焼き土下座とは?利根川のその後はどうなった?海外の反応もご紹介

焼き土下座は人気漫画「カイジ」で、カイジに破れた帝愛グループNo.2の利根川が行った土下座です。熱せられた鉄板の上で行われる衝撃的な土下座はその残酷さから大変話題になりました。この記事では、焼き土下座の登場シーンから利根川のその後、海外の反応から派生ネタまでまとめました。

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焼き土下座とは

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聞くからに恐ろしさを感じる「焼き土下座」とは、一体どのようなものなのでしょうか。もちろん、ただの土下座ではありません。

灼熱の鉄板の上で行う土下座

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その名の通り、高温に熱せられた鉄板の上で土下座をするのです。水が一瞬で蒸発してしまう程に熱せられた鉄板は、まさに地獄と呼ぶに相応しい舞台と言えるでしょう。

この鉄板の上で足・手・額を押し付け、焼かれながら10秒より長く土下座を行うことがルールです。10秒を達成するまで、何度も、何度も繰り返し行われます。

マンガ「カイジ」で登場

賭博黙示録 カイジ

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焼き土下座は、漫画「賭博黙示録カイジ」で登場。アニメ化、実写化もされている大変有名な作品です。多額の借金を背負うこととなった主人公のカイジは、返済のために命を賭けて様々な賭博を行います。

賭けに負ければ命の保証はないこの賭博の、負けた者への罰ゲームの一つがこちらです。10秒間、土下座を行うルールとなっていますが、過去に達成できたものは誰一人としていません。

しかし土下座は達成してもらわねばなりません。そのため自力でできない人は「土下座強制機」に縛り、強制的に鉄板の上に乗せられ地獄を味わうことになるのです。

「カイジ」で焼き土下座が登場するシーン

痛々しいこの場面は、漫画9巻内「Eカード」の対決後に登場しました。持ち前の頭脳と卑怯なイカサマを利用しカイジを追い詰めた利根川ですが、イカサマを見破られこのゲームで敗北しました。

Eカードのルールは

Eカードは、皇帝・市民・奴隷の絵が描かれた合計10枚のカードを用いたカードゲームで、じゃんけんと同様に三つ巴の関係となっています。これを皇帝・奴隷のどちらかと平民を合わせた5枚のセットにして、2人のプレイヤーに配ります。

お互いに1枚ずつカードを出していき、最終的に勝利数が多いプレイヤーの勝利となります。

カイジに敗北した利根川は焼き土下座をすることに

利根川は物語の序盤から登場しており、雄弁、詭弁と言葉巧みに負債者たちをこの命賭けの賭博に誘い込む人物でした。彼は長年の成功者であり、「勝たなきゃゴミだ」という台詞も残しています。

勝負に敗れた彼は「死んだカイジの仲間への謝罪」と、「会長へ恥をかかせた」ことへの誠意を見せるため、灼熱の鉄板へと足を向けました。

帝愛グループ会長の怖すぎる名言

会長が自ら焼き土下座について説明してくれますが、この場面が恐ろしいと有名になりました。「心からすまないという気持ちがあれば、胸が一杯ならば、どんな場所であろうと土下座が出来るはずだ」と会長は言います。「たとえそれが、肉焦がし骨焼く鉄板の上でも…」

この台詞は、アニメでは第22話「執行」でご覧いただけます。この台詞ももちろん恐ろしいのですが、苦しむ利根川の横で、会長が楽しそうに笑っているところも見どころとなっています。

利根川は自力で焼き土下座を12.47秒間やり遂げた

ルール通り自力で10秒間持ちこたえられた人物など、これまでに存在しません。さすがの利根川も、灼熱の鉄板を前に身体が震えました。

強制機へ連れていかれようとした瞬間、その手を払いのけ一人でやることを宣言します。その宣言の通り彼は自ら鉄板へ赴き、自身の意志で12.47秒間しっかりとそこに額をつけたのです。

部屋には、肉の焼ける音と臭いが立ち込めます。カイジを含むその場にいた者たちの恐れの声と、利根川の悶絶に包まれる阿鼻叫喚の空間と化しました。

利根川幸雄が残した名言

カイジたちは“打倒 利根川”を掲げ、命を賭けて賭博に挑戦していきます。その中で利根川は多くの名言を残しており、有名になったうちの幾つかをここでご紹介します。

金は命より重い

逆だと考える人が殆どでしょうが、彼は金は命より重く、その認識をごまかせば生涯地を這うと考えています。しかし補足をすると、まったく別の意志が見えてきます。

この後の巻で登場する、「世間はお前らの命・人生などまるで知ったことじゃない」という台詞から、それぞれの関係によって人の命の重みは変動すると、考えていることが伺えます。決して命を軽視して出た発言ではないのです。

大人は質問に答えたりしない

カイジ1巻で登場する台詞で、“質問をすれば答えが返ってくる”という甘い考えのカイジたちに対し、利根川が喝を入れたときの台詞です。彼いわく、それで返ってくる答えは回答者にとって都合の良い内容であり、その真偽は分かったものではない。

自分で考えて答えを導き出すことが、現代社会では少なくなったかもしれません。なぜなら、すぐ近くに答えがあるのですから。しかし真偽とは、自分で見つけ出すしか方法はないのです。

勝たなきゃゴミだ

賭博会場である船「エスポワール」へ乗り込んだカイジたちは、受けたルール説明に対して不満をこぼします。ここで彼のこの台詞が熱く語られました。

お前らは負け続けてきたから今、クズとしてこの場所にいる。勝てたらいいなという、甘えた考えが今のお前たちを作り上げたのだ、と窘めました。他の漫画の名言も気になる方は、こちらもぜひご覧ください。

焼き土下座をした利根川のその後は失脚して死んでしまった?

地獄を味わった彼は、鉄板の横に倒れしばらくの間動けなくなりました。幹部を冷やす応急処置を施したのち、部下たちに身体を支えれ部屋を後にします。

元は帝愛グループのナンバー2

彼は帝愛の最高幹部の一人であり、同じく幹部の黒崎とグループのナンバー2の座を争っていました。また、カイジが“仲間の無念を晴らすには利根川を倒さねば”と考えるほどに、彼は手強い存在でした。

またその後ゲームを行う中でカイジが、その卑劣さ・猛者であったことや、潔さ・気高さを回想させるようになる人物でもありました。

廃人になったとのうわさ

この回以降に利根川が作中に登場することはなく、グループ内では失脚したことが伺えます。シリーズ第3部「賭博破戒録カイジ」でやっと、廃人同様になったという情報だけが書かれました。

沼パチンコ編では写真が登場

このシリーズ第3部では「沼パチンコ編」が展開されていきます。この賭博の舞台となった場所で、利根川の“かつての功績”の写真をカイジが発見しました。

沼パチンコとは

これは、帝愛が主催する裏カジノに設置される「沼」という名前のパチンコ台です。1玉4,000円という規格外の設定で行われる賭博に、悪戦苦闘するカイジと仲間たちの様子が描かれました。

映画では焼き土下座は無し

カイジ 人生逆転ゲーム

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映画版カイジでは、さすがに焼き土下座の実現には至りませんでした。Eカードで敗れた利根川は、カイジたちのスタート地点でもあった「地下送り」になったというのが、映画のシナリオです。

人間のドス黒い部分を描写しているこの物語ですが、映画で再現するには過激すぎる場面だったためではないでしょうか。

焼き土下座の海外の反応

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