【六本木クラブ襲撃事件】見立真一の生い立ちや現在、人違いの原因とは

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昭和54年、静岡県生まれ。タクシ-運転手の父を持ち、ごく普通の家庭環境で育ちます。小学校の時に関東連合の中心地とも言われる杉並区へ引っ越してきます。中学1年までは明るく真面目な生徒で勉強の方もそれなりにできたと言われています。IQも非常に高くこのままいけば東大にも入れると言われていたほどでした。

少し年上の姉が一人居ましたが、特にグレていることもなく、普通の人と評価されていました。家族関係は良好で、不良少年家庭にありがちな家族内不和や父親からの暴力に悩むような環境ではなかったようです。

中学2年生からアウトロ-人生一直線へ

中学2年頃から突如不良グループの一員となり、卒業までに鑑別所も経験するほどのワルとなってしまいます。当時の情報はあまりなく、突然不良となってしまった理由はわかっていません。

その後、都立永福高校に進学しますが、わずか2ケ月で退学することになります。そして16歳にして、暴走族「永福町ブラックエンペラー」と共に、「関東連合」を再興させました。

元々サイコパス的な気質があった。

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人の痛みを考えるという感覚に欠如しており、中学二年生の頃の逸話として「猫を道路に放り込んだり、ナイフで切り刻む」ことがあり、これら猫殺しを行ったのがきっかけで、彼のサイコパス性が本格的に目覚めてしまったようです。

その後は、抗争相手に留まらず後輩にも徹底的な暴行を加え、戦意喪失どころか恐怖感すら植え付けることから「残虐王子」とか「ジェノサイド」と呼ばれるようになります。又、襲撃先で無差別に人に襲いかかるところがありました。

高校中退後に関東連合を復活させた

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関東連合は東京の暴走族の連合体として昭和48年に結成され、平成15年に一度解散していました。元々は一般的な暴走族で、集団でバイクを乗り回したり、喧嘩に明け暮れていました。

再興させたのは、暴走族「小次郎」とそれに賛同する複数のチームでしたが、以前とは違い麻薬密売やクラブ経営など手掛ける半グレの犯罪集団となっていきました。このような中、見立はその残虐性と人を束ねる頭の良さでこの集団を掌握していきます。

変貌した関東連合

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見立が再興した「関東連合」は以前の関東連合とは同じ名前でも全く違う残虐集団となっていきました。即ち金属バットやナイフといった凶器を使うようになり、相手に対する残虐行為も開始するようになりました。

それはゲリラの拷問レベルとまで言われ、壮絶なリンチメニューを用意し、更に相手の家族や彼女まで拉致して暴行を加えるなど、不良少年の領域をはるかに超えた恐怖の暴力集団となっていました。

成年後は闇金業へ

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少年時代は暴力行為に明け暮れていましたが、成年後は闇金業に手を染めていきます。更に多重債務者を鴨にするよう詐欺にまで手を染め、仲間内でも金の亡者と揶揄されるくらいでした。

更にマルチ商法にも手を出すようになり、自身の持つネットワークも活かして、伝説のアウトローから闇社会の富豪にまで登り詰めたかのように見えました。しかしその成功も、株の仕手戦の失敗をきっかけに長続きしませんでした。

六本木クラブ事件の犯人、石元太一の生い立ち

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今度は、関東連合の元メンバ-で、準主犯格と言われる「石元太一」の人物像に迫ります。

千歳台ブラックエンペラー16代目総長

よく「関東連合元リーダー」と報道されるが、正確には、その中の1つのチームである「千歳台ブラックエンペラー」の総長を務めた。平成22年に起きた「海老蔵事件」で一躍その名を世間に知らしめました。

父親は暴力団組員で、本人は10代の大半を少年鑑別所や特別少年院などで過ごしています。16歳から総長を務め、関東連合絡みの抗争やトラブルに多く関わりました。

トーヨーボール事件でも人違い殺人を起こす

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中でも有名なのが、平成12年に大田区のボウリング場で暴走族が乱闘に及んだ「トーヨーボール殺人事件」です。死者を出したこの事件で、本人は首謀者として逮捕されました。のちにを自叙伝の中で懺悔の念を明かしています。

