続いて日本国内のサイトについてです。こちらでは日本語版のコラ画像などを多数見ることができ、現在もSNS上で使われるようなものが生成されていっています。また、国内では「ミーム」という言葉はそこまで浸透しておらず、煽り画像やレス、コラ画像などで知られています。
加えてどの画像も非常に汎用性が高くなっており、自分が憤りを感じた時、誰かの意見に共感した時、そして誰かを煽るときなど様々な状況で利用することができるようです。
インターネットミームはどのように広まるのか?
さて、ご紹介してきましたように海外でも国内でも日に日に新しいミームが創り出されているわけなのですが、こういったものはどういう形で広まっていくのでしょうか。実は、その流行に関してしっかりした調査をしたケースが存在しているのです。
ロンドン大学の研究チームが調査
なんとロンドン大学の研究チームがミームを調査対象として、ネット上に広まっている1億6千万枚もの画像を集め、前述の海外のサイトからもたくさんの素材をダウンロードしてデータベースとしました。これほどのデータをよく調べたと感心するとともに、それほどにネット上にはミームが広まっているということが分かります。
そして、それらをコミュニティことで分類していきながら、インターネット上のミームがどのように生まれ、そしてどのように拡散されていくのかを研究したようです。
小さなコミュニティで生まれて拡散するという流れ
その研究によると、インターネットミームというのはある小さなコミュニティの中で誕生し、それらは大抵Redditや4ちゃんねるというサイトで拡散されていること、さらに拡散されていく中で突然変異や複製などといったように本物の生物の進化のようにネット上で浸透していくことが判明しました。
次々誕生する次世代のミーム
海外でも日本国内でも様々なネタ画像や動画を見ることができるというわけなのですが、元々ユーモアを指そうミーム自体は現在のようにネットが広く普及する前から色々とあったようなのです。
1982年からあった?
ネット上で一番最初に登場したミームは、アメリカの情報工学者が創り出した記号を使って表現する横向きの笑顔であるとされています。更に2000年代後半から今でもよく見られるような元の画像に手を加えたものなどが流行り出しました。
加えて、一般の人たちや著名な人間を使ったものも同時期に誕生し、イベントなどをキッカケとしてマッシュアップが加えられていきました。時にはこれらが政治の考えであったりイデオロギーなどを表現するために使われるなど、単に面白いだけのものではなく多様な使い方をされているのです。
英語圏ではミームだけで会話することも
画像の一部分を切り取って別の画像を合成するというタイプのものもありますが、やはりミームの中で多いのは面白い画像に文字を入れる文字コラでしょう。そして、英語圏ど真ん中である外国では面白いことがされているのです。