林真須美と和歌山カレー事件の現在|生い立ちや冤罪の可能性、息子の活動も

高校に進学し、後に看護学校に入学すると、どこか内気な反面見せる別の一面とは違い、わざと勉強で悪い点を取るなどの姿もあったとされています。そうすると突然キレたりする怖い子ともされるほど「負けず嫌い」だったのです。規則に縛られることを嫌っていたのですが、ヒステリーを起こすこともしばしばだったとされています。しつけや規則、または負けず嫌いが生じてヒステリックになってしまう面も、中にはあったのではないでしょうか。

裕福な環境で育ったとは言え、1人で家にいることが多かった彼女にとって、愛情が不足した一面が当時現れたのかもしれません。どこでそう変貌するか分からないのが、年頃にはよく見受けられる事でしょう。中には自分の意に反するとキレる、そんな面も見えてきていた不安定な思春期だったのです。

看護学校での夫・林建治との出会い

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看護学校で見せた面とは裏腹に、学生寮生活だったことから自由が奪われてしまいます。彼女が当時高校2年生の頃、後の夫である林健治に出会いました。当時35歳の林健治は、シロアリ駆除の会社の経営者で羽振りも良く、車の迎えはもちろん高級なプレゼントを平気でするなど、林真須美に良さをアピールしていたとされています。

車の迎えでも、相当な派手な車だったほどお金に糸目をつけないタイプだったとのことです。ギャンブラーの林健治のお金の使い方は荒く、大金を持っていたことは誰の目にも明らかなほどでした。18歳〜19歳の年齢で見せられた、35歳の羽振りの良さを見せつけられたのです。

林建治との結婚生活

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看護学校を卒業した後、林健治とすぐに結婚します。披露宴ではかなりの喧嘩があり、林真須美はなぜか怒り、林健治の平手打ちも炸裂した幕開けとのことです。しかもギャンブルによって負債を負った夫は破産をし、働くことさえなかったとされます。後に林真須美のみが様々な仕事を掛け持ちし、生活をしていたとされているのです。

林真須美も働きに出て、夫の健治も少しずつお金を貯め、ローンで一軒家を購入します。その時に長女が生まれ、次の年には次女を出産したり、また3女にも恵まれ一男もいる大家族で夫と合わせると6人で暮らしていたのでのです。

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ただ当時、林真須美は夫からDVの被害にあったとされています。保険外交員だったことを巧みに利用し、林健治とともに保険金詐欺もしてその額8億円とも言われているのです。

1993年5月18日には、林健治は当たり屋とも言える事故を起こし2000万円以上の詐欺を行ったため、足や肘に怪我をするといったこともあったのでした。

林真須美が和歌山カレー事件を起こした動機は?

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状況証拠が一番の焦点になった事件ですが、本人は認めていません。林真須美の弁護側も、実際動機が見当たらないことに注目を浴びているのです。その場にいたのが白い服の女性という点から、林真須美は黒いTシャツだということは目撃されています。その他にも立っていて何かをしていた話もありますが、足を悪くしていたとされる林真須美は、お昼過ぎの30分間座っていたともされているのです。

お昼から夕方までの間には時間もあることも言えるでしょう。そして一番の問題が「動機」ですが、供述でも無実を訴えているので根本的なことが見つかっていません。検察側の主張する状況証拠ですが、後の鑑定で種類が違うともされていることからポイントは動機でしょう。

明確な動機は無い

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当初から「やっていない」と供述していることは、犯人であっても必ずあることです。冤罪事件によく見られる「動機」については、彼女の場合見当たっていません。これといった明確な動機が見当たらない、そもそも「動機がない」ので、あるのは自宅から検出されたヒシロアリ駆除用の成分とカレーの中にあった一部のヒ素です。

そのヒ素ですら、最初は「青酸カリ」と言われていたほど、検察側の意見が正しいかは疑われることでもあります。少ない状況証拠の中で下された判決ですが、動機が分からないまま執行の時を待つのでしょうか。疑問が多く残る中、報道陣に水をかけるシーンだけが疑われる場面かもしれません。

近隣住民への恨み説もあり

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近隣トラブルがあったため、恨みを持っていたとされる説も浮上していますが、実際不仲な人間同士で「夏祭り」を行うでしょうか。ましてや当番となると責任があり、綿密な計画や相談も近所でなされたことでしょう。近所と問題があったから、恨みがあるからといって無差別に人を殺すでしょうか。

