大津いじめ事件の全貌!加害者の現在やその後の影響、学校の問題点とは

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暴力行為を働いていた生徒の名前は、木村束麿呂、山田晃也、小網健智の3人になります。そのうち、木村と山田の両名に関しては、京都に転校したということが分かっているようです。

他の都道府県であれば少しは通常の生活に戻れると考えたのかもしれませんが、すでに両名の名前は京都でも拡散され知れ渡っており、安寧の生活という訳には行かなかったようです。そこで木村の方は改名という手段を取ったとの噂もあります。

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其れでなくとも変わった名前であり目立つ名前だったので、改名をして暮らしていたといわれています。しかし、名前だけでなく写真まで出回っているので安心した生活は遅れていなかったのでしょう。別の噂では、どうやら海外へ逃げたとの噂もあります。

山田も同様に京都への転校を果たしていますが、その後の噂は特にないようです。逃げて生活をしているといった事もないので、どこかで生活をしているのでしょう。

小網健智は転校しなかった

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残りの加害者である小網の方は転校先でも問題を起こすほど不真面目な生活を送っていたようで、2浪してしまったといわれています。

彼に関しては他の二人の様に転校はしませんでした。しかし、住所が特定されたことで結局は、北九州に転校することとなります。

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転校先は北九州予備校山口校との噂があり、寮生活の必要があるために、周囲のメンバーから腫れもの扱いを受けるなどの噂もあり、手が付けられないほど暴れることもあるとうわさされています。

事件後も教師への暴行事件を起こしていた

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三者それぞれ、転校先でも素行の悪さや逃避行動が見て取れる中、どちらがやったかまでは不明ですが、再び暴行事件を起こしたようです。内容は、女性教師に全治一カ月にも及ぶ怪我をわせたという物でした。

この怪我の騒動は、当時自殺事件の捜査の途中だったこともあり、訴訟への影響が考えられ、その結果大事にしないように取り計らいが行われたそうです。ここでも事件を隠ぺいしようと動いたとみられています。

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しかし、もちろんどのようなことであれ事件は事件です。警察へと被害届が出されたことで事件発覚となりました。

大津いじめ事件加害者の親の反応と影響

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加害者である人物の反応や学校側の反応について紹介を行ってきましたが、この加害者の親たちは何をし、何を感じたのでしょうか。親の反応とその後の影響について調べていきましょう。

事件後反省している様子は無し

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実はこの加害者の親も反省をしていないのではないかと捉えられる発言をしているのです。問題視されたのが木村の父親の主張内容でした。彼は自分の息子が他人を自殺にまで追い込んだことを棚に上げて、言うに事欠いて自分の息子こそ被害者と主張をし始めたのです。

彼が放った発言に関しては以下にまとめますが、その内容から全く反省の色は見られません。どころか、自分の息子が自殺をしたらそれこそいじめではないのかと反論し、さらにはアンケートも信用性がないものと一蹴したのです。

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息子をかばうためとはいえ、そこまでやっていいことなのかと当時批判を浴びせられたようです。さらに、母親も異常な行動に出ます。学校の前でビラを撒いたのです。息子をかばいたい一心だったのかもしれませんが、無実で被害者と訴えてビラ配りしたといわれています。

「あんたの子供は死んだけど、自分の子供は生きていかなくちゃいけない。ほんとどうしてくれるんや!」

「冗談真に受けてホントに自殺するなんて、こっちが被害者やわ」

「いじめたと公にされると、うちの息子が彼(被害者の少年)を殺したのと一緒という感じがする」

「周りからのいじめていたという目は、学校や社会からのパワハラみたいなもの」

「うちの息子が自殺したらどうするんですか?これ(いじめと認める行為)はいじめではないのか」

「アンケートは無関係の人間が憶測で書いただけ。いじめはなかった」引用:ニコニコ大百科

木村束麿呂の父親の情報が拡散された

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暴挙とまでとれる発言を経て、木村束麿呂の父親の情報は瞬く間に拡散されることとなりました。彼は実は会社経営者であり、京都市左京区北白川南ヶ原町に会社を持っていたのです。そのため、企業情報欄に彼の写真が掲載されていたのです。

