山田千賀子とは?
彼女はてるみくらぶと呼ばれる会社の社長であり、かつて悪い意味で話題となった一躍有名な人物です。旅行の件でいろいろと問題を起こし話題をなった彼女はいまどうしているのでしょうか。
彼女の名前を思い出せる人も聴いたことがないという人も、今回の記事では現在彼女が同泣ているのか、彼女の人格などを含めて調査していきます。
格安旅行会社・てるみくらぶ元社長
ざっくりとてるみくらぶと呼ばれる会社の社長ということだけ知っている人は多いでしょう。とはいえ、どのような経緯で当時31歳という若さで社長になったのか経歴などは不明な点が多いです。まずは彼女の経歴から紹介します。
彼女の経歴をたどっていくと、まず大学卒業後に東京都内の旅行会社に就職するところから始まります。1973年に大学卒業となり、その後すぐに「アイ・トランスポート」に就任します。その後は、添乗員や営業職なども経験し、26歳という若さで役員に就任します。
彼女の才覚はいかんなく発揮され、その後、1982年には社長へと就任、さらなる業績をたたき出していきます。また、彼女はその活躍の傍ら、関連会社の社長も兼任していたといわれています。
2005年に関連会社の「自由自在」と設立し、その会社の代表取締役を兼任しているのです。分社を同時に支えていくにはすさまじい経営手腕が問われることでしょう。
詐欺容疑で逮捕
高い能力を持っていた彼女ですが、社長就任後詐欺容疑で逮捕されることとなります。彼女は破産によって自社を倒産させてしまい、その中で虚偽の書類詐欺を行ってしまうことで、三井住友銀行から2億円という大金をかすめ取ったのです。
また、破産についてもすさまじい額となっており、破産総額151億円という戦後4番目の負債総額と称されるほどの規模でした。これほど能力ある人物が、実に不名誉な結果を残すことになるのです。詐欺事件により、彼女は逮捕されます。
山田千賀子が社長だった「てるみくらぶ」とは
彼女がいかに優秀だ人材だったか、そしてそれと同時に社長まで上り詰めた彼女がいかにして犯罪に手を染めて、自社を破産にまで追い込んだかが分かりましたが、彼女の会社はどんなところだったのでしょうか。
山田千賀子が社長のてるみくらぶは格安ツアーで人気を博した
てるみくらぶと呼ばれる会社の設立は1998年のこと、本社アイ・トランスポートから分社化によって設立されることとなります。この会社は、格安ツアーを謳った会社であり、その人気ぶりは芸能人など数多くの人に利用されるほどのもので、高い人気を誇っていました。
そのため、みるみる業績を伸ばしていきます。しかし、次第に利益に見合わない格安ツアーを販売することとなっていきます。同じようなビジネスの会社やサービスが増えてきたことも影響したのか、方向性を見失ったのか、その後破産を迎えることとなります。
山田千賀子が関連、「てるみくらぶ事件」の概要
彼女が破産にまでしてしまった会社。そして、犯罪行為にまで手を染めてしまった彼女がいかにしてこのような事件を引き起こしていくのか、事件概要について調べていきましょう。
2016年頃よりてるみくらぶの信用情報の問い合わせが急増
てるみくらぶが破産をする前に、まずアイ・トランスポートが破産申し込みなどを行っているのですが、そもそも破産にまで行きついた流れを整理していきましょう。その始まりが顕著に表れたのは、2016年ごろの信用情報の問い合わせが急増したことにあります。
この年、信用調査会社である東京商工リサーチに、てるみくらぶについての信用情報に対する問い合わせが急増したのです。その結果、2017年に東京商工リサーチは調査を調査活動を始め、本社や福岡支社、名古屋支社や大阪サロンの各社が営業停止を行っていたことを突き止めます。
2017年、山田千賀子が社長のてるみくらぶが破産申請
調査が入った年にとうとう破産申請が行われます。当初旅行客から収集した現金分で負債額を賄う計画だったそうです。しかし、到底払いきれる額ではなく、手配すべきサービスも行われず、各種問い合わせが会社に殺到することとなります。
しかし、肝心の会社は3月24日には、臨時休業という張り紙だけを残して、休業にされており、客からの問い合わせに答えることはなかったそうです。当時臨時休業とした理由は、発券システムのトラブルと銘打って行われていました。
もちろんこれらの理由は嘘であり、各支店も同様の理由で臨時休業とされていました。そして、同年3月27日に破産申請が行われることとなります。この時点で、約9万人の旅客者を無視しての申請だったようです。
その後の調べでてるみくらぶ詐欺事件として山田千賀子逮捕
挟ん申請後、各所から色々な調査の手が張りいることとなるてるみくらぶですが、そんな中公になったのが、三井住友銀行から2億円もの大金をだまし取ってきたという詐欺罪でした。実は経営不振で債務超過となり始めたのは最近のことではありません。
2014年ごろからすでにその兆候が見えており、債務超過は目で見てわかるほどに及んでいました。しかし、そんな状況ながらも融資先への信用を確保するために、黒字報告を行って粉飾決済まで行っていたのです。
これらの事実から不当に2億円もの大金を三井住友銀行からだまし取った行為は、典型的な詐欺罪だと断定され、かつて敏腕とうたわれた女社長は逮捕されることとなります。
山田千賀子の裁判の行方は?
かつて敏腕社員という圧倒的な成績を残してきた彼女ですが、詐欺罪をはたらいたことにより い一気に転落人生を歩むこととなります。下った判決の内容やその後もどうなったのか、そして、旅客者からだまし取ったお金はどうなったのかについても探っていきます。
山田千賀子の裁判①執行猶予なしの懲役6年
裁判は2018年5月14日に初公判が開かれました。そこで東京地方検察長は彼女に対して懲役8年を求刑します。その後7月20日、判決が言い渡されます。判決内容については、執行猶予無の懲役6年という物でした。
犯行時の計画性、また常習性の面は明白な物であり、手口も計画的で巧妙に行われていると判断されたために、このような判決内容となったようです。
山田千賀子の裁判②財産隠しでも逮捕
判決が下った彼女でしたが、逮捕はこれだけでは終わりません。別件でも逮捕が行われています。それが財産隠しによるものです。彼女は記者会見の場でも、自身の資産はもうなく、毎年の給料も切り詰めて経営していたというように語っていたのですが、偽だったのです。
会社で保管されていた個人所有現金、約1千万円を持ち出し自宅に隠していたというのです。これらの財産隠しもあり、判決は非常に重いものとなったのです。
山田千賀子の裁判③旅行者への詐欺行為は罪にならず
金融機関を騙し、不当に融資を受けていた会社は決して許されるはずがなく、詐欺罪が成立したために今回の判決結果をなりましたが、しかし、重要なポイントはまだあります。それが旅客者から現金をだまし取っていたという問題です。
この罪も十分詐欺行為と呼べるものに値し、客への全額返金などの声が上がりましたが、当然返金するようなお金はなく、旅客者への返金はされていません。ちなみに、その額は現金150億円までに上るといわれています。
しかし、ここまでの計画的な犯行にもかかわらず、旅客者に対する罪に関しては詐欺罪が成立していないそうです。多少の返金はされたようですが、もちろん全額ではなく上限金額となる1100円程度のもので、旅客者が完全に泣き寝入り状態になっているようです。
山田千賀子の生い立ち・人物像
社長という器には適任ではなかったわけですが、そんな彼女の生い立ちや人物像にも注目していきましょう。調査の結果、大学以前の詳しい生い立ちについては、詳細な情報は公表されていないようでした。