地球空洞説は嘘?肯定派と否定派それぞの根拠やバードなどの体験も

それは「ユールボック」というヤギの格好をした人がプレゼントを配って回るという伝承から来ているようです。イラストが残されていますが、そこには大きな袋を担いでプレゼントを配り歩く姿が描かれています。そのためサンタクロースとは、おそらくニコラスとこのユールボックの融合で出来ていると推測されています。

ところがこの話はこれだけでは終わりません。このユールボックというのは、元はサンタクロース発祥の地で冬に現れる化物「ヨールプッキ」をもじって作られたものだという説があるのです。この化物はいい子にはプレゼントを渡しますが、悪い子にはお仕置きをします。

intographics / Pixabay

そこで、先ほど触れたなまはげの事を思い出して下さい。なまはげは「悪い子はいないか」と言いながら街を闊歩する化物で、ヨールプッキによく似ています。このことから、ヨールプッキもまた地底から来た化物なのではないか?と言われているのです。

地球空洞説を科学的に説明する

DariuszSankowski / Pixabay

今まで紹介して来たものは、体験記や空想の域を出られず根拠として弱い部分がありました。本章では、科学的に地球内部の構造へと切り込んだ書籍を紹介します。Amazonで販売もされていますが、kindleの読み放題に登録していれば無料で読むことができます。

空洞説を科学的に説明した「電気的地球科学」

電気的地球科学 放電・膨張・空洞

Amazonで見る

こちらは2017年に三浦一則氏が発行したもので、検証されているのは第二章です。地球が地表、マントル、外核、内核…という構成で出来ているというのは冒頭で説明しましたが、それは万有引力が正しいと仮定した場合に過ぎません。著者はその前提を覆し、地球内部には空洞があるはずだと科学的観点から示しています。

著者のブログ「破壊学事始」によると、ISSの実験で面白い事がわかっています。それは水玉の中に気泡とお茶の葉を入れ回転させるというもので、そうすると遠心力により葉は外側、気泡は内側で回転軸に沿った円柱を作ります。これを踏まえて地球内部の外核を地震波の解析図で見てみると、同じように円柱状に広がっていたのです。

annca / Pixabay

そうなると「地球には重力があり、マントル→外核→内核と中に行くほど重い物質で出来ている」という仮説が崩れてしまいます。地球内部に重力はなく、外核を作る物質も金属ではなくマントルより軽いものと仮定しなければこのような動きにならないからです。

ブログに記載されているのはここまでですが、書籍では続けて卵の回転実験の結果を踏まえて地球内部の構造を考察し、最終的に中は完全に空っぽではないもののどこかに空洞があるはずだという理論を展開しています。化学的に内部構造を考察した本というのは珍しいので、ぜひ一読してみてください。

分かっていないからこそ否定出来ない地球空洞説

KELLEPICS / Pixabay

色々な説がありますが、実際に穴を掘って中心部分まで行ったことのある人はいません。正しいと言われている説も、すべては今ある判断材料から推測したに過ぎないのです。そう考えると空洞説も完全に否定することは出来ないのではないでしょうか。遠い未来に科学が発展した暁には、再び有力説として返り咲く日が来るのかもしれません。

地底人に関する記事はこちら

NEXT 陰謀論に関する記事はこちら