その情報をもとに顔と過去を特定され情報は拡散されたのです。情報の中には、この父親が過去にAVに出演していたという今回には無関係な情報もあり、確証のあるものからまったくのデマと思われる誤情報まであらわになったといわれています。

大津いじめ事件が社会に与えた影響

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今回のいじめから自殺を経て、これまでのいじめに対する視点や考え方が大きく変わることとなりました。この事件は、社会にも大きな影響を与えたのです。どのような影響を与えたのか調べていきましょう。

いじめ防止対策推進法施工

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これまでいじめはどこにでもああるモノであり、それを処分するのは非常に難しいと考えられていました。だからこそ状態の把握や解決といった部分も、かなり不明瞭な点が多く存在していたといわれています。

そんな中で起きた今回の事件は、新たにいじめ防止対策推進法という法律をつくるきっかけとなりました。施工には非常に長い期間を要したようですが、この内容は親はもちろんのこと学校側を含めて、いじめを効果的に防止するため総合的な対策を講じるというものです。

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相談できる環境づくりなども含まれるこの内容は、インターネット上でのいじめの対策なども当然踏まえており、まりにいじめが犯罪となるような場合には、すぐに警察に届け出を出すことも記されているようです。

大津市議会で「いじめ防止条例案」可決

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国を挙げて決まった対策推進法ですが、滋賀県においても市議会でこの条例が可決されました。内容は、教育委員会に任せきりにせず市が主体的にいじめ防止を行うというもので、実態調査を行う第三者機関を設け、相談できる体制を作るというものです。

相談は生徒からはもちろんのこと、保護者からの相談を受け付けられるようにしており、言語視野臨床心理士なども常駐する体制となっているようです。社会的にもこういったいじめを減らし、また自殺などにならないよう対策が講じられていったのです。

大津いじめ事件の関連書籍

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今回のいじめと関連のある書籍も販売されています多くの人に今回の事件の出来事とその結末、そしていじめがどれだけの人を苦しめるかを記載した内容となっています。

教室のいじめとたたかうー大津いじめ事件・女性市長の改革

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この書籍は今回のいじめが起きた後に就任した市長が記した書籍となります。この本には、かつて起こった自殺事件から3年余りたった現在に至るまで、そして今後も決して忘れてほしくないという思いで書かれた一冊になります。

女性市長が事件後に取り決めていった条例などの詳しい背景や、それまでの習慣を変えていく改革、そして遺族のメッセージも掲載した内容となっており、今後も是対に忘れないようにと願いがあふれている書籍になっているそうです。

大津市以外にも!ニュースになったいじめ問題

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今回の事件以外にも、日本においては自殺は非常に大きな問題となっており、各地で発生しているものです。明るみになっていないものも含めれば相当な数が存在するといわれますが、中でもニュースにまでなった大きな問題について紹介しましょう。

桐生市小学生いじめ自殺事件

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2010年に群馬県桐生市の小学校で起きたいじめです。小学6年生の女子児童が同級生から一年もの間いじめを受け、その末に自殺に至ったという事件になります。いじめは転校先の学校で始まったといわれています。

被害者女子児童は母親がフィリピン人であることを理由にいじめの対象となり、クラスからひどい言葉を投げかけられる日々を送っていたといわれています。少女は先生に相談を行いながらも、先生は勘違いと対応をせずそのまま進級することとなります。

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しかし、進級と同時に担任が変わるとますますエスカレートしたいじめ。その内容は少女の心をだんだんとむしばんでいったものと考えられています。いじめが深刻化する中、転校なども両親に相談したようですが、学校の郊外学習を出席後、二度と学校へはいなくなりました。

その後、女子児童は母親にプレゼント予定の手編みのマフラーで自殺を行い、帰らぬ人となったそうです。この事件は、日本国内はもちろんこと、犠牲者が海外の人だったこともあり海外にも報道され、そのことの大きさが世界中で話題を呼びました。

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自殺の原因は、担当教諭と学校校長にあるとされ市と県に賠償金を求める動きとなりましたが、この事件においてはいじめていた児童達への言及はされなかったようです。

滝川高校いじめ自殺事件

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2007年に起きた、兵庫県神戸市にある高校で起きた自殺事件になります。こちらもいめを苦にして自殺を行ったものとして、そこには金銭の要求や、使い走りの強要など悪質なものが多数あったといわれています。

