「ねこですよろしくおねがいします」とは
こんなねこのイラストを見たことはありませんか?SNSなどで時折登場したり話題になったりと、見たことはあるという人が多いのではないでしょうか。ではその”ねこ”とはなんなのか知っていますか?実はただのねこ系イラストではなく、ホラー系都市伝説がこの”ねこ”の始まりなのです。
SCPと呼ばれるホラー作品群に登場
ネット上で不特定多数の人々によって作られているホラー作品が集められている場所として「SCP財団」という組織があります。SCP財団は架空の組織であり、そこで公開されている作品のひとつとして登場するのがこの”ねこ”になります。
SCPとは、Secure/確保、Contain/収容、Protect/保護、と言った3つの単語の頭文字を合わせたものが由来であり、危険視されるものをこの中で管理しようとする目的をもった集団です。
「SCP財団」は都市伝説の集まり
ここでは数多くの都市伝説や妖怪図鑑などの架空の物語や情報を寄せ集め、「もしも本当にこんな生物がいたら・都市伝説があったらどうすればよいのか?」などというフィクションをこのSCP財団の中で繰り広げ楽しんでいるのです。
この財団の中だけではなく、都市伝説は多くの人の関心を集める人気ジャンルとなっています。近年噂される都市伝説や新情報についてはこちらにも詳しく載っていますのでぜひご覧になってみてください。
「ねこです」の元ネタは?SCP-040-JP?
この集団の中では伝説や危険生物などの研究を進めるにあたり優先順位や予算編成など様々な要因から”オブジェクトクラス”という6つの分類に分けられ情報管理がされています。この”ねこ”ももちろんこの割り当てがされているのです。
「SCP-040-JP」という井戸小屋
「ねこです」は6つの分類の中で一番安全性の高いと言われる情報が集まる”Safe”という場所にカテゴリ分けされています。古い小屋の中にある井戸を覗いた者は動揺しながら「ねこがいた」と言います。このねこを見た者はそこに居たという概念に固執してしまうようになります。
この”ねこ”は直接見た者にしか認識されず、カメラや映像で捉えようとしてもそれを確認することはできないのです。これに出てくる古い井戸小屋が「SCP-040-JP」の話に登場するものであり、国内のどこかの村に存在する、ということになっています。
6つのオブジェクトクラス
・Safe 安全であり確実に収容できるもの、活性化させない限りは異常は起きないとされるもの。
・Euclid 詳細不明であったり予測できない場合に割り振られるクラス。再分類されるまで一時的に入れられることもある。
・Keter 全人類に危険をもたらし、収容するのが難しい場合に割り当てられる。収容できない場合最終手段として破壊されることも。
・Neutralized 何かしらの事情で非活性化したものに割り当てられる。再度活性化したときのために関連資料は残されている。
・Explained 科学的に解明されたもの、ミスや虚偽と判明したもの。収容が困難なほど公に広まったものに割り当てられる。
・ThaumielKeter 並の危険性を持つものを収容、影響を無効にするために割り当てされる。財団のトップ機密。
ねこが恐ろしい姿に見えるようになってしまう
「ねこがいた」とその概念に固執されそのことに執着していきます。それを見た者は、「イエネコの姿が毛が生えておらず造作ない顔に人間のような2つの目がある」ように見えてしまい、どの方角からその姿を見てもこっちを真っ直ぐに見つめているように見えると発言しています。
さらに見た者は数週間の間にそのねこが暗闇にも存在していると感じるようになり、常にそのねこからの視線を気にしてしまうようになります。どんどんとそのねこの存在に固執し、しまいにはねこの事を周囲に伝え伝染させようとしてくるようになります。