スナッフフィルムは実在する?本物の殺人映像が収録されたと噂の映画も

Amazonで見る

スナッフフィルムの話題が取り沙汰されるなか、これぞまさしくスナッフフィルムだという触れ込みで、1本の映画が注目を集めます。その映画こそ「スナッフ」です。実際にはどんな映画だったのか、見ていきましょう。

元々は「スローター」という映画だった

Amazonで見る

スナッフはもともと南米制作された「スローター」という映画でした。これはマンソンファミリー事件を参考に、サタンという男が次々とブロンド女性を殺害していくという、セクスプロイテーション映画でした。エクスプロイテーション映画のなかでも、セクシーな題材を扱っているものをセクスプロイテーション映画といいます。

「SNUFF」のあらすじ

「スローター」の配給権を得たのは米カリフォルニアの映画プロデューサー、アラン・シャクルトンです。サタンによるブロンド美女連続殺人事件という陳腐で冗長な映画「スローター」の最終部分に彼は新しい5分間のシーンを付け足しました。この5分間によって大ヒット作に生まれ変わったのです。

問題の殺人シーン

カーット。「スローター」の本編が終わると映画の撮影現場シーンに変わります。そこで監督が女性ADをベッドに押し倒します。周囲のスタッフも彼女を押さえつけます。おふざけかと思った彼女の声が絶叫に変わる頃、パンチやのこぎりで彼女をバラバラにし「やばい」とスタッフが全員逃げるところで映画が終わります。

宣伝効果で社会現象に

殺人が日常茶飯事の南米。宣伝の文句には「命の値段が安い南米だからこそ撮影できた」と歌われ、監督は本当の殺人シーンが使われているということをあちこちで言いふらしました。キャスティングについても明かされないという不思議な映画とんりました。これらのことが「あり得るだろう」という評判を生み、社会現象を巻き起こしました。

本当の殺人や死体が使われたのでは?と疑われた映画

当時の特殊メイクや撮影技術の問題もあるが、作られた殺人シーンよりも、よりリアルな殺人シーンのある映画がスゴイといわれる風潮があり、中には本当に殺人シーンを撮影したかもしれないという噂のある映画は、なかり評判になった。当然、証拠を明白にはしないで「これは本当の殺人だ」といわれる映画が続々と登場したのです。

映画①「ギニーピッグ2:血肉の華」

ギニーピッグは複数の男性が女性をいたぶりまくるシーンだが、2作目の「血肉の花」は女性の解体する工程のみを写した動画です。日野日出志というホラー漫画家で監督の真骨頂として80年代に発表されたシリーズです。特にこの2作目は当時実際に女性を殺し解体したのではないかという評判が立ちました。

実際に有名俳優チャーリー・シーンアメリカの配給会社がFBI連邦捜査局に訴えられ、同局も捜査に当たったのです。しかし、結局殺人の証拠が出ないままにシリーズ3作目で「メイキング」が発表されて、特殊な撮影を行った、つまり殺人ではなかったことが明らかになっています。

宮崎元死刑囚も所蔵

Amazonで見る

ギニーピッグシリーズは東京・埼玉で連続幼女殺害事件の犯人である宮崎勉元死刑囚の所蔵ビデオであるkとおも話題となりました。しかし実際に持っていたのは、かなりコメディ路線であるシリーズ5であるようです。

映画②「食人族」

食人族 ニュープリントデジタルマスター版【レンタル落ち】

Amazonで見る

アマゾンの奥地に撮影取材に行ったクルーが行方不明。ドクターモンローが彼らの捜索に行き、このフィルムを発見するという設定です。取材班は現地の野蛮で殺人や動物虐待ばかりをフィルムに収め、現地の人たちの怒りをかって全員殺されてしまう記録映像が残っていました。(串刺しの女性は後にトリックと判明)

イタリアでは上演4時間にして中止、監督のルッジェロ・デオダートが訴えられた。そのため、スタッフがイタリアに赴き特殊撮影の技術を説明したが、動物虐待では有罪判決が出ました。また、海賊版がイギリスで没収されたときには「これはスナッフフィルム」と判決が出ています。これらの評判で日本では大ヒットしました。

NEXT 映画③「Faces of Death – ジャンク 死と惨劇」