その他にも、被害者男子の机の中などに紙粘土を入れた嫌がらせや、学校の裏サイトと呼ばれるところで裸の写真を掲載されるといった被害にも有っていたようで、非常に悪質な行為に合っていたことが分かっています。

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調査を進める中で、学校側は当初はいじめを否定していましたが、事件が起きてから2週間がたったときに一人目の加害者が逮捕されました。それを受けて学校側も隠せないと思ったのか、いじめがったことを認めて、その後3人の加害者が逮捕されることとなりました。

自殺した男子生徒は、授業中にトイレに行くといって席を立った後、校舎の4階に上がり飛び降り自殺を舌のだそうです。その際にはポケットの中に遺書が用意してあったといわれています。

追手門学院大学いじめ自殺事件

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2007年に大阪府茨木市の大学で起きた事件になります。こちらもいじめを苦に飛び降り自殺に発展することとなりました。被害者は在日インド人学生で学内で、人前でズボンを脱がせられたり、テロリストの名前で呼ばれたりなどの被害にあっていたといわれています。

毎日のように続く暴言や使い走りといった行為に、とうとう耐えることができなくなり自宅のマンションから飛び降り自殺を舌と考えられています。その後遺書が見つかったのですが、大学がいじめに対して調査を行っていなかったことがその後発覚しました。

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また、この事件では息子が亡くなったことを聴いた父親も自殺を行いました。息子が亡くなって1年ほど後のことです。息子に会いに行くと言い残し同じ場所から飛び降り自殺を行ったのです。いじめは本人だけでなく家族さえも苦しめ変貌させてしまうことが分かります。他のいじめに関する記事はこちら

なぜいじめはなくならないのか?原因と対処法

悲惨な事件につながることもあるいじめ問題。各所では防止のために取り組みがされているとは言いますが、そもそもなぜいじめが起きるのでしょうか。また、被害にあい始めたらどう対処をすべきなのでしょうか。

いじめの主な原因

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いじめの起きる原因は、小学校や高校など世代によっても異なりますが、主な要因としては異なるものを受け入れられないことや自分の心の安定を保つために起こされる行動と考えられています。

また、面白半分といった理由もありますが、ストレス解消のための行動であったり、時には、自分がいじめの対象にならないための回避行動であることも多いようです。

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さらに、そもそもの原因にいじめる側も自宅で虐待を受けていたりして、日常的に暴力を受ける環境にあるために、暴力に対する感覚が欠如するケースもあるようです。

相談した先が取り合ってくれず、そのまま悪化するケースも多く、こういった要因でいじめがどんどんエスカレートするという環境になってしまうのだそうです。

いじめに合った時の対処法は?

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我が子がいじめにあった場合にどのように対処をすればいいのでしょうか。まずは真っ先に気づいてあげることが必要といわれます。学校側や友達から教えてもらうケースもあるかもしれませんが、多くの場合、本人は相談できずに悩んでいるケースが多いです。

心配を掛けたくない、知られたら恥ずかしいという気持ちを持っているために相談自体を悩むのです。その中で、いち早く子供の異変に気づき話を聞いてあげることがまず第一に必要になります。

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そして、本格的にそのいじめが発覚したのであれば学校に相談することが求められます。この時には、手紙や電話などでなく直接責任者と面談する状況にもっていく必要があります。

学校側も事実確認云々と逃れたり、うまく状況が伝わらない可能性もあるためです。学校側への相談が終わったら加害者の子供や保護者と話をすることです。もちろん、この場では学校の責任者も踏まえて話の場をもうけ、確たる証拠も用意しておくとベストです。

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それと同時に、弁護士に相談することも得策です。弁護士の中には、積極で気に学校のいじめ問題に取り組んでくれるひともいます。

そういった人を見つけて協力を仰ぐことで、学校側にも加害者側にも真剣に取り組み、いざとなったら大きな問題となるという意識をお互い持つように持っていくことが必要と考えられています。

大津いじめ事件のような事件が二度と起こらない対策を

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いじめが後を絶たない現代。問題は大きく、場合によっては今回の様に自殺を招く可能性もある重大な犯罪ともいえる行為です。軽んじて相手を気づ付ける行為に及んでいる人は特に注意し、責任の重大さを今一度理解し、また大人はそれを教えていく立場にいなければならないでしょう。

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