働きすぎともとれる労働時間が明らかとなっています。月に80時間以上就労しているひとは9割もいるのです。
その結果、くも膜下出血などの脳と血液の病に倒れた人、ストレスから起こる心の疲れで命を絶ってしまった現実があるのです。やりこなせない莫大な量の仕事が物語っています。
タコ部屋との共通点は?
自分の身を削ってまで勤めに全うしたことでしょう。おかしいなと感じながらも穴を開けることができず、自分でも許せず生真面目さから起こってしまったものではないでしょうか。
おもてなしの心があるように、自分のことよりも相手を思いやる精神が仇となってしまったと判じられるではないでしょうか。
タコ部屋は女性もあるの?
今までご紹介してきたストーリーは、男性です。現代では、買い物依存症やホスト通いで借金が膨れ上がった女性が多くいますので、昔も少なからずあったはずです。
そもそも女性は連れて行かれなかったのでしょうか?実は違う環境で女性バージョンがあったのです。
女性も重労働で働かされた
採石場やトンネルの穴掘りなどの土で汚れる就労ではなく、同じ重労働ではありますが性的サービスを行うお店で働かされたといいます。
現在でもホスト通いで支払いができない女性に風俗店を紹介し、不払い分を徴収していると言われています。斡旋業を裏で操っている人物が存在しているのも事実です。
働いても高い利子で借金は減らず、店にいれば時給が発生するシステムではなく、お客について初めて日給が発生する厳しい世界です。ストレスから心の病を負ってしまうことも多いようです。
自殺者も増えている
近年、ホストに通っていた女性の飛び降りが増えています。本人はすでに動かない姿になってしまった後ですので、真相は闇に包まれています。
減らない飲み代金や、劣悪な風俗店勤務から逃れられない環境から起こったのではないかと諸説あります。そんな今も密かに自分の体をお金に変えている女性が、どこかに存在しているのかもしれません。
男女の仲はときに、悍ましい結果を招くものです。夜の世界では大金を出せば長く席に座ってもらえ会話ができるとされます。結果として多くの時間を共に過ごせたとしても失うものが大きかった悲しい現実がありました。
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弱者を狙う現代社会の背景
飛行機や船に乗れば世界中を旅することができ、住むことも可能です。今も発展途上にある外国では日本に行けば稼げて、家族にも仕送りができると明るい希望を抱いて、訪れる人が多くいます。
異国の場所で賃金を得て住むためには、ビザの申請など細かな手続きを要します。日本語の読めない彼らは仕事を紹介してくれる表向きは心優しい日本人に全てを託すのです。
そして悪夢へ引きずりこまれていくこととなるのです。こうした弱者を狙ったビジネスが後を絶ちません。
タコ部屋で不法就労
儲かる仕事があると日本へやってくる外国人たちは大勢います。貧しい家からなんとか脱出しようと一大決心をして訪れたことでしょう。
もともと異国の地で就労することを考えてもいなかった彼らは、日本語や英語を学んでおらず、読み書きできません。それを悪徳業者は狙うのです。偽造の就労許可カードを彼らに渡して、安い賃金で働かせるのです。
生活環境の違いからお金は貯まらない
故郷では物価自体も安く、お金をさほど使わなくても過ごすことができていたのでしょう。日本でも同じようにできると思っていたのです。ですが高い家賃、食費など倍近くの出費に悩まされるのです。
そして重労働な上に低賃金で、手元にはほとんど残らないお金から故郷への仕送りをしなければなりません。稼げると夢見てやってきたものの、実際は稼げなかったようです。
現在のタコ部屋
真面目に働こうとやってきた彼らは犠牲者とも言えるでしょう。雇い主が儲けようと安いお金で外国人の労働者を雇っています。
自分だけが富を得ようと欲張るのではなく、みんなで頑張っていこうという心持ちが大切なことなのではないでしょうか?弱者を狙うのではなく助ける社会であってほしいと願います。
忘れてはいけない強制労働の歴史
私たちは現在、豊かな生活が送れています。その背景にはたくさんの辛い労働を虐げられ、命を削ってまでも日本の発展に貢献した人々がいたからこそ、今の発展した日本があるのではないでしょうか?
決して忘れてはならない歴史であり、風化させてはいけないものでしょう。その反面で忠実に従う日本人は自分のことは置いて社会に貢献してしまいます。一度ゆっくり立ちどまって自然の風景を見渡すことも必要だと感じたのであります。