「ファビョる」とは?意味や使い方を紹介!語源の火病も解説!

ファビョるが使われ始めた当初は、韓国人が怒る様を小ばかにするように使われていました。それから徐々に韓国人に限らず使用されるようになり、我慢できず怒り狂う様子にフォーカスし、現在ではキレること自体を「ファビョる」というように変化しました。

ファビョるの使用例①「不利になるとすぐファビョる」

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見境なく怒っている人を煽ったり、相手の神経を逆撫でするような意味合いで使用されることが多く、冷静な人間のほうが優れているように感じるため、会話のマウンティングを取る効果もあります。

ファビョるの使用例②「急にファビョるとは思わなかった」

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この場合、突発的な怒りや激高する様子を表しており、攻撃を目的としていません。会話の中に登場する第三者に対して使う場合、その人を馬鹿にしている訳ではなく、「怒る」「キレる」の言い換えとして使われています。

ファビョるの語源、火病の特徴とは?

「ファビョる」の由来や使用方法については説明した通りですが、そもそもの語源である「火病」とは具体的にどんな病気なのでしょうか?あまり聞き馴染みのない病気ですが、しっかりと意味や語源まで理解しておきましょう。

ファビョるの語源の火病は韓国人の90.18%が発症経験あり

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2015年、就職ポータル「Career」は韓国の会社員に対し調査を行い、驚くことに90.18%もの人が職場で火病の経験があると答えたとされています。つまり、単純に10人いれば9人は火病を経験したという計算になり、経験していない方が珍しいと言えます。

しかもこれは職場の中で発症しているため、実際に生活の中で発症するケースは更に多いことが予想されます。もはや本当に病気なのか疑ってしまうほど多くの人が経験しているのですが、それほどまでに身近な存在なのです。

ファビョるの語源の火病は弱気な性格の40代以上の女性に多い

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火病には、なりやすい傾向の人とそうでない人がいます。火病になりやすい人の例として、引っ込み思案でおどおどした性格、年齢は40代以上、性別は女性のほうが多い、といった特徴があります。なぜ特定の人が火病になりやすいのでしょうか?

個人や家庭など周辺のコミュニティで起こる争い、また経済事情などの社会的な問題が、怒りや悲しみなどネガティブな感情を生み出し火病を発症させると考えられています。こう言った原因なので、性別や性格によって発症率の差が出てしまうのです。

ファビョるの語源の火病は男性患者も増加の傾向にある

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今までは患者の80%を女性が占めていましたが、近年では男性も増えつつあります。性別への考え方が変わってきたことが理由ですが、生きづらい世の中になればなるほど火病になる人が増え、性別や年齢に問わず誰でも発症し得る病気になったとも言えます。

ファビョるの語源の火病が生まれた背景

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韓国との距離も近い日本ではほとんど知られていないのに、韓国では国民的なレベルにまで発展しています。火病はどのようにして韓国で広まっていったのでしょうか?現在に至る背景をみてみましょう。

家族の調和と安定を重んじる伝統

韓国の文化では、家族内で争わず協調することが重要と考えられています。また、その怒りを露わにせずグッと抑え、自分の中に溜め込むべきだという考え方が主になっています。結果として溜め込んだ怒りが塊となり、胸や喉を圧迫しているそうです。

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