「ファビョる」とは?意味や使い方を紹介!語源の火病も解説!

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インドネシアやマレーシアには「ラタ」と呼ばれる変わった神経症があります。何かに驚いた時、「相手の言葉をそのまま繰り返す」「命令された通りに行動する」等の症状が出現し、意味不明な言葉を発するケースもあるようです。

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ラタがみられる地域では、上の者に従う事こそが美徳であるという従順な考え方が根付いており、伝統的な考えとして従順性がインプットされています。なので、突発的に外部から刺激が加わると頭が真っ白になり、本能ともいえる従順性が出現するのです。

その従順性は無理難題にも従い、症状は長いと30分以上続くこともあります。ラタも同様に、日常の解決できない問題などがストレスとして蓄積され出現し、一つの精神障害なので予防や治療法も存在します。

「ファビョる」は日常でも使える?

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普段の生活の中で怒っている人を見たり、誰かに怒られたりすることはあると思います。そんな時、実際に口に出して使って良い言葉なのでしょうか?日常生活における取り扱い方や問題点、危険性をしっかりと理解しておきましょう。

日常生活で使わないほうが良い

結論から言うと、日常生活で使用することはあまりお勧めできません。ご覧いただいた通り、中傷する意味合いが多分に含まれる言葉なので、自分が思っているよりも相手を激怒させてしまう可能性があります。意味を知っている相手であればなおさらです。

また、ネット用語を実生活で使っていると陰湿なイメージを持たれる可能性もあります。相手に対して発言するのではなく、気の知れた仲間内だけで話すときに、第三者に対して使う分には問題ないかと思われます。傷つく人がいる事をよく理解しておきましょう。

ファビョるを使用した曲がある

ウィーアーインディーズバンド!!

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キュウソネコカミというバンドが「ファビョる」を曲に使用しています。そもそもキュウソネコカミは個性的な内容をテーマにした曲が多く、世間のあるあるやネットスラングが度々歌詞中に登場します。中でも皮肉的なメッセージを込めた曲が多いようです。

彼らの楽曲の一つに「FABYOOOOO!!!!!」というタイトルの曲があり、サビでは実際に「ファビョーーーーーー!!!!!!!!!!」と絶叫し、一曲を通して特定の人への怒りを歌っています。ぜひ一度、ライブやフェスで一緒に絶叫してみてはいかかでしょうか?

すでに死語?

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ネットスラングは常に新しい言葉が生み出され、中には似たような意味の言葉もあるため、古いスラングは気が付いたら誰も使っていない何て事もしばしば。いざ煽ろうと使ってみたものの、「古い」と逆に馬鹿にされ、大恥をかいてしまうかもしれません。

「ファビョる」は随分と長い期間で使用されているため死語と扱われることが多いのですが、一時の流行語ではなく定着した言葉と捉えることもできます。中には「ファビョる(死語)」といった、死語であることを前提として使用する例もあります。

ネットスラングの例

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「ワロタ」「www」「草生えた」などの言葉もネット上から発生しましたが、これらは実生活でも耳にされるほどの市民権を得ました。理由の一つとして、テレビでも扱うことのできる比較的クリーンな言葉であることが挙げられます。

「情弱」や「アスペ」などもネット上では多用されていましたが、実生活で声に出して使っている人は多くありません。これらは差別的であったり侮辱するような意味が含まれているため、掲示板やまとめサイトを見ない人にまで広まらないのです。

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また、女子中高生がネット用語を面白がって使い、同世代の間で広く普及し、テレビなどの媒体で「ギャル語」として頻繁に取り上げられるようになりました。そうして違う世代にも知れ渡り、普段の生活でも耳にするワードへと変わっていくのです。

最近では「それな」「りょ」といった、女子中高生の間で作られたものなのか、はたまたネット用語なのか、出所の分からないギャル語も増えています。ただ、差別や侮辱を意味するものは普及しづらいので、ネットスラングの使い方は常に注意しておいた方が良さそうです。

その他のネット用語についてこちらをご覧ください。

火病とヒステリーとの違い

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怒りなどの感情を抑えつけ、そのストレスが様々な症状を引き起こしてしまう火病。しかし「ファビョる」はどちらかというとヒステリー状態のことを指しているケースがほとんどです。そもそもヒステリーとは何なのか、火病との違いを説明します。

ヒステリーも神経症の一つ

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ヒステリーとはかつて使用されていた医学用語であり、現在では転換性障害、もしくは解離性障害という病名が用いられています。一般的に知られている「爆発的に怒ったり暴れたりする」イメージは、医学用語におけるヒステリーとは全く違います。

心理的葛藤が身体症状へと転換される場合は転換性障害と呼ばれ、運動障害、麻痺、けいれんなどを引き起こします。対して解離性障害は、身体ではなく精神面への障害であり、ストレス状況下で記憶が飛ぶ症状があります。

ヒステリーとは密接な病気である

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ヒステリーと火病は非常に近い病気なのですが、火病は韓国内での文化や価値観が引き金となっており、鬱火病(ウラビョン)とも呼ばれている通り、鬱を引き起こす場合もあります。また発熱や悪寒、疼痛といった身体的症状も見られます。

このように、「身体的症状と精神的症状のどちらも発症し得る神経症」といった点で共通している、非常に密接な病気なのです。そしてヒステリーと火病はどちらも、「ファビョる」の意味とは異なっていることを理解しておきましょう。

「ファビョる」は差別用語なので使用には注意が必要

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いかがでしたでしょうか?ファビョるについてだけでなく、由来となった火病についても理解いただけたかと思います。もともとは韓国人を侮蔑するようなフレーズなので、日常生活で使うと不快に感じる人がいるため、改めて注意が必要なワードであることは理解しておきましょう。

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