ホラーアクシデンタルってなに?
まずは、ホラーアクシデンタルとはどのような作品なのかを紹介します。ホラーアクシデンタルは、TVでは深夜帯に放送されていた作品のため、名前を初めて聞いたという人もいるかもしれません。詳しくはこれから紹介しますが、ホラー好きの人であればきっと好きになる作品に仕上がっています。
フジテレビにて放送された現代ホラードラマ
ホラーアクシデンタルは、フジテレビ系列で放送されていたテレビドラマです。放送されていたのは、2013年の2月1日から3月16日までです。ドラマの長さは作品ごとに異なり、オンデマンドスタイルの作品になっています。1話の放送時間は10分程度と短い作品ですが、SNS上などで人気になり、2016年には新作が放送されています。
ジャンルはホラー作品となっており、すべてのエピソードの根幹にあるのは、人間そのものの怖さです。幽霊やゾンビは登場しませんが、現実に生きている人間の恐ろしさを描いているため、幽霊よりもリアリティがあり、芯からゾクッとするホラーです。
ホラーアクシデンタルを見た人の感想
続いてはホラーアクシデンタルを実際に視聴した人からの乾燥を紹介します。様々な感想がネットでは散見されますが、大きくカテゴライズすると、以下の3つの理由で面白い!、怖さが倍増!といった声が多くみられています。
ホラーアクシデンタルの感想①幽霊よりも人の方が怖い!!!
ホラー映画やドラマというと、幽霊やゾンビといった非科学的なモノが登場し、その存在で視聴者を怖がらせるという手法は古代から続いている手法ですが、見慣れてしまった人にとっては、非現実的な幽霊やゾンビは、何かフィクション的な怖さと感じていしまう人もいます。
しかしホラーアクシデンタルは、幽霊やゾンビといったホラーの定番アイテムというべきモノは一切登場しません。登場するのは人間のみです。しかし、ホラーアクシデンタルは、人間が持つ本当の怖さ、闇といった領域を見事にストーリーの中に組み込んでおり、自分の身近な人にも当てはまるかもしれないという現実的な恐怖を視聴者に与えています。
ホラーアクシデンタルの感想②フジテレビ深夜帯が本気を出した!
ホラーアクシデンタルは、TV放送時は、フジテレビ系列の深夜帯で放送されていました。10分程度の短編ドラマですが、その短時間に背筋にゾクリとくる怖さが凝縮されているという感想が多くみられます。深夜に一人の部屋で見ている時の恐怖が堪らない!というホラーファンの声も多く聞かれます。
ホラーアクシデンタルの感想③鳥肌が止まらない…!!
ホラーアクシデンタルは、エピソードにもよりますが、1回視聴しただけでは、本当の怖さがわからないエピソードも人によってはあるかもしれません。しかし、何回か視聴してみて、本当に伝えたかった怖さは何なのかが理解できた時の鳥肌は感動ものという感想も散見されます。
短編ドラマですが、ストーリー中の伏線も緻密にちりばめられており、オチでしっかりと回収する丁寧な脚本もGOOD!という感想もあります。オチしか見れなくても十分怖いですが、そこまでのストーリを理解して視聴すると怖さも倍増です。
ホラーアクシデンタルが面白い理由は?
「他のホラードラマと比較しても怖さが段違い!」、「鳥肌がすごい」などの感想が多いホラーアクシデンタルは、何が視聴者の興味を引き付けるのでしょうか。ここでは、ホラーアクシデンタルが人気を呼んだ2つの理由について紹介します。
ホラーアクシデンタルの魅力①哲学書や演劇が題材
ホラーアクシデンタルの魅力1つ目は、すべてのエピソードが、古代の演劇や哲学思想をベースに構成されている点です。そのため、何となくチープで結末が読めてしまうようなストーリーではなく、最後まで見たくなるような深みのあるストーリーに仕上がっています。
昔の哲学や演劇と聞くと、難解な物語などを想像する人もいるかもしれませんが、ホラーアクシデンタルが参考にしている哲学や演劇のストーリーは、現代でも私たちの日常生活に潜んでいる恐怖や狂気がたくさん詰まっているストーリーです。そのため初見でも容易に理解できるだけでなく、実際に身近に起きるかもしれないという恐怖感も煽ります。
ホラーアクシデンタルの魅力②見やすいショートドラマ
ホラーアクシデンタルのもう1つの魅力は、1つのエピソードが10分程度のショートストーリー仕立てになっている点です。1話があまりにも長すぎると、途中でストーリーが分からなくなってしまったり、飽きてしまったりと、怖さが半減してしまうというデメリットがあります。
しかしホラーアクシデンタルは1エピソードの時間が短いため、濃密なストーリーを堪能できるだけでなく、次回も早く見たい!という思考に繋がります。実際の感想にも、長すぎず短すぎない絶妙な時間設定だ!という感想がありました。
ホラーアクシデンタルの監督は誰?
