エリサ・ラム事件とは?奇妙な行動の末怪死した事件の謎と真相を考察

ロサンゼルス市警が捜査を拡大したことにより、多くの人が生きたままエリサが見つかることを願っていました。しかし、失踪発覚から20日後の2月19日、彼女は遺体となって発見されてしまいます。

遺体の発見は1本の電話から

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エリサが発見される朝、ホテルでは水の出が悪いと客から苦情の電話が入っていました。従業員が原因を調べようと屋上の貯水タンクを確認したところ、タンクの中にエリサの遺体を発見したのです。

そのタンクからは、客室やコーヒーショップに水を送っていました。そのため水から嫌なニオイがする、色がおかしいと言った客もいたそうです。客達は死体が入ったタンクの水を飲んだり、その水でシャワーを浴びたりしていた訳です。

遺体は屋上の貯水タンクの中に

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発見された遺体は日にちが経過していたため、腐敗が進行しガスで膨らんでいたようです。また、発見されたとき彼女は全裸の状態で、部屋のカギや腕時計などの所持品、衣服はタンクの中を漂っていました。そして遺体の一部は供給管に詰まっていたそうです。

エリサ・ラム事件の調査報告を市警が発表

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遺体が見つかってからたった2日後の2月21日、ロサンゼルス検視局はエリサの死因を不慮の溺死と発表します。報告書の全文も6月に公開されました。しかし、誰もがこの発表に納得していませんでした。

結果は不慮の事故?

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遺体に外傷や性的暴行、自殺の形跡は見られませんでした。また、パーティードラッグなどの成分も検出されませんでした。エリサがもともと双極性障害を持っていたことから、ロサンゼルス市警は精神障害による錯乱状況での不慮の事故と断定しています。

残ったのは謎と訴訟だけ

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エリサが死に至るまでの過程には多くの謎が残るものとなりました。捜査に納得のいかない両親は、ホテル側に責任を求め訴訟を起こします。しかし、ホテルに事件が起きた責任は無いとし、2015年に訴訟は棄却されました。

エリサ・ラムが残した多くの謎と考察

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この事件には不可解な謎が多く残されました。その謎を考察するとそれぞれ説明をつけることも可能です。事件の真相に迫るいくつかの謎について詳しく見てみましょう。

謎と考察その①エレベーター内の不可解な動き 

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映像での彼女の行動はどう見ても普通ではありません。その動きから他殺説や超常現象説なども出ています。

考察としては、エレベーターの前には鏡があり、自分の身だしなみを確認していたのでは?という説が有力です。確かに不自然な動きではありますが、彼女が精神的な病気を持っていたことを考えれば、このような行動にも納得はいきます。

謎と考察その②屋上への道のり

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貯水タンクがある屋上への行く道には鍵が掛かっており、無理に行こうとすれば非常ベルが鳴るようになっていました。しかしエリサ失踪当時に非常ベルは鳴っていません。

考察としては避難階段を使ったという説が有力です。避難階段を使えば非常ベルを鳴らさずに屋上まで行けたようです。事件に興味を持ったある中国人がそれを検証し、簡単に屋上まで行けたことを映像として公開もしています。

謎と考察その③精神面の不安定さと謎のツイート

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エリサは以前から双極性障害と抑鬱症と診断されており、治療のため4種類の薬を処方されていました。症状にも波があり大学の講義を受けられない時期もあり落ち込んでいたようです。そんな状況で、彼女は意味深なツイートをしているのです。

放置気味のSNSを更新

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事件の数か月前、カナダの軍事ニュースで兵士を透明にする技術が開発されたと報道されました。エリサはそのニュースについてツイートしているのです。彼女は普段からあまりツイートしていなかったことから、そのニュースに強い関心を寄せていたことがうかがえます。

透明人間を相手にしていたのでは?

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映像ではエレベーターのドアが閉まらず困っているようにも見えます。ドアが閉まらない原因を透明人間のせいだ!とエリサが考えた可能性が出てきます。謎のジェスチャーは透明人間を手探りで確かめてる動きだとしたら、辻褄が合います。

精神疾患を考慮すると透明人間説はあり!

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透明人間の存在を実際に信じる大人は、普通はあまりいません。透明人間説は考察としては少々無理矢理です。しかし彼女が精神疾患を患っていたことを考えると、有り得ない話ではないと言えます。

謎と考察その④貯水槽の重い蓋はどうやって開けたのか

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貯水タンクの蓋はかなり重く、女性一人であけるには無理がありました。実際レスキュー隊であっても数人がかりで蓋を開けたようです。このことからもエリサが一人で開けたとは考えにくいので、そもそも蓋は最初から開いていたのではないか、という説が有力となっています。

謎と考察その⑤試験薬の名前がラム・エリサ

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奇妙なことに近くの結核研究所で「ラム・エリサ」という名前の試験薬が作られていました。彼女と同じ名前だったことから、何かの陰謀が潜んでいるのではないかと噂になりました。

偶然にしてはあまりにも出来すぎているため、まだ判明していない真相が隠されているのかもしれません。

エリサ・ラム事件のセシルホテルは呪われている?

事件の舞台となり注目されることとなったセシル・ホテルですが、実は昔からかなりのいわくつきのホテルだったのです。エリサの事件もホテルの呪いなのではないかというウワサも囁かれました。

呪いの理由①連続殺人犯が滞在

このホテルには凶悪な連続殺人犯が滞在していた過去があります。しかも一人ではないのです。そしてこのホテルで殺された被害者も出ています。

凶悪犯①リチャード・ラミレス

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彼は主にロサンゼルス郊外の民家を無差別に襲撃し、暴行、強盗などを繰り返しました。その中で13人を殺害しています。その残虐な犯行は、カリフォルニア州をパニックに陥らせました。

凶悪犯②ジャック・アンターウェガー

オーストリアの殺人鬼ジャック・アンターウェガー。別の場所で複数の売春婦を殺害したのち、セシル・ホテルに滞在。同ホテルの部屋に連れ込んだ売春婦3人を殺害しています。彼は合計11人を殺害した罪が確定しています。

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