桜主(女神が宿った桜の木)」と一緒に祭られていた「四神」のうち青龍、朱雀、白虎が蒐集院の力によりそれぞれ別の場所に封印されています。この「四神」は人間の精神的な部分に影響を及ぼす神霊オブジェクトとされており、これらの四神にも蒐集院のオブジェクトとしてSCPの番号が割り振られています。

四神のうち「白虎」がねこの正体か

DarkWorkX / Pixabay

四神が封じ込まれた結果、青龍はがらくたの体に魂を閉じ込めたことで破壊可能に。朱雀は魂のみとなり人の無意識の中でしか存在できず。玄武は桜主の身近な眷属となった。そして白虎は西の果ての、時空の歪んだ大穴に突き落とされたとされています。

時空の歪んだ大穴に潜む白獣であり、心を食うものというところから”白虎=ねこ”の正体なのではないかと言われています。「ねこです」の話に出てくる暗闇とは夜を指す暗喩という説もあります。

「ねこ」はネット上に存在

実はこの話にでてくる”ねこ”はSNSに浮上し時折姿を現しているのです。SNSのみならず、この”ねこ”からは自身の意思を伝えるようなメッセージまで公表されています。まずはこちらのメッセージから紹介したいと思います。

「ねこ」の独白とされるメッセージ

「ねこはどこにでもいるねこはいます。そこにねこはいますのに、ざいだんのひとはねこをつかまえません。ねこはそこにいます。ねこはどこにでもいます。」これが公表されているメッセージですが意味深なような、意味はとくにないような不思議な言葉です。何を示唆しているのかは”ねこ”にしかわからないのでしょう。

ツイッターに「ねこです」のアカウントも

こちらは”ねこ”が更新しているツイッターのアカウント(@SCP040jp1)になります。2015年5月に登録したアカウントのようなのでなかなかのヘビーユーザーなのでしょうか。不定期に更新されているツイートは基本的にひらがなを使用しており、独白メッセージと同じような無機質な雰囲気を醸し出しています。

「ねこです」は特徴的なビジュアルが人気

もともとSCPの都市伝説から現れたものですが、この話の人気の理由はその不可思議な内容のためだけではありません。この独特のねこイラストで人気に火がついたと言ってもいいのではないでしょうか。お次はこのイラストについて少しご紹介します。

けわしい目

このねこの一番の特徴と言えるのが、なんといってもこのけわしい目でしょう。感情が乏しそうな人間のようなこの目は、普段目にするような可愛らしい猫のキャラクターとはまったくの別物で、シュールな雰囲気も持ち合わせています。

二次創作も人気

この特徴的な見た目から二次創作に利用する人も多くいます。無機質な表情をうまく使いこなした動画や創作イラストが人気で、この動画内でもねこがこっちを真っ直ぐに見つめたままひたすらに体を揺らして踊っています。なんとも言えない不可解さがありますよね。

二次創作投稿サイトのPixivやツイッターなどのSNSでも個人が作ったイラストやショートストーリーなども多く投稿されています。見ているうちにあなたもどんどん”ねこ”の視線から目が離せなくなるかもしれません。

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