SNSなどで話題となっている短編ホラードラマの「ホラーアクシデンタル」ですが、監督は三木康一郎という監督が担当しています。ここでは、恐怖の短編ドラマを制作した三木康一郎監督について迫ります。
ホラーアクシデンタルの監督は「三木康一郎」
三木康一郎は、富山県出身で、監督、演出家として活躍しています。ドラマや映画では、主にホラー映画やドラマのメガホンをとることが多く、フジテレビのCx-Horrorシリーズでは数多くの作品を担当しています。
代表作「トリハダ」も人気
三木康一郎監督は、ホラーアクシデンタルのように心霊現象が起きない、人間の恐怖を描いた作品が得意で、代表作として「トリハダ」があります。こちらも、人間が誰しも内面に飼っているといわれる狂気や、恐怖を前面に押し出しているドラマで、映画化もされるほどの人気となっています。
ホラーアクシデンタルの気になる内容【ネタバレ注意】
ここからは、ホラーアクシデンタルシーズン1の各エピソードの詳細を紹介します。なおストーリの核の部分も紹介しているため、まだ見ていない人は、ネタバレ注意でお願いします。
ホラーアクシデンタル第1話「特性のない男」
エピソード1「特性のない男」は、主人公である「女」が自宅マンションのエレベーターに乗る場面から物語が始まります。主人公がエレベーターに乗ろうとすると、もう一人男が乗り込んできます。どことなく気味の悪い雰囲気を醸し出す男は、話しかけても何の返答もありません。
それが何日も続き、主人公は身の回りに危険を感じ始めます。そしてある日、同じように不気味な男がエレベーターに乗り込んできます。そして男が先にエレベーターを降りると、鍵をかける音がしました。お隣さんかな?と思い自室を開けた女の前に立っていたのは、エレベーターに乗っていた「あの男」でした。
ホラーアクシデンタル第2話「サンクチュアリ」
エピソード2「サンクチュアリ」は、電車内の男性と女性の二人がメインとなりストーリーが進んでいきます。女性は酔いつぶれて眠っているようです。そんな女性を男性は携帯電話で盗撮してしまいます。男性の携帯がシャッター音を鳴らした瞬間に、女性の携帯もなぜかシャッター音を鳴らします。
なんと、女性の携帯は、盗撮しようとしている男性の顔をはっきりと撮影していたのです。電車は駅に到着し、女性はニヤリと笑い、駅員の方に視線を向け「どうする?」と男性に問いかけます。その後の男性の運命から目が離せないストーリーです。
ホラーアクシデンタル第3話「夜の果てへの旅」
エピソード3「夜の果てへの旅」は、ジョギング中の男性が、暴行を受けている女性を目撃する場面から始まります。男性は暴行を受けている女性を助け出します。そして女性は是非お礼をさせてほしいと男性に話します。ここまではよくある心温まるよい話です。しかし男性が驚いたのは女性の風体です。
異様な女性の風貌に恐怖した男性は、その場をごまかし自宅に戻ります。後日なぜか不気味な女性から電話番号を教えていないにもかかわらず着信があり、最後には自宅にまで押しかけられます。男性は暴力で女性を追い払おうとし、その途中で別の男性に止められます。女性は「ぜひお礼をさせてほしい」と話しかけ、夜の果ては続いていきます。
ホラーアクシデンタル第4話「赤と黒」
エピソード4「赤と黒」は、バスの中に乗っている男性の視点で物語が進んでいきます。男性の数隻前には髪の長い女性が座っています。男性は携帯でメールを送信しており、目線を上げたり、下げたりを繰り返しながら、バスが目的地に到着するのを待っています。しかし男性はある違和感を覚えます。
それは数席前に座っている髪の長い女性が目線を上げる度に自分の方へ向かってきているように見えるのです。気のせいかと思いましたが、その女性は確かに自分の方へ向かってきており、何度目かに目線を上げると、女性は自分の目の前に立っているのです。
ホラーアクシデンタル第5話「ある家族の会話」
エピソード5「ある家族の会話」は、妻とその夫とのやり取りがメインとなっています。夫は職場の女性からプレゼントを受け取りますが、妻は浮気相手からのプレゼントだと考え、夫にプレゼントを開けさせようと迫ります。夫は、その女性は性格に問題がある人で、ただの悪戯だから開けなくてもよいと断ります。
しかし、しぶしぶ夫がプレゼントの箱を開けると、中には「私だと思って抱きしめてほしい」というメッセージ付きのテディベアが入っていました。夫が浮気していると確信した妻は、テディベアをたたきつけますが、なんとテディベアからはナイフの切っ先が不気味な輝きを放って突き出ていたのでした。