ヒ素はすぐに足がつくものなので、大量殺人などではすぐに断定されてしまうことでもあります。近隣住民に恨みがあったからという理由で、リスクを負ってまで咄嗟に行う行動ではありません。いつ誰がどこで見ているか分からない中、近隣住民に見られたらアウトです。綿密に計画を立て、詐欺行為を行うほど用意周到だった林真須美が、隙を突くような真似は考えにくいかもしれません。

林真須美には冤罪の可能性も

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保険金詐欺は認めている彼女ですが、無差別に殺す事件に関しては一貫して無罪を主張しています。ただ、詐欺行為も1人ではできないことも言えて、診断書が必要になることは明らかです。ただそれについては、共犯説が一向に出ないことは不思議な部分でしょう。ネットの声やメディアの報道だけ捉えれば、様々な意見もあります。弁護側が何度も即日控訴していることからも、冤罪の可能性も視野に入ることでしょう。

ネットの中でも「冤罪の可能性」について触れられていますが、事実物的証拠は挙げられていません。冤罪目線で考えると、メディアに向けての行動も「子供は晒したくない」と思う親の一面に捉えられるのではないでしょうか。すぐに速度を増すメディアの報道に翻弄されていただけで、真相は「冤罪」の可能性も秘めているかもしれません。

冤罪説の根拠①完璧な証拠は見つかっていない

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「物的証拠」や「動機」など、または「状況証拠」が鍵となるのが裁判であり、判決理由ではないでしょうか。その中の「物的証拠」については、再審請求にもあったように違いが指摘されています。「動機」については「殺す理由がない」とされているので、残るは「状況証拠」だけになるでしょう。

では3つがなくてはならないのにも関わらず、採用されたのは「状況証拠」とあり不思議なことです。とても証拠の少ない事件だったにも関わらず、恨みだけで自殺行為的犯罪を犯すのか疑問が残ります。計画的な犯行をしてきたとされる林真須美ですが、そもそもガレージから検出されたヒ素には指紋がありません。

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彼女の家のガレージなので、指紋はあっても不思議なことではないですが、指紋がないことの方が反対に不自然の思えるのではないでしょうか。

これという決め手となる、完璧な証拠が見つかっていないことが、疑問に残る部分かもしれません。普通であれば証拠不十分とも捉えられる判決は正しかったのか、証拠だけ見ると乏しいことが伺えるでしょう。

冤罪説の根拠②金にならない殺人を犯す理由がない

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彼女が保険金詐欺を行ったことで、殺意が芽生えやすい人間とは決められません。近隣住民に被害が及ぶことを想定したとして、騙した金で生活をする彼女が金にならない殺人を犯すでしょうか。無差別殺人で、しかもヒ素が混入されていたことは大量殺人も計算できたはずです。

頭の良かった林真須美が子供の今後を無視してまで、保険金もかけていない住民を殺すかは疑問が残ります。死刑になることを覚悟してまでの思いがあったとは、考えにくいことでしょう。保険金詐欺の犯人は、最終的に保険金をかけた人間を殺すのではないか、と考えることが正しいのかもしれません。彼女の辿った行動が無差別殺人だとすると、突然危ない道を渡るのか疑問でしょう。

冤罪説の根拠③他の人間にも混入は可能

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白いシャツの人間が立っていた、などの話がある通りいくつかの人が当番を担当していたはずの事件です。お昼過ぎから夕方までの時間全てを費やし、その場にいたわけではありません。むしろ出かけていたという話すらあるのです。彼女が立っているところを見たという証言もありますが、同時に隠れていた部分からの目撃なので、本当に見えていたか、ともされています。

おそらく中には味見をした人間もいたはずで、そうでなくても昼から夕方までの時間の中では、他の人間にも混入は可能なのです。反対に捉えると、昼過ぎから夕方まで誰も鍋を開けなかったことの方が不自然かもしれません。焦げ付いてはいけないと混ぜるのがカレーなので、鍋を閉めたままの状態の方が不可思議です。焦げ付いたカレーになることを嫌って、誰かしら味の確認はしていることが伺えます。つまり他の誰であってもどこの人でも、混入は可能になるということに繋がるのではないでしょうか。

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