本事件は相手を勘違いし、無関係の少年を襲撃し、脳挫傷で死亡させたものです。使用した車の持ち主が「三田佳子」であったことで、一躍「関東連合」の名が世間に広がるきっかけとなりました。ト-ヨ-ボ-ル事件について更に詳細を知りたい方はこちらもご覧ください。

海老蔵事件を起こす

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もう一つの著名な事件が、平成22年に市川海老蔵が暴行された、所謂「海老蔵事件」です。都内の飲食店で市川と飲んでいた際に、市川に飲酒を強要されたことで、仲間が市川へ暴行を働いたとされています。

この事件で更に知名度があがりました。直後のメディア取材に対しては、市川海老蔵批判をしましたが、これをきっかけにタレント活動やエッセイ連載など多様な活動に手を広げていきます。「海老蔵事件」について更に詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

六本木クラブ襲撃事件の裁判と判決

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平成25年8月の東京地方裁判所の一審判決から始まり、平成26年4月と12月での東京高等裁判所での一審破棄判決、更に平成28年6月の最高裁判所での石元の上告棄却と懲役15年の確定まで目まぐるしく展開しました。

裁判所周辺・傍聴席の様子

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傍聴席は「半グレ集団」が占有し、盛んに罵声を浴びせるなど、裁判官を怖がらせるような雰囲気の中で行われました。傍聴席に入りきらなかった若い衆は、禁煙も無視して裁判所前で構わずタバコを吹かしている状況でした。

元関東連合リーダー石元太一の答弁

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このような状況下で、石元被告は、「凶器に覚えがない」、「人を集めたり指示を出したりしてない」、「共謀もしてない」という発言で、一貫して無罪・潔白を主張しました。

被告人石元太一に下された判決

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東京地裁の一審判決では、石元被告への判決刑期は、「懲役11年」でしたが、その後の東京高裁では「石元の責任判断が軽過ぎる」として、この一審判決が破棄され「懲役15年」が言い渡されました。

石元はこの判決を不服として上告しましたが、最高裁でこの上告は棄却され、先の判決はひっくりかえりませんでした。

他のメンバーに下った判決

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「凶器準備集合罪のみ」で起訴された6人については、前科がないことと従属的立場を鑑みて、「懲役1年6月、執行猶予4年」の判決が言い渡されました。

一方、傷害致死罪の残りの8人については、懲役8年~15年が言い渡されましたが、後の東京高裁で、「既に遺族へ弁償金払い済み」が考慮され、2年づつ刑期が軽減される判決がなされた。

見立真一は逮捕を逃れ国際指名手配中

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見立真一は事件直後に、中国経由でフィリピン入りし、更に一度韓国に出国して又フィリピンに再入国というル-トをたどったようです。しかしその後は出国したという記録が無いので、現在も必然的にフィリピンに滞在していると思われます。

当該事件で指名手配された上、国外逃亡中であるとして、現在では国際指名手配もされています。

六本木クラブ襲撃事件の主犯見立真一の現在は?

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事件発生後7年ほど経ちますが、現在でも見立の行方はわかっていません。国外逃亡した後に日本に帰国しているという噂もあるようですが、どのようになっているのでしょうか。

見立真一は現在も逃亡中

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フィリピンは賄賂さえ渡せば何でも手に入るお国柄ですから、見立も現地のブローカーから、既にフィリピンの市民権を獲得したという情報もあります。市民権さえ入手してしまえば、国外へ出国しない限りは逮捕の心配もありません。

但し、見立がこの先逃亡生活を続けるためには、当然資金が必要となります。これについては、資金潤沢な関東連合の構成員がフィリピンに渡り、手渡ししているのではと考えられます。

2019年に入りマニラで目撃情報あり

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今年に入り、マニラの有名クラブで目撃されたという情報があります。現地の大富豪に匿われており、他にも多くの人の協力を得ていると言われてます。しかし日本の捜査当局は現地の捜査協力がなかなか得られず、難航しているようです。

フィリピンの離島でマフィアや反政府軍団に匿われているという噂も

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見立はマニラ潜入以前は、フィリピンのセブ島にいて、マフィアあるいは反政府軍団に匿われていたという情報もあります。

整形して前とは別人になっている可能性が浮上

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国内にまだ人脈を持つことから、フィリピンに渡って彼に会ったという匿名の関係者の話によると、すっかり別人の顔に整形していたという話もあります。

