SOS遭難事件とは?カセットテープや数々の謎から真相を検証

この大雪山はそれぞれの山の標高が高い事でも知られており、それぞれの山が2,000m前後で出来ています。その中でも一番標高の高い旭岳は2,291m程ある山です。それほど高い山々で出来ているので、別名”北海道の屋根”ともよばれているのです。

気軽に散策できるコースもある

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この大雪山は登山初心者から上級者まで楽しめる登山コースがあるります。グレード1~5までで分けられており、1が初級~5が上級となります。また、被害者が遭難したのは大雪山の中の旭岳と呼ばれる山ですが、ロープウェイで一気に山頂まで登れるため、軽い気持ちで入ってしまう方が多いのです。

しかし、旭岳は道に迷いやすい山でもある為、遭難事故が多発しているのも事実です。登山に慣れていない人はまず初心者でも気軽に楽しめるグレード1のハイキングコースを散策する事が一番でしょう。

被害者は「金庫岩」と「ニセ金庫岩」を誤認した

先にも被害者が遭難してしまったルートをご紹介しましたが、この二つの岩はとても良く似ています。現在では、ニセ金庫岩の近くにはロープを使い間違えないような工夫がされているようですが、天気が悪い時は視界も悪く間違えてしまう可能性があります。

取材に行ったマスコミもニセ金庫岩と間違え遭難していた

事件があった様子を取材に行ったマスコミも、なんとこの二つの岩を間違えてしまい遭難してしまったのです。しかし、取材班が戻らないとすぐに察知し、捜索した為無事に救出され二次被害が出るような事はありませんでした。

遭難事故の多い旭岳

被害者が遭難してしまった旭岳ですが、実は事故の多い山なのです。被害者のように岩をを間違えてしまい迷い込んでしまって身動きの取れなくなる事故も多発しているのです。被害者と同じ山で実際に起こった事故例を挙げていきます。

2015年6月に発生した事例

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家族2人で、日帰り登山を楽しんでいた所、強風やガスが発生してしまった事により2人がバラバラになってしまいました。持っていた携帯でそれぞれが警察に通報し、一人は警察の指示に従い下山した事で、自力で下山しました。しかしもう一人が間違った場所に降りてしまいましたが、捜査ですぐ見つかり無事救出されました。

2016年1月に発生した事例

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単独登山をしていた男性が、悪天候の影響かしっかりと準備をしていたにも関わらずかえって来ないと家族から通報があり、捜索を開始しました。しかし、登山計画書があるにも関わらずなかなか見つからず、悪天候の影響で思うように探せず雪解けを待った7月に死亡している状態で発見されました。

2017年7月に発生した事例

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外国人を含む4名で登山を楽しんでいた所、天候悪化が進み全員が遭難してしまいました。しかし、翌日の捜索の結果無事全員が救出されています。雪山は歩く事も困難な場合が多いです。冬の雪山でも安心安全な活躍シューズはこちらの記事から確認できます。万端な準備をしてお出かけください。

SOS遭難事件を受けて登山で注意したいこと

この事件では色々と不運が重なり、被害者の発見が遅くなってしまいました。山で予想外の事も多く起こります。少しでも安全に、準備を整えて登山に挑めむだけで何かあった時に助かる可能性がぐんっと上がるのです。事前に準備して置ける事、最低でもこれだけは覚えておいた方が良い事を少しですがご紹介します。

登山届を提出

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山に登る時は必ず登山届を提出しましょう!登山届を出す時には登山計画書を必ず提出しなければいけません。この登山計画書を記入する事で自分の中でもルートがはっきりし、しっかりと下調べが出来る他、万が一遭難してしまった場合にも役立ちます。

登山計画書のルートから事故にあいそうな部分を絞る事ができる

万が一遭難してしまった場合でも捜索をする時にむやみやたらに探しまわるのでは効率が悪くなります。そこで役立つのが登山計画書です。登山ルートを見ながらどこで事故に巻き込まれてしまったのか、どの部分が迷いやすいのか今までの経験を含め捜索するポイントを絞る事ができるのです。

時と場合にもよりますが、遭難してしまった場合は早く発見されればされるほど生存率も上がります。まずは、自分を発見してもらえるように自分がどのルートで登山をするかを明確に伝えておくことが必要です。

登山計画書を書く事で自分が通りたいルートのおさらいが出来る

登山計画書を作る時に、自分が登る山についても色々と調べます。そこで、どの部分が危険な場所なのか、間違えやすい場所なのかを把握する事も出来るのです。また、頭の中で思い描いているだけでは細かい部分や当日に考えていたルートが違った時にパニックになる可能性もあります。

万が一道を間違えてしまっても登山計画書を書いた時に山の様子を調べるているので、迷った所から方向を確認し自分が現在どのあたりにいるのかを確認し対処する事が容易になります。登山届を出す程でもないハイキングの場合でも、必ず山に行き、どんなルートで歩くかを誰か親しい人に話しておくと安心です。

山の遭難はすべてお金がかかる

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先に、元同僚だと思われる方の証言でも出ましたが山で遭難した場合の捜索はとても高額です。捜索方法にもよりますが1時間に約50~80万円は必要だといわれています。遭難した場所がはっきりしていて捜索が簡単な場合でも捜索から救助までは1時間はかかるでしょう。

遭難場所が特定されず、発見までに時間が掛かればかかるほど高額になる為どうしても途中で捜索をあきらめなければいけない場合もあります。山岳保険に入る事で捜索に掛かる費用をある程度負担してくれる保険もあります。遭難しないように細かい計画も必要ですが、万が一の為に保険も慎重に選んだ方が良いでしょう。

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