ホラーアクシデンタル第6話「百年の孤独」
エピソード6「百年の孤独」は、何年も前に夫を亡くした老婆が主人公になっているストーリーです。その老婆は、一人の孤独に耐えながらも、毎日何事もなく生活していますが、ある日ガスコンロの火を消し忘れたことが原因で家が火事となり、そのまま亡くなってしまいます。
老婆の家には火災報知器が備え付けてあるはずにも関わらず、その報知器は作動しませんでした。老婆が自分で報知器の電源を消すはずもありません。しかし、よく見ると、火災報知機のコンセントは引き抜かれており、その横には夫が遺した「こまめに節電しましょう」の張り紙が貼ってあるのでした。
ホラーアクシデンタル第7話「存在の耐えられない軽さ」
エピソード7「存在の耐えられない軽さ」は、タクシードライバーの男性と、客の女性が登場します。美しい美貌を兼ね備えた女性ですが、ドライバーの男性に向かって暴言を吐いたり、座席を蹴ったりと、失礼な言動が目立ちます。そうしているうちに目的地に到着し、女性はあるマンションへと向かいます。
指定された部屋のチャイムを押し、ドアを開けてみるとそこには何とも醜い容姿の男性がたっていました。女性が恐怖におののいている中、男性は女性に襲い掛かります。そして外では、一連の出来事を何事もなかったかのように見つめるあのドライバーの男性がたっています。マンションの男とドライバーの繋がり等、なんとも謎が多いストーリーです。
ホラーアクシデンタル第8話「車輪の下」
エピソード8「車輪の下」は、マンションで一人暮らしをしている女性が主人公になっています。その女性は、仕事を終えていつも通りマンションへ帰宅しますが、携帯電話を失くしてしまいます。仕方なく自宅の電話からかけてみると、マンションの駐輪場に携帯が落ちていると判明しました。
安堵した女性は、駐輪場に自分の携帯を取りに行きます。そして見てみると、友人から着信があったようで、女性は友人に電話をします。そうすると友人は「彼氏と一緒だったの?」と女性に尋ねます。女性は誰とも一緒ではなく一人のはず。そしてフッと自室の玄関を見ると、正体不明の男が部屋から飛びだしていくのが見えたのでした。
ホラーアクシデンタル第9話「心は孤独な狩人」
エピソード9「心は孤独な狩人」は、一人暮らしの女性と、怪しい男が登場します。怪しい男は、女性の自宅のポストに、執拗に広告やチラシを投函しています。不審に思った女性は、「広告類」の投函お断りという張り紙を張ることにしました。その後男からの広告の投函はなくなったのですが、後日「俺の」と書かれた瓶が突然ポストに入っています。
もちろんその女性は、瓶を廃棄しますが、果たしてその怪しい男は何者なのか、何の目的があって広告を投函していたのか、そして最後に「俺の」とだけ書かれた瓶をポストに投げ入れた理由は何なのか、謎多きストーリーになっています。
ホラーアクシデンタル第10話「白い闇」
エピソード10「白い闇」では、一人暮らしの女性がメインになっているストーリーです。女性が自宅マンションに帰宅すると、エレベーター前には、一口だけ齧られたキャベツが転がっていました。見たところゴミという訳でもなさそうです。その後も一口だけ齧られた野菜が自室の前まで続いていました。
女性は不審に思いますが、そのまま部屋のドアを開けます。すると部屋の中は野菜が散乱しており、やはり齧られた跡が残っています。女性はすぐさま警察に通報し、警官の到着を部屋で待ちますが、警察が来る前に、謎の男が冷蔵庫から這い出てきて、女性に「食べる?」と問いかけます。
ホラーアクシデンタル第11話「悪徳の栄え」
エピソード11「悪徳の栄え」では、男性会社員視点で物語が進行していきます。ある日男性がコンビニに行くと、車の中のごみをコンビニに捨てようとしている男を目撃しますが、注意することができません。また別の日も中年女性がごみをコンビニに捨てていますが、同じく注意できず、近くにいた別の女性は注意しなかった男性を睨んでいます。
そして別の日も、あの中年女性がゴミをコンビニに捨てていたため、気合を入れて注意してやろうと男性が近づいていこうとした瞬間、男性は車に撥ねられます。一連の出来事が一瞬のため、初見ではすぐには理解できないかもしれませんが、運命の悪戯のようなものが垣間見えるストーリーです。
ホラーアクシデンタル第12話「失われた時を求めて」
エピソード12「失われた時を求めて」は一人暮らしの女性が主人公です。入浴中にガスの火を消し忘れたのを思い出した女性は、タオルを巻いて火を消しに行きます。日だけでなくカーテンも閉め忘れていたため、カーテンも閉めて風呂場に戻ります。