一時期、ペルー国籍を取得して整形し、顔も国籍も変えて再度、日本に密入国する計画も立てていたようですから、顔整形の信憑性は高いかもしれません。

見立真一はまだ報復を目論んでいる

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「六本木クラブの人違い襲撃事件」の結果、金村剛弘さんの仇討ちが果たせなかった上に、関東連合が壊滅的打撃を被った原因の相手、木村兄弟への報復を、見立が易々と諦めているとは思えません。

更に、顔や国籍も変えて、危険を犯してでも日本への再入国を狙っているとすれば、その目的は明らかでしょう。

今後見立真一が逮捕される可能性は低いとの見方も

既に述べたように、見立がフィリピンの市民権を獲得していれば、日本に入国あるいはアメリカか韓国で逮捕されない限りは、逮捕・送還される可能性は非常に低いと言えます。

これは、フィリピンと日本間で、「犯罪人引渡し条約」を締結してないためです。あとは、フィリピンで犯罪さえ起こさなければ、殺人事件の犯人として逮捕される事もありません。「外国人不法滞在」を心配することもなく、堂々と生活できます。

六本木クラブ事件の実行主犯、石元太一の現在

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一方の準主犯格の石元太一の現状はどうなのか、こちらも探っていきます。

『反証 六本木クラブ襲撃事件「逮捕からの700日」』

反証 六本木クラブ襲撃事件「逮捕からの700日」

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掲題本は、当該事件の準主犯格で、傷害致死罪で逮捕された石元太一が、逮捕から3年弱、一貫して無罪を主張し続ける獄中手記を綴ったものです。警察や検察から「証拠の隠蔽や捏造」を仕掛けられたと主張し、ただ一人「無罪」を訴えるというものです。

本への厳しいレビュー

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上記書籍に対しては手厳しいレビュ-が多く、概ね以下に纏められます。「工藤や瓜田の書籍に比べ、読みにくく内容も薄っペらい。」、「俺は悪くない。悪いのは警察と検察ということを延々と述べているだけ」、「一方的な自分勝手な記述も多く購入する価値はない。」

一方、珍しく同情的コメントとして、「検察と裁判官は自分達が犯罪者から遠い場所におると勘違いしてる。こんなに腹立つことない。著者はよく忍耐してると思います。その人間性には頭が下がります。」というのもありました。

獄中ブログも更新中

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石元は、ここ6年間、獄中にて毎月15件程のハイペ-スで、プログ記事を投稿してます。最新の記事のタイトルは「垣間見えた本物の愛」と洒落ていました。獄中でも娑婆と変わりなく、多様な世間の情報に接することができること、本人の芸能人関係の人脈の広さや好奇心の旺盛さを感じさせるものでした。

六本木クラブ襲撃事件はまだ終わっていない

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本事件後7年が経過し、人々の記憶も薄れています。しかし主犯格の見立は、現在も逃亡生活を続けています。未だフィリピンに潜伏中だとか、既に日本に帰国しているとか、あるいは死亡している等様々な情報が飛び交うも、本当のところはよくわかっていません。

見立が木村兄弟への復讐を諦めたとも思えません。現在収監中の関東連合仲間が刑期を終えるのと同期して、復讐劇の新たな動きがあるのでしょうか?一方の警察側もその機に乗じて一網打尽を図るつもりなのでしょうか?

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六本木クラブ襲撃事件で、関東連合の武闘派の幹部クラスはほとんど逮捕され、見も逃亡し、事実上の壊滅状態に見えます。現在は、経済ヤクザ的メンバ-が残っているものの、表だった動きはしておらず、グループとして終息していくと考えられます。

今後の動向を占う決め手は、現在収監中の石元ら武闘派幹部が出所した時に、見立が潜伏をやめこれに合流し、復讐を目的にかつての体制を復活させるのか、あるいは現在の経済ヤクザ的メンバ-が、その勢力を拡大し新たな体制をつくっていくのか、予断を許しません。

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いずれにしても死亡者を出した当該事件の首謀者を、現在も取り逃がしたままでいることに加え、遠因となった「西新宿事件」も未解決であること、更には両事件の黒幕とも言われる木村兄弟も捕まっていない状況は警察の大失態と言えます。

是非、法治国家の威信と面子にかけて見立を逮捕し、裁きを受けさせること、及び関連する未解決事件の解決を図ることを願うばかりです。

「ト-ヨ-ボ-ル事件」についてはこちら

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